ミントロワイヤル 一章&二章

●ナチタ・パイファーツェリスカ
主人公

どこか夢見がちだが、芯はしっかりしてる・・・と思いきや優柔不断な一面もある、良くも悪くもイマドキの女の子。
何作か小説を執筆しているが、どれも完成には至らずなぜ完成しないのかは本人にもわからない。
現実世界から猫世界に迷い込んでしまった彼女は、ここを自分が見ている夢の世界と開き直り、様々な人(猫)と交流を深めていくことになる。
ちなみにナチタというのは本当の名前ではないし、外見も現実世界とは全く違う。
本名は漢字四文字の普通の名前。

彼女は、自分の名前が好きではない。

●リリーナ・コーバース
メインヒロイン

猫世界でナチタが出会った「人間」の姿をした女の子。
住人は例外なく猫に見えるこの世界で、なぜか彼女は人間の姿で視認できる。
お淑やかな見た目に反して好奇心が旺盛で、知らないことへの興味心は人一倍の様だ。
幼少時からシゲキテキな冒険活劇に憧れており、いつか過保護な親元を離れて大冒険をしたいと思っている。

冒険の末、誰かが傷つくかもしれないのに。

●コブンゴ・タタラ
コーバース家の用心棒

リリーナの父親に雇われている紅髪の剣士。
中性的な見た目なので、パッと見では男性なのか女性なのかわからない。
武士のような見た目通り忠誠心が強く、かなりの真面目さん。
真面目すぎて、雇い主にも時々小言を言ってたりする。
リリーナのことを大変慕っているが、当の本人にはしばしば雑に扱われることも。
そんな彼女(彼?)だが、いざリリーナを悪漢の魔の手から守るとあれば、躊躇わず腰に差した刀に手をかける。

いや、というよりむしろ、躊躇うことができないのだ。

●ルツ・ウィルソン
私立探偵

猫の街で探偵業を営んでいる、20代半ばの男性。
探偵事務所の経営状況は決して良いとは言えないにも関わらず、賭け事や夜遊びがやめられないどうしようもない男。
加えて生粋のトラブルメーカーらしく、アウトローとの借金やら何やらで常にいざこざが絶えない。
そんな彼だが、とっさの機転や判断力には目を見張るものがあり、曲がりなりにも彼が探偵であることを再確認できる。

しかし、その力が誰かの役に立ったことは、未だにない。