本作の主人公。ベルデ初の女性騎士となったひたむきな少女。

それもすべては良き主にして良き友であるリリィ姫のため。

異変の夜、目の前で姫をさらわれた悔恨は深く、姫に託された王家の指輪を手に大陸中を奔走することとなる。

苦難の果て、ジャンヌとリリィ姫が辿り着く結末は――……

異変によって囚われの身となったベルデの姫君。

賢君の資質をうかがわせつつも、その聡明さゆえに年相応の少女の素顔をあらわにすることはできずに居た。

幽囚の身となった後も、唯一こころを許していたジャンヌを信じ、その迎えを待ち続けている。

ジャンヌに仕える物静かなメイド。

主が背負った使命の重さを感じつつも、分を守り、傍らにそっと佇む。

だがその忠誠は本物で、時に職務の域を超えてジャンヌに尽くそうとすることも。

伝説において、過去の英雄にちからを与え邪悪の封印に協力した地水火風の精霊たち。

その後は王家の指輪のなかで眠りに就いていたのだが、今回の異変により、襲撃者たちに捕らえられ、凌辱の憂き目に遭う。

助け出すことでジャンヌの強力な助っ人に。

突如、ジャンヌとリリィ姫を襲い、儀式を妨害した謎めいた一団。

一枚岩ではないらしく、それぞれ異なる目的のもと、精霊のちからを利用しようと画策している。

ベルデを襲った異変は王都の人々にも影響を及ぼし、その生活を大きく変えていく……