作品内容
彼氏とはマンネリながらも数年続いていて、
こんなもんだよねと自分を納得させながら過ごしている、まりの。
何も気に入らないこともない代わりに、
特にいいこともない平凡、平坦な生活。
そんなことが幸せだよねと思っていた。
ある日、スキルアップとして、
ネットで見つけた個人レッスン型外国語教室に
通うことを思いつく。
そうして通い始めた外国語教室の担当講師は
そんなにカッコいいわけでもなく、普通の容姿だった。
最初は、普通に授業をしていたのだが、
徐々に親しくなっていくと、まりのに対し
情熱的に焦がれた気持ちを打ち明けるようになった。
それを受けて、まりのは相手にしていなかったのだが、
ずっと情熱的な愛の言葉を受け続けているうちに、
今の彼氏との関係では受けたことのない
その愛の言葉のシャワーに、心地よさを覚えていく。
それと同時に心も講師に傾いていく。
そして、ある日ついに講師の想いに応えて、
体を許してしまった。
一度傾いてしまうと、そこから転がり堕ちるのは
すぐだった。
一度だけ、もう一度だけ、と繰り返すうちに
もう引き返せないほど、まりのの中でも
気持ちが燃え上がっていた。
彼氏に罪悪感を感じていないわけではない。
しかし、その罪悪感を感じれば感じるほど深く、強く感じてしまう。
一般的には間違えていると後ろ指をさされ、
糾弾されてしまう道をすすんだ先にあった扉を開くと、
今まで感じたことのない快楽と絶頂の波だった。
激しく寄せては返す波に飲まれる。
そうして、深い深い快楽の海の底に身を沈めていく…。
〇夏日まりの
活発な女性で、向上心のある上昇志向の社会人女性。
自分のことは、今回のことがあるまで一途だと思っていた。
性的興味はそこまであるほうではなく、
絶頂に達したこともそこまで回数があるわけではないので、
そこまで性行為が好きではなかった。
上場企業に勤めているので、収入はそれなりにある。
常に自分磨きを忘れない。
外国語教室以外にも様々な大人の習い事に通っている。
作者:玉屋キネマ