熊くじらさんのレビュー一覧
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借金とか銀河大戦の危機とか色々あるけれど、全部勢いで突っ切るショーグンと仲間たちの物語。
とにかくいろいろな面で暴走具合がとてつもない。会話は基本ボケとツッコミの応酬です。
オオエド勢の超人揃い具合も尋常じゃなく、レーザーなんてなんのその、防御装備ごと一刀両断。
設定の狂い具合もいい感じに。ウェスタン柳生ってなんだウェスタン柳生って…などなど。設定だけで爆笑できるのは貴重。
なのに物語自体は王道の真ん中を行って奇をてらわず、目新しくなくも安定の出来。そういえばスペースオペラだな…。
ただ問題は、やはり艦隊戦のSLG部分でしょうか。操作性の不親切さやゲームバランスの崩壊が目立ちます—が、そこも味なのか。
あと、メインヒロインは二人で後はみんなルートなしのサブなことにご注意を。
基本はギャグで時々シリアス、でもシリアスにもギャグ混ぜなコメディ作品。馬鹿なノリが好きな人はきっと楽しめます。
しかしいいキャラでしたねラビエヌス…
左文字俊作は改造仙人である。という響きに興味を覚える人ならばきっと楽しめる正統派(?)ヒーローもの。
勢いでマスクドシャンハイとなってしまった青年が、なんだかんだやりながら正義感で突っ切るお話。
題材は実のところ重く、状況や背景設定を考えると物凄く辛い部分もあるのですが、ノリは軽めに。
若干頼りなくも、探偵のように悪仙人の手掛かりを探したりヒロインとの日常の掛け合いも好印象。
惜しいのは、全体の短さと戦闘のゲーム的な単純さが作業感を呼んでしまうところでしょうか。
それでもある種エロゲのお約束的なバッドエンドもあり、熱い主人公、どこか馬鹿なノリが好きな人にはきっといいものです。
SkyFishのヴァルキリー・サーガ、ソレイユ第三幕。やはりロリ&巨乳です。
滅びに向かって突き進み終末を目前とした世界で、それでも運命に抗う者達の物語。
メインは熱血少年漫画路線で、シナリオ中の主人公の声がプロローグとエンディングのみなのが惜しい。
戦闘パートはSLG。慣れるまでは面倒かもしれませんが難易度は高くなく、サクサク進めます。
特にパラメータアップの技が有効ですが、重ねがけすると楽勝になってしまいますのでご注意を。
今回もルート分岐がありますが、ストーリー上の変化という感じで基本はハーレム。
世界観が切迫しているためか日常の掛け合いパートは少なく思えましたが、テンポは良し。
全体の印象として今までより少々短めなれど、ボリュームとしては十分です。
前二作をプレイした方になら間違いなくおすすめ。……陵辱はかなり減りましたけどね!
後、重要なこととして、本作をプレイする前に一作目の白銀のソレイユのプレイを強く推奨。
ニヤリと出来るどころではない要素が待ってますよ。
2012年05月30日
記憶のない少女と少女を保護する青年の物語。短編です。
拙い愛と、ぎこちなく結んだ絆。どうあっても悲劇だけれど、繋いだ手だけは幸せに。
生き生きと可愛らしくあった分、悲しみは増すものでありますが。
それをどう思うかは、読んだ人次第でしょうか。
レビュアーが選んだジャンル
2012年04月02日
過疎の村を救うため、五分間のローカル番組の製作を任されてしまった少年少女の物語。
本来は普通の村紹介番組であったはずの枠をとてつもないことにしていきます。
いくら視聴率低迷で消滅しかかった枠であるといっても、いきなりカソレンジャーですからね。
ヒロイン毎に番組は異なり、真っ当に村紹介の番組も作りますが、大半は暴走番組というドタバタコメディ。
BADENDは無いようで、何も考えずに番組を組み立てていってもエンディングは迎えられます。
ゆったりした村の雰囲気(番組ではたいていぶち壊されているけれど)も感じられる作品。
細かいことは気にせず勢いだけで突き進む作品が好きな人は、やって後悔はしないと思います。
田舎に思い入れがある人にもオススメですが、何かイメージが違うような気も。
SkyFishのヴァルキリー・サーガ、ソレイユ第二幕。今回も声優さんの演技が光ります。
自らの出自や運命に翻弄されつつ、世界と仲間と妹の為に戦う少年(?)の物語。
日常描写は前作と同じくテンポの良い掛け合いが中心。濃いモブがいないのが残念ですが、それでも十分に濃厚。
戦闘はカードゲーム形式。少々難アリのシステムですが、慣れてくると楽しいです。
ただ、やり方を完全に理解してしまうと楽勝になってしまうので、自分で縛りプレイをすることも必要かも。
全体のストーリーも大ボリュームで、今作はヒロインごとのルート分岐もあります。
前作をやっていなくても問題ありませんが、前作プレイヤーはにやりとできる要素が。
また、同メーカーのはるかぜどりに、とまりぎを。をやっていても一部でにやり。
設定好きの仲間、北欧神話が好きな人、クトゥルフ神話好き、正統派に熱血な物語が好きな人におすすめ。
あ、敗北陵辱のシーンもかなり濃いのでそちらが好きな方もどうぞ。
まあでもやはり最大の魅力は、人気投票で堂々一位を取った主人公でしょうか。
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吸血鬼という存在が物語の題材として扱われるようになってから多く紡がれた、吸血鬼ハンターの物語の一つ。
発売された頃に話題になりましたが、この作品最大の売りにして特徴はそのゲームとしての形式。
ゲームブック、その形に徹底的にこだわっているのがこの作品です。
選択肢の結果やダイス等のランダム要素の結果によって支持されたパラグラフへと読み進めるのが当然の基本形。
しかし、それはあくまでも「ルール」です。プレイヤーが無視しようと思えばいくらでもできるもの。
故に、この作品はあらゆるフラグ管理がプレイヤーに一任されています。
普通にプレイしてもいいし、HPや所持アイテムの増減、ダイスの出目さえ無視して好きなように読み進めてもいい。
どのタイミングでも自由に他のパラグラフへ飛ぶこともできますから、どこからどう読むかも自由です。
もっとも、いきなり適当なパラグラフに飛んだら話の繋がりが見えずに訳が分かりませんが。
私はあまりゲームブックの経験がありませんでしたが、それ故に新鮮で楽しくプレイすることができました。
ゲームブックプレイヤーにはニヤリとできるパラグラフとして、14も用意されています。
また、シナリオ自体も面白く、キャラクターもそれぞれに魅力的。
それぞれが自分に定めた決意や新年の下に行動していく様は、やはりかっこいい。
全体に漂う退廃的な雰囲気と耽美さは、吸血鬼という題材そのものが持つ要素でありましょうか。
吸血鬼に関する物語が好きな方、ゲームブックプレイヤーや経験はないが興味があるという方におすすめ。
よっしゃああああああ!一つ目娘だああああああああっ!!
この作品の製作の報を聞いての第一声はこれでした。いやもう本当大好きなんですよ一つ目!
その上鬼っ子と聞いてはもうテンションが天井知らずで上がってさらに気持ち悪いことに。
故に一周目は迷いなくスィークに向かったのですが、まさかの一周目攻略不可なるメッセージが。
リアルで「馬鹿なっ!」などと叫んでしまうことになりましたが、マニアックの中の更にマニアックな性癖なのはわかってますとも。
もちろんスィークだけでなく、アラーニとルピュアも可愛いいんですけどね。鳥娘と蜘蛛娘もいい!
シナリオはいつもの通り、やや重い箇所をどうにかくぐり抜けていい話しております。
それ以外の部分は、どのルートもひたすらいちゃいちゃラブラブで砂糖を吐きそうなほど。
値段が上がって尻込みしている同士がいるやもしれませんが、十分なボリュームなので買って損は無いぞ!
そして、どうやら次回作は学園モノフルプライスのようですよ。発売日は未定ですが楽しみに待ちましょう。
……あ、一周目のショックから立ち直れずにしばらく封印していたのは秘密です。
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オルゴール技師と天才ピアニスト、オルゴールの発展の物語。
前作オルフェウスの銀琴の前世代にあたる物語ですが、やはり音楽がとてもいい。
OPでいきなりガツンと心を持っていかれました。明るく壮大に広がる曲に何を感じるでしょうか。
今回も根底にあるのは誇り。音楽を奏でること、楽器を作ることへの誇り高さです。
問題を抱えても、世間に届かなくとも、折れることなく前を向いて。
そして前作と同じく、誇りと誇りが出会って重なって、というお話。
前作に比べて短く、あまり時間をかけずに読み終えられます。
前作をプレイして楽しめたならばプレイして絶対に損はないです。
前作をやっていなくても、これ単品で良く出来た作品。やはり万人におすすめで。
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山でオルゴール修理工をやっている技師の青年と依頼にやって来た天才バイオリニストの少女の物語。
題材が楽器であるように、とても音楽に力を入れられた作品です。
主題歌とその編曲BGM「回想」は特に強力。過去にあったこと、様々な情景を想起させてくれます。
また、オルフェウスというモチーフやOPの雰囲気から儚げなイメージを受けますが、それは否。
音楽を奏でること、それをする自分自身に誇りを持つ少女。
少女に引っ張られながら、オルゴールに向かう意思を再起させていく青年。
二人とそれを取り巻く人の作っていく、前向きで真っ直ぐなお話です。
フルボイスであり、セリフに込められた感情を耳で聞けるのも良いところ。
魅力的な曲とキャラクターに爽やかなストーリー、誰がやっても楽しめるのではと。