Liste des critiques de 白面神官

城で錬金術師として薬を作り続けていたヒロインが、理不尽に追放されるところから始まる本作。

まず女性キャラの絵が素晴らしいの一言に尽きます。
ヒロインはもとより、彼女の公認、果てはただのモブキャラでしかない客に至るまで。

これら見れただけで、本作を買ってよかったと心から思えるほどの出来栄えでございます。

ちなみに確かに追放はされますが、再就職口はあっさりと見つかりしかも彼女の力でみるみる繁盛します。

過去へと戻り、やり直しを図る主人公はついに勇者として城へ招かれます。

前回散々な目にあわされた相手の本性をイヤになるほど知りつつも、何も知らない体で1週目と同じようにふるまえる主人公の演技力はあっぱれでございます。

もっとも相手も相手で演技をしているので、ある意味キツネとタヌキの化かしあいみたいな状態と化しております。

正体不明の能力を授かったことで辺境の地の領主という体で追放されてしまう主人公。

しかし、当の本人は『試練を与えようとしている』と超ポジティブにも程がある勘違いをしているというありさまでございました。

ちなみにこの勘違いっぷりは今に始まったことではないようで、なんと6歳の頃からだったようでございます。

今や星の数ほどある追放モノ。その中でも一風異なる趣を見せてくれそうな一品でございます。

悪魔だの、劇薬だのと散々な言いようの侍女でございますが王女様が善意で行動していること、彼女の生み出す魔道具の有用性など評価すべきところはしっかり評価しているというのが印象的なエピソードでございました。

そんな魔道具の中にドライヤーがあるのですが、侍女がいるにもかかわらず、時には自分で身だしなみを整えなければならないこともあるのだとか。

さて、現在その王女様から勧誘されている方でございますが、そんな魔道具にすでに興味津々の様子でございます。

確固たる決意を持って、暗殺者の道を歩み続けることを誓った主人公に1つの任務が言い渡されます。

麻薬をばらまく売国奴の『切除』。それが彼にとっての初仕事でございます。

が、かっこよく決めたと思った直後に彼がこの世界での最大の黒歴史にまつわるエピソードが。

世界最高の暗殺者として名をはせた彼ですら抗うことのできない枷、あるいは業とでも言うべきでしょうか。

それが何なのかは、ぜひお手に取ってごらんになってくださいませ。

今回はなぜ主人公に商人の経験を積ませたのか、その更なる理由が明かされるエピソードです。

それは主人公に暗殺者ではない別の生き方を見つけてほしかったからでした。

かつて暗殺者として生き、最後には無残にも切り捨てられてしまった主人公からすれば目から鱗の落ちるような言葉であったことでしょう。

しかし、彼は暗殺者として生きることを選びます。

いいなりの道具ではない、己の意思で。

主人公によって古代遺跡に作られた街は避難シェルターとして、当然のごとく合格のお墨付きをもらえました。

ところが、そこへ凶報が舞い込みます。
ちゃっかりここで新顔2名への解説をサポートしているのがグッドでございます。

しかしパンドラの箱の中身が災いだけでなかったように、希望をもたらす情報もまたもたらされるのでございました。

街に敵の大群が迫っている・・・という状況なのでございますが、今回はそんなことお構いなしな穏やかな内容となっております。

一応、目的は住民を避難させるためのシェルターの視察ということなのでございますが、出発時の会話といい、遺跡内部でのやり取りといい、完全に観光旅行と化しております。

そんな余裕を生み出すのもまた、主人公のチートのなせる業なのかもしれませんね。

無事に新しい住まいを手に入れたある日の夕方、主人公は山のようなスイーツを買ってきます。それも通常よりもだいぶ大きなものを。

実はツンデレドラゴンは甘党だった言うことが今回判明するのでございました。

金回りもよくないのに、わざわざ特注してまで買うとは、流石はドラゴンファーストを掲げるだけのことはありますね。

勿論、彼女は尻尾をぶんぶん降って大喜びなのでありましたとさ。

ドラゴンたちの助力を経て、訳あり物件がそうなった原因を見事突き止めた主人公。

その理由は『そりゃそうなるよなぁ』としか言いようのないほど至極当然のものでございました。

早速、ドラゴンと共に大規模な家の改造?に取り掛かります。

その甲斐もあって、『なんということでしょう』との声が聞こえんばかりに訳あり物件の問題は綺麗サッパリ解決します。