قائمة مراجعة 変態紳士SR

無類のキツネ好きのため購入。普通のキツネのような茶色ではなく、何処か神聖味を帯びた純白のおキツネ様があまあまに癒してくれます。この時点で最高。

ストーリーとしては以前助けられたおキツネ様が、その恩返しに現世で疲れ切った主人公(聞き手)を癒すべく、不思議な空間にあるお屋敷に連れ込むというもの。

恩人であるためか、初めて言葉を交わす仲でありながら彼女の好感度は限界突破済みであり、ひたすら献身的に甘やかしてくれます。耳舐め。手淫。フェラ。etc……全ては主人公を喜ばせたいがため。それが絶対の行動基準であり、そのためであればなんでも積極的に行動してくれるおキツネ様にはただただ癒されます。

狐(獣)という設定を上手く活かしており、嗅覚が鋭敏なため、主人公の竿の臭いを嗅いでは恍惚とした声(うっとりというより、薬をキメた感じに近い)を発する描写が多くあったり、チンカス掃除の際には毛並みを整えるよう発達したざらついた舌で舐め取ってくれたりと、“キツネ”という人気ジャンルをただ採用するのではなく、ちゃんとその生態を活かした描写を練り込んでいたのも良き。

発情期の際には主従関係にあるまじき行為に『ごめんなさい』と謝罪しながらも、肉欲の赴くまま主人公に逆レぶちかますのも背徳感があってそそる。

そんな濃密な日々を過ごしてきたが故か、当然のように妊娠エッチもあります。主従関係としての旦那様(ご主人様)から、夫としての旦那様へ変わったのは二人の関係性の変化を感じ取れて良かった。まぁ夫婦的な関係性になっても特濃あまあまエッチの日々が続いているのは変わらないんですけど。

本作は四時間を超えるボリューミーな作品となっていますが、甘やかすシチュエーションが非常に富んでおり、声優様の演技力も相まって文句の付けどころがないほど素晴らしい作品となっていました。なんでもっと早く出逢わなかったんや(小声)

伊藤静さんが演じる天笠綴をメインヒロインに、その親友として母性溢れる来海志乃羽は能登麻美子さんが、高飛車お嬢様の鐘堂英麗菜はゆかなさんがお声を吹き込んでおり、豪華なんて言葉では足りないほどのドリームメンバーで送る今作。

学園での些細なイベントを通して接することで、時に悩み、時に自問し、様々な交流を通して互いが互いの理解を深めていくストーリーは正に青春。

聞いていて心地良く、二人を彩る他の登場人物もしっかりと立っていて、グイグイ作品にめり込んでしまいました。

本作は音声作品とは別にEXデータとしてピロ水氏が描く美麗イラストが添付されています。そこにはヒロインのあんな姿やこんな姿だけでなく、ストーリーのワンシーンがイラストとして同封されています。

作品視聴前に覗くことで『あぁ、このシーンはこんな感じなのか』と脳内でシチュエーションのイメージしやすく、一層作品に没入感が生まれるかと思います。

本編は二時間とかなりのボリュームがありますが、気付けばすべて聞き終えてしまうほどあっという間で、それでいて非常に満足度の高い一品となっています。

前作同様に『はにかみ彼女』に登場する人物が本筋に関わりない程度にぽろっと示唆されたので、知っている方は特別感に浸れるのではないでしょうか。

前作は同級生、今作は先輩と続いたので次回は後輩になるのかな?それとも二人の関係性をもっと掘り下げたAfter的な後日談になってしまうのか……

今後の続編に思いを馳せましょう。



主人公やその親友、ヒロインとその仲間達。
学園を舞台に展開される青春の一ページ。
彼ら彼女らに命を吹き込む声優様方の圧倒的演技力は、聞き手を否応にニヤニヤしてしまうほどの多幸感を誇っています。表情筋が赴くままに、にやけることを強くお勧めします。下手に抑えると頬に深刻な負荷を掛けますので。当方は両頬攣りました。
痛かったです

イラストレーターのピロ水氏が展開するオリジナルコンテンツ『はにかみ彼女』
それをボイスドラマへと昇華した作品が本作です。

早見沙織さんが演じる水澄華実をメインヒロインに学園で展開されるちょっと歪な関係性。表面では優等生を演じながらも、裏では主人公だけに辛辣な本性で接する本作ヒロインは古き良き正統派ツンデレのそれ。

最初は脅し要素で主人公を都合のいい駒的な扱いで利用していたものの、同じ空間に居なかったことで苛立ちを覚えたり、友人と仲良さげに話す主人公を見て無意識のうちに嫉妬に似た感情を抱いてしまったりと。一歩引いて人と接するのが普通だった自分が、気付かぬ間に主人公へ惹かれていくのに戸惑いを感じていたりする様子が丁寧に描写されていて……あぁもうほんと可愛すぎる。

猫かぶりのヒロインが異性との関りを通して少しずつ心を開いていき、やがて惹かれていく様はタイトルの通り『恋をする』少女そのもの。あ～尊い!

ヒロイン側にのみ声優さんを当てる傾向の多い昨今。本作は男性側にも声優さんが当てられているためヒロインとの掛け合いがとても自然に表現されており、主人公とヒロインの行方を彩るキャラクターにも力が入っていて、否応にも作品にのめり込んでしまいました。



本作唯一の注意点としては、この作品は睡眠導入剤としての効力が薄い点でしょうか。ニヤニヤの止まらないストーリー展開でつい話に集中してしまい、気付けば睡眠欲求をその辺に捨てて聞き入ってしまいます。

ですがそれはボイスドラマとして圧倒的なクオリティがあるという証でもあります。ぜひ本編を購入し、二人がどのような結末を迎えたのか、聞き届けてください。



余談ですがストーリーの中で本編に関わらない程度に『はにかみ彼女』に登場する人物の存在が示唆されており、ちょっとしたファンサービス的なものがあったのがうれしかったです。

タイトルに“アネ”と入っているため年上ものにも分類される作品だと思いますが、『ばくあね』や『姉ちゃんのススメ』など、これまでかぐやさんが出してきた姉系ヒロインは社会人、あるいは大学生などが殆どでしたが、今作のヒロインは主人公と一歳しか違わない高校生となっています。

ギャルという設定もあってか少々落ち着きがないように感じてしまい、お姉さんよりお姉ちゃんといったニュアンスの方が近いかなと。

なので年上ものの醍醐味である全てを受け止めてくれる包容力やバブみを求める方には、今作品は少しジャンルが違うかなーと思います。



今作はメイン三名のヒロインが全員ギャルということもあってか、性に対して積極的であり何かとかこつけては主人公にエッチを迫ってきます。

主人公を自分だけのものにしたいという独占欲は凄まじく、普通であれば仲がいい三人組なのに、そこへ主人公が絡むと一転して火花飛び散る争奪戦へ発展します。

その欲は個別ルートに入っても収まることを知らず、他のヒロインに主人公は自分の手に堕ちたのだと誇示するべく各々が行動を起こす展開は主人公愛が良い意味で狂ってて良かったです。

エッチシーンはヒロインが主導権を握って始まることが多いため、歳の近いヒロインからグイグイ迫られたい、振り回されたい。そんな方向けの作品かと思います。



余談ですが各ヒロインの母親(実母も含む)と絡み合うシーンがボイス付きで用意されているのですが、溺愛したいと言ってきたり義母としての関係を狙っていたりと、何やら匂わせる描写が多いことからアネトモヒロインの母親を攻略対象に置いた正当続編の伏線として機能している可能性が微レ存……?

NTR等は一切ない純度100%の純愛物語。絵のタッチも思春期の少女が醸し出す瑞々しくも柔らかな肉体を十全に表現していて満足度は非常に高かったです。

ですがこの作品に登場するヒロインは基本的に内面に翳がかかっています。

表紙の子を例にしてみると、他人を魅了する特別な眼を持ったが故に異性からは恋人がいるにも関わらず告白され、その光景を見た同性からはヤリマンと陰口を叩かれ、果ては自身の親からも腫物として扱かわれてしまうほど。

ですがそんな翳のあるヒロインが主人公と出会い、交流(意味深も含む)し続けたことをきっかけとして、その翳を乗り越えていく展開はエロ漫画とは思えないほど読み応えがあるものとなっています。

自分勝手ともいえるような言動の数々。
その裏にあるのは好きになってしまったからこそ離れてしまうことへの恐怖。

ひたすらに隠してきた不安と本音、それらがせめぎ合い葛藤しながら突入していく最大の濡れ場。絵のタッチは繊細に、けれどキャラクターは大胆に!

優しさに満ちた主人公にヒロインが絆され、冷え切った心が快楽と共に落ちていく様は最っ高にどエロイ! だが抜けんッ!



……いやね、普通に考えて眼の所為で男女構わず疎まれ続けて、ひっそり生きるのが正しいって思い続けた優しくも心の闇深い系ヒロインちゃんが欲望ぶちまけれた嬉しさで目尻に涙を溜めながら主人公とイチャラブおせっせするところを読んでるとさ……うん。

なんだか末永くお幸せにって感情が溢れてきて、抜きどころ見失っちゃうよね。何なら抜く方が無作法ではと思ってしまうレベル。

気付いた時には物語、キャラクターの両方にのめり込んでしまい、右手の恋人は下半身を離れて、スマホのページを捲る左手と交代していることでしょう(経験者は語る)

それほどまで今作はエロく、エモく、それでいて美しいのです。

ですのでまぁ、こんなくだらない感想読んでいる時間があったら購入してどうぞ。

恋愛学という独特な授業内容に初心な主人公ついていけず、補習の名目で先生とイケナイ関係を築くというのが大まかなあらすじ。

今作の特徴は主人公が異世界転生していることでしょうか。一時期覇権を握った『なろう系』の異世界テンプレと言えばわかりやすいと思います。(加害者もトラックですし……)

先生を押している通り、ヒロイン全員が主人公をリードするような頼りがいを持ち合わせていると同時に、それぞれ違った先生要素が与えられています。シャル先生は距離感が近く親しみのある気楽さを。リンダ先生は思わず甘えてしまいたくなるような包容力のある優しさを。クロエ先生は一見冷たいように見えつつも主人公の間違いを柔らかく正してくれる安心感を。

Hなシーンでも各々違った個性がありまして、ケルベロス娘のシャル先生は体臭を嗅いで恍惚する描写が多く、ドラゴン娘のリンダ先生は尻尾を用いて搾精したり、エルフ娘のクロエ先生は様々なモンスターの特徴を自身に反映できる力(魔術かな?)を行使してスライムやナーガに変身したりと、さすが異世界が舞台というだけあって人間同士では味わえないアブノーマルなシチュエーションが多数用意されています。

しかしHなシチュエーションが豊富な反面、個別ルートがそれぞれ1つずつで短かったりと個人的にボリューム不足感は強く感じてしまい、物足りなさを抱いてしまいました。

ゲーム性としては非常にシンプルなので、攻略段階で行き詰って悩んでしまうなんてことはないかと思います。アブノーマルな展開が多いと言ってもナチュラルなプレイも用意しているので、『普通とはちょっと違ったHに飛び込んでみたい』と思っている方にはうってつけの作品ですね。



ちなみに人外至高侍の当方にとってケモ耳属性のシャル先生はどちゃしこストライクでした耳内側のふさふさや尾てい骨から伸びる尻尾の毛並みがもうたまらんありがとうございます(ヲタク特有の早口)

大学卒業後、セレブ層御用達の一流エステ店に就職した主人公が、お金持ちの人妻たちを自前のマッサージ技術(性感特化型)で堕としていく物語。

今作は社会に出た主人公が苦悩する描写が濃く描かれており、フラストレーションの溜まる展開が多々用意されています。

実力はあるがネチネチ嫌みばかり言ってくる先輩。ランク制という下の者が地獄を見て、上の者だけが得をする腐敗した会社環境。

そんな世知辛い現実にもめげず、頑なにマッサージに向き合う主人公には強い好感が持てます。現実世界で同じような苦悩をたっぷり味わった紳士たちにも、作品に入り込む潤滑材として大いに役立ってくれることでしょう。



タイトルにある通りに『新妻』が今作のコンセプトであるため、NTR展開が基本的となります。ですが最初にヒロインとそのパートナー間で不仲の描写があるだけで、夫婦のやり取りの描写自体が少なく、その所為かNTRもの特有の背徳感とドキドキ感が混じった昂りは希薄に思えました。

尤もNTR系の作品は好みの激しいジャンルでもあるので、ご都合主義満載にしてでも明るくHなお話を作るかぐやさんのスタイル的に、後味が悪くならないようあえてあっさり風に仕上げたのかな?と。

その結果、全体的にヒロインのパートナーの存在感が薄く、罪悪感少なめのストーリー構成となっており、あまりNTR系は好きじゃない方でもあまり気負わず読み進められるのではないかと思います。

ヒロインは3名の人妻をメインに、サブポジションに大学時代から付き合いのある同僚を含めた4名となっています。

自分の顧客として接しつつ、マッサージを通して次第に惹かれていくメイン格とは違い、同僚の子はHなシチュエーションこそ少ないですが、主人公をサポートするポジションもあって個別ルートでも結構活躍してくれます。

3人とは違った活躍の場が用意されていたのと、ハーレムルートに参入できたのは良かったポイントです。

幼いころにアメリカへ行ってしまった姉3人が急に帰国し、同棲生活が始まってしまう。童貞な主人公は当然困惑し、アメリカ育ちの特性か、Hなことに関して奔放な姉たちに振り回されるというのがあらすじとなっています。

今作は3ヒロイン各3ルート+ハーレムルートの計10ルートの構成となっています。ルート的には多いように感じますが、攻略難易度は比較的簡単のように思えました。

共通ルート、個別ルート共に胸や口を使った奉仕が多く、他の作品に比べてノーマル寄りのシチュエーションが多いです。これだけ聞くと尖った作品ではないように思えますが、他の作品が妊娠エンドが多い中で、この作品は物語の中盤で妊娠が発覚し、ポッコリお腹プレイがエピローグ前に見られます。なので相対的にポッコリお腹のシーンが多い傾向にあります。

子を宿してからおてぃくびが黒ずむシチュエーションも特徴でしょう。またHシーンでヌルヌル動くアニメーションを採用しているのも個性がありますね。

嬌声と共にぶるんぶるん揺れるたわわな果実……いいです(多くは語らない)

今作はいい意味であっさりとしていて、姉弟間での妊娠が発覚した際にも誰も文句を言わず、心置きなくリビドーを解放できる展開となっています。
ご都合主義が過ぎると言われればそうなのですが、家族間で変にトゲトゲした雰囲気が出ないので、あまりこの手のゲームに触れたことのない方でも十分満足できる一品になっていると思います。ただ一つの注意点としては、本番の際に結合部からの流血が見られなかったので、3人とも処女ではないのかと。『処女以外は認めん!』という方はご注意を。

今作の特徴はアドベンチャーゲームによく採用されているステータスの概念がある事でしょうか。

『知力』『体力』『社交性』『魅力』『テクニック』に分類され、ヒロインとの交流の際に出現する選択肢を正解する事で上昇させることができます。

各ステータスは主人公をサポートするヒロインと関係しており、知力を上げたいのであれば勉学をサポートする佳純が上がりやすく、体力であれば運動面をサポートする汐梨が上がりやすいといった傾向にあります。

また、ステータスが上がる事で、ヒロインとのHがチャレンジ可能となり、ヒロインとのHシーンの前に『話す』『課題をする』『見つめる』『近づく』という4つの選択肢を適切に選び、『ときめきゲージ』なるものを満たす事で晴れてシーンに突入する事ができます。

このゲーム性が人によっては面倒と感じるかもしれません。上手くいかなければHシーンを見る事ができない訳ですから。難しいと思った人は素直に攻略サイトに頼りましょう。

攻略の難しさが仇となっている作品ように思えますが、その難易度の甲斐もあってか、Hシーンに突入した際のヒロインの魅力は非常に高く引き上げられているように思いました。

優しくておっとりした人が我儘を言って押し倒してきたり。
主人公の魅力に完全に堕とされてストレートに告白してしまうほど依存してしまったり。
今まで散々振り回してたのに、エピローグでは愛の結晶を抱いていたりと。

ここまで甘々でイチャイチャな展開が豊富でにやけが止まらない作品はありませんでした。好みがわかれやすい作品だとは思いますが、目に留まったのであればこの機会にチャレンジしてみるのもありではないでしょうか?

今作のヒロインは実姉の藍衣、幼馴染の青葉、義母の詩子、同級生の時雨の4名です。

藍衣、青葉、詩子の3名が2ルートあり、時雨のみ1ルート。それにメイン2人のハーレムルートを加えた計8ルートになります。

タイトルからわかる通り、姉系作品……と言いたいのですが、個人的には年上系作品なのかな?と。

たった一人の『肉親』であり『姉』として溺愛するも、心の奥底に押し込んだ気持ちが抑えられなくなってしまい、弟の初めてを貰いたい衝動に駆られてしまう。でも、それは『姉』としていかがなものか、これから元の関係に戻れなくなってしまうのでないかとせめぎ合う藍衣ルート。

長年好意を持っていたが実姉の藍衣に阻まれ続けた結果、主人公に対して特大LOVEな拗れた想いを抱いてしまった青葉ルート。

2人が織りなすイチャラブ展開は流石パッケージを飾っているだけあって力が入っているな～と感じるのですが、にしてはサブヒロインの立場にいるはずの詩子が凄まじいんです。

母性に目覚めて『母』として覚醒するか『女』として覚醒するかでルートが別れるですが、どちらもメインを張る2人に勝るとも劣らない淫靡さを持っていました。メインヒロイン顔負けの好待遇に思わず脱帽。

じゃあもう一人のサブヒロインである時雨はどうなのか、と言うと不完全燃焼っぽさが強かったように思います。同じサブ格の詩子が優遇されているためか、相対的にあっさり感を強く感じてしまいました。



抜きゲーということで、ほとんどの作品はストーリーを軽視されがちですが、今作は初Hするまでにキャラクターとの交流が深く描かれています。

他と比べて遅めのテンポで進んでいくので焦れったさはありますが、その焦らしのおかげで『貞操を捧げる』ことの重大さが一層際立つ展開となっていたのがとても良かったです。

あと、ヒップを強調するCGが多く用意されているので、お尻フェチの方は満足する作品になっているかと。

人ならざる存在『亜人』が共存している現代社会が舞台で、ひょんなことから亜人を覚醒(進化とかそんな感じ)させることのできる特異体質になってしまった主人公が儀式と称して亜人の乙女たちとエッチする作品です。

何故かモテる。そんな主人公が多い抜きゲー世界の中で、今作主人公は『覚醒の魔素』という『亜人にモテてしまう要素』が組み込まれています。

ご都合主義なのは変わりないですが、女の子がぐいぐい来る理由が明確になったことで主人公への感情移入は早かったです。



そんな今作ですが、ヒロインたちとの本番に至るまで、それなりに時間を掛ける必要があります。

抜きゲーとしてそれは如何なものかと思うかもしれませんが、交流を重ねてよく相手を理解してから臨む本番のカタルシスには何とも言い難いものがあります。

やっぱ過程っていうのは大切なんやなって、そう思いました。



亜人を覚醒させる特異能力を持つ主人公ですが、ヒロインの覚醒前後に性格の変化が起きるのもなかなか面白い設定でした。

王道の清楚系だったのに、小悪魔っぽい積極性を表に出してきたり。
ひたすら性に前のめりだったのに、慎ましさを覚えたり。
初っ端から主人公を罵倒してきたのに、デレデレと大好きオーラが抑えきれなくなったりと。

同じキャラクターでも進め方によって性格に大きな変化が訪れるのは、起伏があって面白かったですね。



注意点としては攻略難易度が非常に高く設定されていることでしょうか。
好感度システム、選択肢、アイテムの有無……

これらが複雑に絡み合うので、自力で踏破しようと思えば困難を極めます。ここは素直に攻略サイトに頼りましょう。



美麗グラフィックとゆったり感の強いプレイ内容。亜人を全面的に押してはいますが、殆ど人間と大差ないので重要視する必要はないかと。
攻略難易度が高い点を除けばフルプライス価格でも納得の作品だと感じました。

文字数も限界なので最後に一つ。








正当続編、あります。

LOVE×HOLICという作品の正当続編。

前作ヒロインたちが昏睡してしまい、その状況を打破すべく前作ヒロインの母親たちと聖乳作りのためHに勤しむというのが今作の大まかなあらすじです。

今回は前作ヒロインたちの母親に焦点を当てた作品となっています。続編と言っても前作ヒロインとのHなシーンはありません。

なので前作を既にプレイ済みの人も、全く知らない人でも楽しめる配慮が施されていますが、前作では不鮮明だったあるヒロインと主人公の馴れ初めの真実が語られるので、個人的にはプレイ済みで挑むのがよろしいかと。(まぁ知らなくても物語に大きく関係はしてきませんが……)



タイトルにあるように、今作はママ味成分たっぷりとなっています。同年代にはない大人の色気と包容力を携えたヒロインたち。

前作のサブヒロインから今作のパッケージを飾るまでの大出世を果たした舞凍。
希少な一族のため恋愛より繁殖に重きを置いた環境で育ったサリー。
主人公に特別深い愛情を捧げる夜叉。

どれも魅力的で味のあるヒロインとなっています。

『聖乳』というキーワードがある通り、今回は母乳が出るシチュエーションが多く用意されているので、この手の趣味趣向をお持ちの同士にはぶっ刺さるかと。

個人的にとても良かったのは年上ものだからと言ってただただ甘やかすことだけを描いていない点。

命の危機に直面した主人公を身を挺して助けようとしたり。息子に弱いところは見せまいと問題を一人で背負い込もうとしたり。

そんな描写の数々には、普段と違ったベクトルの母性をひしひしと感じた。まさに『母は強し』を体現した展開だったなと感心してしまいました。

そういった強くあろうとする母を気遣って、主人公が能動的にHする流れは感動もの。見返りを求めず互いに支え合う関係性はまさに親子そのものです。

エッチな母子関係を築くAVGと銘打っているだけあって母として多様な側面を見られる一作でした。

サッカー選手として有望視されていたが、足の負傷をきっかけに寮から実家へと暮らす場所を変えることになった主人公が、リハビリと称した姉のHなアプローチを迫られて振り回される。というのが今作の大まかな流れとなります。

優しく包み込んでくれるような母性溢れる乃絵実姉ぇ。
自分の想いに素直な弟溺愛の友梨姉ぇ。
重い想いを拗らせてちょっとメンドクサイけど、次女に負けず劣らずなブラコンぶりを見せる実桜姉ぇ。
かな～り過激な妄想癖持ちの菜留姉ぇ。

個性あふれる姉たちの迫り様には心をくすぐられるものがあります。ヒロイン4名全員にコスプレエッチの展開が用意されているのも何気にポイント高いです。

一応隠しキャラも1名居ますが、あくまでサブヒロインとしての立場に留まっているので、可愛いからといって過度な期待は寄せない方が無難かと(経験者は語る)



基本的に隠しキャラ含めて1ルート(1名例外あり)で攻略ができますし、好感度も見れる親切設計なのでゲーム自体としてはお手軽に進めることができます。

個人的にイイと感じたのはパッケージを飾っている友梨音と実桜の2人です。

姉モノの王道と言えばそうなのですが、姉弟間の関係に悩みながらも惹かれていき、大好きだからこそ相手の幸せを尊重して身を引く考えを提示する……でもやっぱり諦めきれなくて、という友梨音ルート。

最初は主人公が苦手意識を持つぐらい冷たい関係だったが、実桜の好き発言を節目にべったりとなり、『好き』の終着点に悩む描写が描かれる実桜ルート。

どちらもグッときました。

もちろん他のヒロインも非常に魅力的なので、どんな関係になるのか。それはぜひ購入して自分の目で見届けてください。