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『7-Zip』にはコンソール版があります。このコンソール版を利用すると、コマンドラインからさまざまな機能を利用することができます。そして、クラウド向けのバックアップツールとして活用できます。『7-Zip』は、ファイルの差分圧縮や暗号化に対応しているからです。
クラウドへのバックアップは、今ではふつうのことになりました。その際、圧縮して差分ファイルを作ると、転送量が大幅に減ります。また暗号化すると、クラウド運営会社にファイルの中身を見られることがなくなります。
それだけではありません。『7-Zip』はファイルの分割・結合もできます。無圧縮でファイル分割をすると、ファイル分割・結合ツールとしても利用できます。Windowsにはファイル分割コマンドがないので、その代わりになります。クラウドにバックアップする際も、ファイルの単体が数GBになっている場合には、この方法で小分けにできます。
本書では、こうした用途で利用する場合の、コマンドやスイッチを、豊富なサンプルとともに解説していきます。
第1章:7-Zipとは
7-Zipとは
コマンドやスイッチ
コンソール版の構文
第2章:基本的な使い方
フォルダを圧縮
展開
出力先を指定して展開
パスの一覧
第3章:対象の選別や除外
選別や除外の必要性
リストファイル
再帰サブディレクトリ スイッチ
除外ファイル スイッチ
収録ファイル スイッチ
第4章:暗号化
暗号化の必要性
暗号化して圧縮
暗号化された圧縮ファイルを解凍
第5章:差分ファイルの作成
差分ファイル作成の必要性
基本圧縮ファイルの作成
差分圧縮ファイルの作成
展開による復元
第6章:ファイル分割
ファイル分割の必要性
ファイルを分割する
分割したファイルを復元する
ファイル分割と差分作成の問題
第7章:CPU負荷の調整
CPU負荷の調整の必要性
CPUを制限して実行