巨大ヒロイン(いわゆるウ◯トラヒロイン)である「ティアナ」が、圧倒的な暴力に晒されて身も心も屈服するストーリーの最終章です。
このお話だけでもこれまでの大まかなストーリー展開は補足出来ますが、前の2作を読んでおくと「大切な人達を守る」という正義のヒロインらしい心と、それがへし折られるという心の動きを更に味わえるので、そちらもオススメです。
特に今作では、前回での敗北の傷が全く癒えていない状況から無理矢理戦わされるヒロインが、圧倒的不利な状況でボコボコにされる惨めさが、読んでいてゾクゾクさせられます。
ただ痛めつけられるだけでなく、そんな状況でも大切な人達の為に懸命に立ち上がろうとするヒロインの健気さが、悲壮感を盛り上げてくれています。
ラストでの敗北したヒロインが辿る末路は、そんなヒロインの健気さも容赦なく叩き潰す程の絶望感を感じさせました。
「正義のヒロイン」の身も心もボロボロにされる展開が好きという方には、是非ともオススメです。