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(総レビュー数:14件)
前作から2年。ついに出たのでレビューします。
結論から述べますと、最高です。
過去の荒岸さんの作品も(多分)すべて読んでいますが、その中でも飛びぬけてトップ。2023年の荒岸さんの最高傑作であるのがわかります。
前作の結末から暗雲がたちこめていたため、多くの読者諸兄も覚悟されて読まれることでしょう。
そんな中で、どうあがいて、どう生きていくのか、鬼気迫る迄の、荒岸さんの自傷行為にすら思えるミサトさんと優太のやり取りに、激しく感情を揺さぶられました。
作家として、自分の中のものをぶちまけて勝負してくるスタイルで、ここまで激しく感情を揺さぶられたのは、文学作品でいえば学生時代に傾倒した太宰治以来です。
(エロ漫画家として、太宰治を引き合いに出されるのは荒岸さんにとって不本意かもしれませんが、私としては並べて語れる作家が他に思いつかななかった次第なので、どうかご容赦ください)
2年待った甲斐はありました、素晴らしい作品です。
本作品はFANZAで先行配信されていたのは知っていたのですが、DLSiteで買っていたので、最後までこちらで買おうと思っていたのですが、先行配信後に色々あったのが、あとがきから色々と伺えました。
正直あとがきなんて普段はほとんど読まないのですが、素晴らしい作品だからこそあとがき迄しっかり読んで、何となく事情を把握した次第でした。
そこで、こうして思い立ってレビューを書いているわけですが、ちゃんとお金を払って読む価値があると思って、この作品に期待していた私という個人としては、傑作として、心に残る、おそらく10年後20年後でも覚えている一冊になったと思います。
最期にこの作品は2023年の荒岸にとっての最高傑作であろうと言いましたが、未来の荒岸さんによる、これを超える作品を、心からお待ちしております。
とにかく内容が素晴らしい。
ネタバレになるので内容は避けますが、とにかく丁寧なつくりに脱帽です。
言うなれば太宰治。
女性の心理描写が素晴らしくて、モノローグとして挟まれるそれは、まるでミサトさんの日記を手に入れて、書いているような、そんな錯覚すら受けます。
少年たちの心の機微も、実にリアル。
あとがきにもありますが、彼らの心理状態にも心当たりがあります。
それを納得できるような形で描いてくれているので、いちいち頷けます(笑)
次で最終巻だそうなのですが、ここまで期待を全く裏切らない、むしろ期待を上回って作品を世に出してくださっている荒岸さんに言うことは何もありません。
ここまででもすでに名作。しかも、何度も読み返すことに耐えうる名作となっているので、これまでの巻を読み返しながら、次を待ちたいと思います。
(これまで書店委託で購入していましたが、初めてDL版を購入しました。時勢柄大変かと思いますが、応援しています)
2019年10月14日
2018年10月21日
2017年10月17日
2017年05月23日
2017年05月23日
レビュー時でクリア済み。
声に関してはゆっくりボイスなので賛否両論あるでしょうが、きびさんのイラストは可愛らしく、キャラメイクしてダンジョンに潜るシステムは万人ウケする素晴らしい選択だと思います。
ゲームシステム的には中盤以降やや調整不十分な点や、改善的なども見受けられますが、それでも同系統のゲームの中では良くできていると思います。
次回作にも期待しています!
2017年05月18日
けんぴさんの催眠CG集です。
普段の同人誌に出てこないキャラクターが多数出てくるため、新鮮な感じがします。
差分の枚数も多く、セリフも多いため、頑張ったんだろうなぁというのが伝わってくるのも高評価です。