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「最愛幼馴染メイドの最後の看取られ安眠ご奉仕、それと日常」 へのレビュー

    • 2024年06月20日
      レビュアーオススメ!
      あまりにも内容が良かったので、レビューなど書いたこともありませんが、思わず筆をとります。

      看取られ音声とは、終わりを迎える音声。基本、物語に続きはありません。
      聞く前に情報を見て、track1は看取られ、track2は日常とあり、なんて残酷なことをするのだろうと思いました。死んだあとに、生前の楽しい日常を見せるなんて、と。

      はじまったtrack1。病で伏せた主人を甲斐甲斐しく世話するメイド。その優しくも寂しい、痛ましい声に心が締め付けられます。
      やがて尽きていく命の火。弱弱しくなるにつれて、メイドの声の悲愴感も増していきます。主人には涙を見せぬよう、泣くのを我慢しながらも漏れる悲しみ。
      「ああ、こんなに自分を想ってくれる人を残してしまうんだなあ」
      そう思いながら、最期を迎えました。泣いてくれたことを嬉しく思いながら。

      はじまったtrack2を聞いて、驚きました。
      あの看取られたtrack1が夢だったかのようにはじまるのです。悪夢から目覚めたことを機にはじまる、弾むような日常。あんなに悲しそうだったメイドも楽しそうに話してくれる、幸せな日常。
      これは看取られ音声にはふつうない、看取られなかった音声。ハッピーエンドの一幕でした。

      しかし、果たしてtrack1は夢だったのでしょうか。本当は時系列は逆であり、track2が先で、track1にて本当に死を迎えたのではないでしょうか。あるいは、track2は死ぬ前にみた走馬燈のようなものなのでは……。

      判断は聞き手に任されているような気がしました。
      看取られ音声なのか、看取られなかった音声なのか。
      どちらが夢で、どちらが現実だったのか。
      その曖昧を楽しむことのできる、素晴らしい作品だと思います。

      最後に、こんな素敵な百合をありがとうございました。
      良ければ、また主観百合音声作品を作っていただけると嬉しいです。

      5人が役に立ったと答えています

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