おねがい★パワーレベリング!

英雄の父と聖女の母のあいだに生まれた真面目で純粋な男の子。多感な年頃だが「異能」に目覚めておらず、そのせいで自分の事を落ちこぼれだと思っていた。が、実は「性的接触を持った相手の異能を会得できる」というハチャメチャなレアスキルを持っていることが判明し、お姉さんたちの修練と称したアツい求愛に戸惑う毎日が始まった。顔に似合わず巨根。

ラルクの武術の師匠であり、過去に悪竜4匹を一人で討伐したことから"竜狩りリュース"の異名を持つ猛者。異能「竜の肉体」は超強力な身体能力強化や自己治癒能力などを得るというチート級のもの。達観した性格だが浮世離れしているところがあり、我が道を往くタイプ。色恋に頓着がなく、すべては本能の導くままにあるべきだと考える自然派であり、本当は服や鎧を着たくない。世のため人のため、彼女は今日も鎧を身にまとう。

ラルクの5つ上の幼馴染。両親がいないラルクの姉として、時には母として面倒を見ている。異能「女神顕現(めがみけんげん)」は高位の癒しをもたらし、危機が迫った時限定で身体能力を強化するというもの。家事全般に長け、明るくて誰からも好かれる美人だが、ラルクを溺愛しすぎていつか何かやらかすのではと不穏に思われている。その見方は正しかった。

代々有力な魔道士が引き継いできた道具屋を営む未亡人。異能「万象知(ばんしょうち)」は記憶領域と魔力総量が桁外れの規模になるという賢者の業。一族の者は畏敬の念から「ネーディナ様」と呼ぶが、ラルクだけは昔から「ネネさん」呼び。毎日店を手伝いに来てくれるラルクには感謝と親愛の混じった複雑な思いを抱いている。複雑っていうか要するにセックスしたい。人肌恋しい未亡人だから……。