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「どうしたの?お兄さん。」
その日、旧校舎に足を踏み入れたのは、ほんの気まぐれだった。
帰省先の地元での、ほんのちょっとした望郷心。
かつてクラスメイトと遊んでいた、懐かしの学舎。
一緒に学んだ教室、一緒に励んだ運動場、そして、一緒に囁いた七不思議。
「へえ、お兄さん童⚫︎さんなんだ。…じゃあ、花子がお兄さんの⚫︎貞、食べてあげるね。」
そう耳元で嘯いて、旧校舎に棲む放課後の怪異は胸元をはだけさせる。
あるいは盗み見てしまった父親の雑誌、あるいは大人向けの深夜番組、あるいは初めて触ったインターネット。
あの日の性の目覚めを思い出す、思い出の学舎で繰り広げられる、怪異との淫らな淫らな課外学習。
「すごぉい、お兄さんのキ⚫︎タマ、まだまだこんなにずっしりしてる。」
少年だった頃に恐怖の対象だった怪異は、吐息を漏らしながら目の前で艶やかに微笑む。
「ほら、見える?お兄さんが欲しくて欲しくて堪らなかった、女の人の秘密の場所だよ…。」
貴方の部屋にもきっと来る…。かつて少年だった大人達を優しく搾り取る、旧校舎に潜む放課後の怪異。
背景協力。素材屋みにくる様。