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社会に揉まれて草臥れている主人公が電車の中でヒロインであるまこと出会って愛を育んでいき、作品タイトルの通り相思相愛になっていく話です。
"だめなおとなに、なりましょう。"
というキャッチコピーの通り、主人公である丘くんはまこちゃんに引っ張られるように社会規範から逸脱していくのですが、その過程が一人称視点で非常に丁寧で詩的に描かれていて、プレイヤーである私も少しずつ理性を溶かされていってしまい、甘く危険な感覚が素晴らしかったです。
丘くんとまこちゃんが抱える寂しさというものは私自身が抱えるそれとは完全には合致しないものの部分部分で共感できるところがありました。丘くんの抱える子供の部分とまこちゃんが身につけてしまった大人の部分がまさしく斜交いに噛み合っていく様は、二人が結ばれることが必然だという説得力がありました。
大切なものがあるなら、だめなおとなになってもいいと思います。
2021년 11월 05일
少し投げやりでぶっきらぼうな主人公が、天然で善性の塊のようなヒロイン音羽ゆきと出会って仲を深めていく話です。
キャッチコピーの通り、レモンに砂糖をひたすら掛け続けたような甘く優しい味がします。しかし、その甘さの合間にレモンの酸っぱさや皮の苦味、砂糖のざらつきのように二人の抱える悩みや寂しさをも味合わされることで、ただ甘いだけではない深みのあるストーリーとなっていました。
男性のある現象を興奮や楽しさを可視化できるというゆきの言葉には、無垢でいたいけな処女故の鋭さを感じました。また、ゆきと出会い少しずつ人生を前向きに考え直していく主人公にも好感が持てました。
CGはゆきの成熟途中のアンバランスさがよく現れていたと思いますし、BGMも随所でいい仕事をしていました。
甘くて甘くて甘い、時々少しだけ苦い本作に多くの方に触れてもらって、時には癒やされて、時には興奮してもらいたいです。
「萌えて思い入れてヌける!」というのが夜のひつじさんのコンセプトですが、この作品はまさしくそれを体現していると言っても過言ではありません。
HシーンはCGもテキストもBGMも声優さんの演技も上質で非常に実用性が高いです。
しかし、それに留まらないのがこの作品です。ストーリーは短いというよりはよくまとまっています。本作は妹の咲耶佳ちゃん、姉の木乃花さんのダブルヒロインですが、妹ルートと三人ルートの両方をプレイすることで二人の人物像がよく浮かび上がってきて、分岐することの意義が強く感じられました。
暴走処女の文学少女というべき咲耶佳ちゃんの微笑ましい小賢しさ、女神系ビッチともいうべき木乃花さんの何処まで言っても見えない深淵さ、どちらに惹かれるかはプレイヤー次第だと思います。
2021년 06월 08일
宣伝文句や他のレビュワー様もあるように豊富なプレイとあまあまな射精管理が詰まっているのが実用面として、非常に優れていると思います。
ストーリーは5時間程度で全ルートを見られる長さですが、ボリューム不足と感じることはなかったです。
表題の通り、奈々那のヒロイン力が暴力的なほどに凄まじいです。この物語は。茉依単体ヒロインで綿積兄妹の背徳的な近親エロゲとしても充分に成立するほどに茉依というキャラはいじらしく可愛らしいのです。しかし、奈々那の存在感がそれを更に超えてきます。その奈々那が中心となって三人で一つの独自の関係性を築き上げていくというのがこのゲームのストーリーの素晴らしい部分だと感じました。
アリスの平板な声は心地よく耳に響いてくると同時に、その裏にあるのかもしれない感情を感じさせるのが良かった。そのアリスに慣れきった音で現れるウィタの話し方も新鮮でよかった。
BGMも表に出過ぎず、かつ、耳に残り、SFのテイストを引き立てていて素晴らしい。
エッチシーンのプレイはなかなかマニアックであったり、ややハードなものもあるが、CGとテキストの力も相まって官能的で実用性も高かった。
プレイ時間は5時間程度であるが、ストーリーは科学や哲学の要素を含み、SFとしても良質でありボリュームは十二分だった。
癒やされて、抜かれて、ちょっと哲学できる。そんな作品です。
シナリオ、イラスト、ボイス、BGM全てがヒロインであるこたえちゃんの可愛さに寄与しているのが素晴らしいです。
主人公のありまくんも、ヒロインのこたえちゃんも辛い境遇の中でもなんとか独りで生き抜く術を持っている人間です。そんな二人がある種の一目惚れの形で出会い、関係を深めていく様が丁寧に描かれています。
特にこたえちゃんの年齢にそぐわない聡明さと、年相応の可愛さのバランスが琴線に響きました。
Hシーンは濃厚であり実用的ですが、かつ二人の愛のやり取りという前提が常にあるので、不思議と温かい気持ちになります。
底の空いたバケツに水を注ぎ続けるような渇きを抱えた方におすすめです。
ブルーアーカイブの銀鏡イオリ(水着)の二次創作同人誌です。
海辺でくつろぐイオリでサンオイルを塗るという体で、先生がイオリの身体に触れて、エッチなイタズラを仕掛けていき、やがてそれがエスカレートしていく――。
という流れです。いわゆるツンデレ的な反応で可愛い憎まれ口を叩いているときも、プレイ中感じているときも、とにかくイオリの表情が可愛くてエッチでたまりません。
イオリの体型も、スレンダーのラインを維持しつつ、肉感的で最高でした!
12P13Pの見開き(おしりこき→射精)が特にお気に入りです!
サキュバス症候群という病院で長期入院していたサツキの「症状」を抑えるために、「君」が搾精されていくとオーソドックスなサキュバスものです。
しかし、長期入院と病気のため身体は大きく成長しているのに精神年齢はそれと乖離していて子どものころの距離感で接してくるサツキと、そんなサツキのせいで獣性が目覚めてしまう「君」。サキュバス症候群のトリガーが引かれると、獣のようなセックスに耽りだします。
山田じぇみ子さんの声は、非サキュバス状態とサキュバス状態のギャップを見事に表現していて、喘ぎ声や軽めのオホ声も非常にそそられました。
良かったです。