私はお漏らしふぇち部様の大おもらし系の音声作品を30程度購入し聴いてきたが、断言しよう。本作は良作揃いのそれら作品群の中でもひときわ眩い輝きを放つ逸品である。
まず第一に、本作を傑作たらしめている最大の要因は、主題である固形便我慢と声優様の相性が奇跡的なまでに噛み合っている点だ。
腹痛すら霞むほどの直腸の膨張感と猛烈な便意。長時間の我慢による疲弊、肛門に力を込めているゆえの押し殺した呼吸とうめき、繰り返し訪れる便意のピーク、危うげな脱力……
平坦すぎも大仰すぎもせず、まさに絶妙なトーンで完璧に演じ抜かれている。こと本作に関しては、これほどの臨場感を演出することは他の誰にも不可能だっただろう。
第二に、効果音に関して一切の妥協がない。
作者様の他の下痢おもらし系の作品を一聴すれば分かることだが、使用されている効果音があまりにも大きく異なる。これは何もおもらし音だけではなく、おならの音や腹音すらもそうだ。
私もこれまでそういった効果音はひと通り聴いてきたが、音だけで"こ、これは……!間違いなく固形うんちが漏れそうな時のおならの音だ!"となったのはまさしく稀有な体験だったと言える。
おもらしの音に至っては、我慢に我慢を重ねたモノがその形を保ったまま勢いづいて下着の中へと発射される光景が目に浮かぶようだ。
最後にシナリオだが、流石100を超える作品を世に送り出してきた歴戦のライター。まるで隙がない。
朝からの長時間の我慢をベースに、午後の授業中と帰り道という鉄板シチュエーションを3エンドずつ揃えてきている。欲を言えば、授業中椅子に座ったまま少しずつ漏らしていくルートが欲しかった所だ。
お漏らしふぇち部様の作品は、クォリティが非常に高いレベルで安定していてありがたい限りだ。レビューを書くのは初めてだが、本作のおかげで最高の夜を過ごせたので、より多くの同好の志が本作を購入するきっかけになれば幸いである。