今作もアラカちゃんの身体の加工状態をステータス画面で観察することができます。
ホラーパートでの選択によってアラカちゃんが酷い目に遭ったり、中ボスに敗北したりすることで、段階的にステータスが更新されていきます。
徐々に身体が淫界の生贄として最適なものに作り変えられていき、最早取り返しの付かない状態になってしまうところまでが丁寧に描写されており、絶望感が素晴らしいです。
しっかりしたテキストも相まってアラカちゃんに感情移入していき、バトルで負けたとき(本気でやってても割と負けます)には絶望したり、諦めずに立ち上がったりという気持ちも一緒に味わえます。
ラスボスには負けても何度でも挑戦し直すことができます。
ただし、毎回挑戦時に諦めて淫界の生贄になることを受け入れますか?といった感じの選択肢が現れます。
明らかにやばい感じの(選んだら取り返しの付かないことになる、、、未来永劫淫界に囚われて快楽地獄に落とされてしまうだろうな、、、)選択肢だということが伝わってくるものでした。
しかし、何度も敗北を繰り返していると、絶対に受け入れられないことであるにも関わらず、終わりたい、むしろ、終わってみたいという気持ちが湧いてきます。
人として全てを終わらせるかどうか、それをプレイヤーが選択肢として選ぶことができる、というところがやっぱり素晴らしいと思います。
(前作にもあった演出を、今作にも引き継いでくれていてよかったです)
そして、人柱として固定されて柱に貫かれる、「終わる」瞬間のシーンにもCGがあり、その点では前作よりもパワーアップしています。
終わってからしばらく描写が続いてくれて、アラカちゃんの内部描写もしてくれたのが嬉しかったです。
難易度も高く、本気で挑んでも負けて屈服してしまう、敗北経験を多く味わえると共に、最後には破滅願望を大いに満たすことができました。素晴らしく幸せで、羨ましい末路です。