何でも大好きSさんのレビュー一覧

シリーズも8作目ということで流石にここから読み始めることは無いだろうと思うのでネタバレありきのレビューをさせていただきます。
前作の直後、アルケインの侵入に驚いたシーラは彼に誘われるままレティエスの聖装に身を包もうとするも、身に纏ったのは邪装、彼女は既に堕ちていたのであった。そして彼により堕とされた記憶を蘇らせられる―――。
堕とされる流れはvol7に近く、ベルウェムの使徒の異形の肉体による宙吊り責めと媚薬の注入により快楽堕ちするものとなっています。
記憶を取り戻した後それまでとは一転して従順な態度を取るシーラの変貌ぶりは彼女が堕ちた事をハッキリと感じさせられて大変すばらしい物でした。
いつもながら素晴らしい作画と構図により高い満足感を得られるハイクォリティな作品です。

特定の性癖をテーマにしたアンソロは何故かそのテーマへの理解が足りない作品が多い印象がある
しかしこれは違う!三作品とも悪堕ちとはなんたるかを理解しており非常に満足感が高い
私は悪堕ちの肝は「堕ちるまでの精神・肉体の変貌過程」「悪に落ちる瞬間、即ち変身する描写」「堕ちた後、悪としてのエロシーン」の3つにあると思うが2、3個目の部分は省略、オチに使用などでじっくり描写されないことが多く残念である
だがこの一冊に含まれる3冊はどれもこの3条件全てを満たしている
故にこのテーマにビビッと来た方は手に取って損んは無いだろう

サークルの前作『EVILIZE』を楽しませていただき、悪堕ちと言うことでこちらもプレイして見たのですがADV形式であったためか色々と作風が違いました。
従来はCGとCGの合間に挟まるゲームパートがキャラへの没入感を増し、彼女らがいかに素晴らしい善良な人間であるかを実感することで、洗脳や悪堕ちに対するギャップを感じていました。堕ちた後も同じく悪の手先として戦うことで自らの堕落を実感し、堕ちる前とのギャップや悪としての快感に打ち震え悪として進行するイベントやCGへの没入感、快感をより一層素晴らしいものにしてくれていました。
しかし、今作はADVであるため、そうした前後のタメが存在せず、キャラクターが逐次洗脳、悪堕ちを繰り返す淡白なもののように思えました。洗脳による悪堕ちのため洗脳完了時と悪の衣装に身を包む時とでタイミングにズレがあったのも悪堕ちの変化が視覚的にわかりにくかったかもしれません。
ADVであるならログ機能が無いのも若干不便でした。
勿論、CG自体は素晴らしく、前作よりもブラッシュアップされていると言って良いでしょう。ADVだからこそのスムーズな話運びも見方を変えれば魅力と言って良いです。
だからこそRPG的手法からADVへの切り替えが上手くいってないことが残念でなりません。

本当にエロいです。
ボリュームも素晴らしいですが特筆すべきはその悪堕ちレパートリー。何と出てくる敵のほとんどに下僕として屈服出来るばかりか外見の変化が発生します!しかもCGの質も前作から向上しもう1、2回敵とのCGを堪能したらもうそこで満足してプレイ終了翌日起動、これを繰り返しても一週間は掛かります。
シチュエーションも催眠、洗脳なのは大体同じですがプレイの幅がとても広く、授乳、露出、深層心理の書き換え、チンポ分身多人数責めなど、中には自らの手で仲間を堕として連鎖堕ちもあり、エロイベントに飽きが来ないのが素晴らしいです。
ただADVの使用感が少々残念なのが玉に瑕。セリフが一行なのはエロシーンでは大変助かるのですがシリアスなシーンだとセリフ送りが非常に大変!それとキャラ立ち絵の切り替えがフェードイン、フェードアウトなためこの二つが合わさってシリアスパートは非常に進行が遅いです。長い会話になるのだったら会話相手と同時に立ち絵を表示するなり行数を増やすなりして進めやすくしてもらえたら良かった...と思ってしまいます。
それと前作と比べて完全に一本道なため今回はこの魔人とエッチしたいな...となったり気が向いて相方とエッチしたいな...となった時に気軽にコトに及べないのがちょっと不満でした。
ですが、エロの豊富さ、質の高さでこの欠点は十分ペイできるレベルですし絵柄と悪堕ちタグにに惹かれたなら買って損はない、むしろ得なものでしょう。

洗脳改造戦闘員化というニーズにしっかりと応えた良作。
肉体改造描写は手早く済ませ、精神改造に重きを置いています。
ただ問題はストーリーと改造の接点が薄いと言う点、改造を受ける女教師と女学生はズローヴ帝国の敵対者ライザスの妹であるエレンが通う学校で親しい間柄であり、エレンを捉え洗脳しライザスと闘わせるべくその誘拐の手駒として警戒されない親しい仲の二人は戦闘員にされてしまう訳です、子供向けヒーロー番組の悪役をオマージュした周りくどい展開ですね。
このようにストーリーの大目的はエレンの洗脳にあるのですが一方で今作品でエレンの出番はありません、よって当然エレンの洗脳シーンも無いです。
つまり、殆どエロシーンに関与しない部分に尺を使われてしまっていると言うことになり大変勿体無いと言えるでしょう。
もちろんエロシーン自体のクオリティは高いです。全良で優しい心を持った先生と生徒が快感を伴う洗脳に屈服し悪の戦士然としたコスチュームを身に纏うというシチュエーションは戦闘員化として満点でしょう。
しかし、だからこそ文中で語られるエレンの洗脳への期待が膨らみそのシーンが存在しない事を残念に思ってしまいます。
ですので、エレンの洗脳シーンが存在しない事を把握した上で楽しむなら名作と言えるでしょう。
今作の評価が高いのみならず続編への期待も高い作品です。

前作に続き白肌人外化作品となっている本作ですがなんと前作と比較してページ数が9ページも増しているのが嬉しいところ。
描写も更に強化されており攻め手である淫神様の手によって白肌化→眷属化→淫神化と徐々に身体改造とそのための触手責めがグレードアップしていくのが大変素晴らしいです。
人外化してしまうヒロインも以前より人外化願望を持っていた事から改造に積極的に感じていくのもいやらしくて素敵です
最後に淫神化後の姿がショッキングなためソフト版が同梱されていますが色合いはともかく外観は全くおぞましいものでは無く人外化と言うジャンルを求めるユーザーの許容範囲内で有りますので是非オリジナル版で読む事を勧めます

大体あらすじ通りに進行し、プレイも一般的です
主人公は変態で性欲に忠実ですが誠意を感じられるところが好印象、魔王やその分身の女騎士を心から愛しエッチしてくれます
ヒロイン二人のムチムチとした肉感的な身体は大変素晴らしく、主人公とイチャつきながらエッチをするたびに股間に響きました
文章は軽めで砕けた口調読んでいるこちらもあまり気負わず気軽に楽しむことができます
しかし、少々ネタに振り切ることがあり「音割れポッ○ー」を筆頭にパロネタが至る所に散りばめられているためつい笑ってしまいエロに集中できなくなってしまうことがあります
ですがそんな軽い文章であるからこそ背景に重苦しいものがあるヒロインとただただイチャラブを楽しむことができるのでしょう
総じていつ読んでも実用性が高い一品と言えます

2とあるように前作『ツインクワイエット深層洗脳 歪められた正義』の続編で時系列はほぼ直後であるため前作に触れておくことを強くお勧めします
本作では前作で悪の手に堕ちたヒロインの雫を助けに来たもう一人のヒロイン一華がしずくの裏切りで囚われ、雫と同じく洗脳を受け悪に堕とされるのですが構成が秀逸で前作と同じ洗脳の形を取るので前作に触れたなら「またこの流れか」と先の展開を予測できてしまうでしょう、しかしこの心理は雫のと同じく洗脳されることを予感する一華の心情とリンクするのです
そして深層心理への洗脳に抗う一華は洗脳装置によって見せられる仮想空間にて自分が仮想空間にいることを自覚し、洗脳を終わらせるために義務的に淫らな行為を行うのですがこの洗脳には裏に秘められたもう一つの罠が彼女を襲う…という展開は前作を体感したからこその一華との心情の一体感と未知の展開への驚きを味わうことができます
そして彼女らが堕ちて一年後の後日譚、一見おまけのようですが本編の半分ほどのボリュームがあり実質後編と言っていいでしょう
この後日譚では悪の手先となった彼女らが悪堕ちした新たな衣装に身を包みます、しかも変身は単なる立ち絵の変更ではなく変身中の変化を段階的に描写してくれる素晴らしいものとなっており悪堕ちが好きならばこの変身シーンひとつだけでも購入の価値はある、そう断言できる代物です
洗脳悪堕ちものとしての本編、変身と悪堕ち後の活躍を描く後日譚、二つが一つになって二倍楽しめること間違いなしです

悪堕ちに求められるポイントを完璧に抑えた素晴らしい作品でした。
本作は昨年投稿された『TS魔法少女がオナニーする本～自慰映像配信編～』とヒロインであるセイントチェリーの基本設定は同じですが完全な続編ではなく登場人物、TS経緯などが異なるパラレル的続編となっています。そのため作者様の別作品のヒロインであるモルプス・アルテーリアは登場しません。
話のあらすじは魔法少女に変身する少年が以前倒した敵幹部に敗北し犯されてしまった事で変身解除後も男に戻ることができず女体の快楽に溺れてしまい、再び敵幹部と戦い敗北し快楽堕ちした後洗脳を受け悪堕ちするものとなっています。
ペース配分としては敗北Hと洗脳、悪堕ち後がほとんど同じ比率となっており堕ちる前の葛藤や抵抗、罪悪感が快楽に打ち消される様子が丁寧に描写される作りとなっていました。
悪堕ちするシーンはCGこそ無いもののセリフの描写だけでも十分に素晴らしいエロスを秘めています。
前作から悪堕ちを期待されていた方、質の良い悪堕ちを読みたい方に大変お勧めしたい傑作です。