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最初に、この作品にはSEXや男性が射精するシーンは一切ありません。
タイトルにある通り花厳あやかお姉様がSMプレイ初心者のM男の躾を行う、それだけです。
プレイは緊縛・素手によるスパンキング・オイルを使った耳責めとくすぐりで、調教初日というシチュエーションを反映して鞭や蝋燭、聖水などハードなプレイはありません。
作品内容でアピールされているKU100を使って収録されたますたぁど様の声はとても音質が良く、セリフの緩急が上手いことも相まって直接的な行為が無いにも関わらず性感を刺激されました。
シナリオで素晴らしいと感じたのは、恋愛ではなく主従での信頼関係をセリフで表現している点です。
あやかお姉様はM男をSMプレイの相手として信頼を置いており、苛烈なプレイが落ち着くと身体を労る一幕もあります。
その一方でM男が図に乗ったり自身の意に反する行為をすれば制裁として言葉責めをするのですが、その発言の節々から恋愛感情と異なる慈しみが感じられ、飼い主から愛のある躾を受けるペットの気分を味わえました。
また、内容のレビューからは脱線しますが本作のジャンルにこの種の音声作品では定番となっている『男性受け』が設定されていないのは、作中であやかお姉様も言及していますが『SMにおけるMは単なる受け手ではなく、積極的にプレイへ参加しご主人様に奉仕する存在』であることを空上新奇様が理解されていることの表れと感じられ、同一の認識を持つM男として嬉しかったです。(認識違いでしたら申し訳ありません。)
最後に不満というほどではないですが、あやかお姉様の声が28歳という設定上の年齢に比べて瑞々しく若い印象を受けた点が少し気になりました。
ただ、この部分は上京したての女子大生だと思えば自然にのめり込めたので些細なものだと思います。
引っかかった部分も書きましたが、花厳あやかお姉様がよりハードなプレイを行う続編を楽しみにしています。