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たった二日で五万という割のいいバイト募集の広告に惹かれた一人暮らしの女学生が、研究所を訪れてナノマシンの被験体になり、心身共に改造されて新しい自分に生まれ変わる話、その2。
文字数は約15,000文字。
「まだ当分、服は着ないでください」
浴室でお互いに体を拭きながら、琴美が咲枝にそう声をかける。
「実験の邪魔になりますので。研究所内はどこも十分に暖房されていますし、体内にあるナノマシンが体調を管理・調整するはずですから、風邪などの心配はありません」
「はい、わかりました」
羞恥心を抑制されている咲枝は、特に抵抗もなく受け入れる。
「これだけは、身に着けてください」
そう言って、まだ裸でいる咲枝に、懐から取り出した装身具のようなものを差し出す。
それは、犬か何かにつけるような首輪だった。
・
・
・
「これも実験の一環になりますので、食べ方などについて、少し注文が付きます。よろしいですか?」
「はい、大丈夫です」
咲枝は頷いた。
「まず、食事は席について食べるのではなく、床で食べていただきます。四つん這いになって、口を近づけて食べてください」
そう言って、奏美はソファの横の床を指差すと、そこにトレイを置いて蓋を取った。
「…………」
咲枝はその中身を、まじまじと見つめる。
ナノマシンによる感情制御を受けていなければ、怒り出しそうな代物だ。
それは、器に盛られたドッグフードのようなものだった。
「犬のように食べ、犬のように振る舞えば、よりおいしく味わえますから。これからも、今のようにして食べてくださいね」
紹介メイン画像およびサムネイル画像に、AI生成画像の加工品を使用しています。
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