シスターと悪魔という、私的に鉄板の組み合わせでの催眠音声ということで購入いたしました。
本作はサークル「F・A・S」様とのコラボ作品とのことで、そちらでお馴染みのリラックス運動から始まります。他の作品では大抵このパートは、事前の注意を聞いた後ひたすらBGMとともに運動をしていくのみでしたが、本作はリラックスの邪魔にならない頻度で作品のイメージを膨らませるように語りかけてくれます。
その後導入を、扉を開けて下へ落ちていくというイメージを様々な表現で、丁寧かつゆっくりと行なってくれて気持ちよく催眠に入っていくことができました。
エロパートに入り、精神が剥き出しになったシスターを乗っ取った悪魔が、聴き手を堕としにくるのですが、ここの囁きがなんとも言えぬ背徳感と感じさせるもので、とてもよかったです。その後、悪魔は堕ちきった聴き手を利用してシスターを完全に堕としにいきます。聖職者であり、綺麗な女性を汚すという背徳感で高揚するいいシーンなのですが、この時悪魔が囁くのと同時に、シスターが生還を諦めず自慰を我慢するよう呼びかけてきます。聴いた限りではシスター自身も少しづつ堕ちていってるはずなのに、それが感じ取れませんでした。
また、解除パート直前のシスターは完全に堕ちた後のはずが、それを示すのがシスターを通して悪魔が語りかけるのみで、作品を通してシスターの堕ちかけから堕ちきった後の描写がなかったことがとても残念です。
以上のように悪堕ち作品として聴くと、物足りなさを感じるものではありましたが、ガイド、シスター、悪魔の声を演じ分ける声優さんや、入りやすい催眠導入と背徳感を煽るエロパートなど催眠音声作品としてはとても素晴らしい作品でした。