本作はサウナがテーマの、古典催眠における温感誘導にスポットを当てた催眠音声作品です。
個人的に類例は記憶にないのですが、全編を通して温感(と冷感)強調に取り組んでいる作品はなかなか珍しいのではないでしょうか?
サウナ的な温かさで頭がボーっとし、水風呂の感覚で冷感を差し込まれて体が整う感覚。
本作はエロを含まないリラックスパートが含まれていますが、こちらも大変有用ですね。
きっと催眠による著しいデトックス体験が楽しめることでしょう。
全編BGM付きなので、サロン感覚も結構強めですしね。
ところで、この作品はエロパートにSF的要素を含んでいます。
匂いを感知する器官を増やし、鼻以外の部分でも(煽情誘導のスイッチとなる)匂いを感じさせる誘導が行われているんですよね。
奇しくもこの作品が販売された2023年夏、カナダの映画監督クローネンバーグの最新作「クライムズ・オブ・フューチャー」が日本公開されている。
近未来世界で“加速進化症候群”という体内に謎の臓器が生まれてくる奇病に侵された人物が主人公であり、人類の進化をテーマにした作品です。
で、本作の感覚器が増設される展開に面食らった際
「急にクローネンバーグみたいなこと言い出したな……」
と一瞬正気になった感もあったのですよね。(笑)
脳姦的なドライへとソフトランディングさせる誘導であり、プレイ上難儀なことはありません。
ただ、ワンポイントでSF的なガジェットを仕込んでる、なかなか面白い作品ですよ。
催眠音声であればこその体験を追求してくれている印象です。
熱と匂いに覆われて、飲み込まれるような連続ドライ絶頂が楽しめる作品です。
「カウントで絶頂!」みたいな明確な指示のあるドライではないので、ドライ経験者向きかも。
ただ、お姉さんのフェロモンに覆い尽くされ、お姉さんと共に絶頂していく体験は極上。
ぜひ、この極上の催眠サウナを多くの方に体験してもらえればと思いますねー。