「ごたいめーん!」
あっという間に衣服を剥ぎ取られてしまった。
そもそも、小さいとはいえ獰猛な獣に勝てるほど腕力が強いわけじゃない。
「なんだよ、勃起してるじゃないか」
虎徹が満足そうに頬を緩ませた。
「不思議なもんだよな……」
実際自分でもわけがわからない。
あれだけ女に触れられても反応しなかった肉棒が、こうして立つということが。
「素直だな。可愛い殿は好きだぞ」
「な、可愛いなどと……」
「可愛いと思ったから可愛いって言ったんだ。悪いのか?」
虎徹がこちらを見つめてくる。
その顔は肉棒を目の前にして興奮しているせいか、ほんのりと紅い。
「いや、悪いわけじゃないけど……」
虎徹の素直さには勝てそうにありません。
だから、こちらも素直でいくことにする。
「はは、素直な家高には……褒美をやろうっ」
「褒美? 一体何を?」
「見ていれば、わかるっ」
虎徹が動き始めた。
両腕をうまくつかって、小さな胸を中央へ寄せ谷間を作り始める。
「もしかして……」
「その、もしかして、だ!」
一抹の不安。
「大丈夫……なのか?」
虎徹の乳房は普通より明らかに小さく、肉棒はすでにかなりの大きさになっている。
「何がだ? きちんと、これは興奮を覚えているじゃないかー」
「いや、そっちではなくて……」
全部言い終えるより早く気がつく。
いま指摘しても、どうせ虎徹は怒るだけだろう。
「どうかした、殿?」
「ははーん! さては、私の胸に魅了でもされたな?」
「そういうことにしておこう」
さわらぬ虎に祟りなし。
「ふふふ! 心配するなっ! 私の柔らかい乳房で包んでやる! ふんふふふーん」
上機嫌な虎徹。
鼻歌を奏でながら、胸を押しつけてきた。