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現代に生きる悪魔が、夫を亡くして以来独り身を決め込んでいた未亡人に魂を売らせたり体を性欲処理の気晴らしに使ったりと有効活用してあげる話。
文字数は約15,000文字。
「どうにも、熟れたいやらしい女の身体で一発抜きたくてしょうがない。だから、お前の胎内に精液を排泄しに来たんだよ」
女主人の掌が、バンとテーブルに叩きつけられる。
「ちょっと! そんな人だとは思わなかった! 何ですって? いやらしい? ふざけんじゃ……」
ラドゥは悠然とした態度で、激高する女亭主の眼前に手をかざしながら、こう言った。
「まあ、落ち着けよ。一旦止まるんだ、『俺の性人形』」
その掌に、燃え盛る炎の目の幻影が一瞬浮かび上がって見えた瞬間に、リーズの体と心は止まった。
「――――」
目からは一切の意思の光が消えて、表情も姿勢もその時の状態のまま、ぴたりと固まって静止する。
・
・
・
「いいか。愛情のないセックスなら、それは不倫でも浮気でもない。だって、夫以外に心を移したわけじゃないんだからな。そうだろう?」
「……あ……」
リーズは、途端にはっとしたような顔になった。
気恥ずかしさで、みるみる顔を赤らめる。
「そ……、そうね。私、なにを大騒ぎしていたのかしら? ごめんなさい……」
「別にいいさ、勘違いは誰にでもあるもんだ」
畏まるリーズに、ラドゥは鷹揚に笑いかけると、グラスを干した。
「それよりも。何も問題ないとわかってもらえたところで、さっそく始めてくれないか?」
紹介メイン画像およびサムネイル画像に、AI生成画像の加工品を使用しています。
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