この作品はマイリストに入れていて、ふと思い出しては何度も…何度も
聴いている。そして、聴くたびに七花さんへの想いが高まり、続編が
出て欲しいと強く願う日々。
女性の声質が変わる場面はよく経験しており、例えば仕事の電話で話して
いる声と通話が終わった後の声、取引先の前と相手が帰った後の声など。
どちらかというと、あまり聴きたくないような悪い言葉を発するのが
素の声であることが多い。
でも、七花さんの場合は仲間を助けるために体の奥底から出る、芯の
通った強い声と営業用の可愛らしい声、優しさをほんのりと醸し出す
素の声と心を許してからの甘く切ない声など、いくつもの変化を
見せられ(聴かされ)、イラストから感じる強く、美しい彼女の容姿が
重なり、耳かきでの何気ない会話で緊張を解かれ、彼女の施術に身を
委ねていける。この幸せな気持ちが長く続くことが何よりも嬉しい。
夢占いの世界へと導かれる場面では、彼女の語りに吸い込まれて、
体の力がみるみる抜けていく。この感覚がとても好きで、途中で眠る
ことも多い。夢占いの結果も自分に近い部分が多く、見抜かれてしまった
と錯覚してしまうほど。
チャプター2から3に移る場面での声質の変化は絶妙で、彼女との距離が
一気に近付き、普段の彼女からは考えられない言葉が猛烈に脳内に響く。
また、作中では声の遠近の使い方が見事で、遠くからの声掛けから
すっと近づいての耳元でのささやき、息の吹きかけの連続で高まりを
抑えられなくなってしまう。
本作は、今でも自分の支えになってくれています。疲れた心と体を癒し、
あらゆるものを満たされ、全身の力が一度抜けてから回復するまでを
体感できるので。七花さんはとても大切な存在です。
聴き終わると、いつも切なさが襲い掛かってくる。もう一度会いたい。
私は願うことしかできないけれど、ささやき庵には、どこか可能性がある
ようで…いつかまた会える日が来ることを祈ります。心から。