熊くじらさんのレビュー一覧
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パロディ満載でハイテンションな探偵物語の二作目。
今回もミステリーとしては決して本格派でも正統派でもありません。
けれど物語としてはやはり面白く、前作よりも激しく燃え上がります。
また、現実離れした数々の設定にも関わらず、推理そのものはそのような設定無しで組み立てられるのも好印象。
推理時のキーワードの組み合せによって発生する超展開のギャグ時空も必見。
前作が楽しめたならば、今作も問題なく楽しめるでしょう。
タイトルだけでわかるほどにパロディ満載でハイテンションな探偵物語。
ほかのレビュアーの方も書かれているとおり、決して本格ミステリーではありません。
推理パートは難しくありませんが、それでも思考は必要ですし、決まったときはかなりの達成感。
物語の構成も面白く、プレイヤーの意表を付く展開がとても楽しい。
ジャンルは少し違いますが、逆転裁判などが好きならばプレイして損は無いと思います。
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タイトルと作品紹介の通りの作品。本当にタイトル通りの話だとは思わなかった。
内容は青春ものと言い切って大丈夫なんじゃないだろうかというもの。
学生時代、恋に部活に全力全開な演劇部の物語であり、それ以外の何でもなかったです。
高校時代に演劇部の手伝いをしていた身として、説明などに一々頷いてしまったり。
演劇経験があるならば、すんなり感情移入出来るのではないでしょうか。
柔らかな雰囲気で少し不思議要素の入った青春部活もの。お好きならばどうぞ。
2012年03月26日
生きることに絶望して、目標も理由もなくして、それでも自分から死ぬことはできずに。
本当は前を向きたいのだと、願いを胸に秘めて漫然と死へと向かう。
そんな村と、それに出会った熱血気味な馬鹿の物語。
命という重苦しいテーマが正面にあり、それぞれがそれぞれの理由で、死を選ぼうとしています。
他人から見れば些細な、鼻で笑えるような内容であっても、当人からすればこの世の終わり。
そう思える事態は誰にでもどこにでもあって、一度つまずいてしまえば容易には立ち上がれない。
そこにどう手を差しのべるのか、差し伸べられた手をどうやって掴むのか。
描かれたのはそこかなと思います。ボリュームは中々で、描写も丁寧。
受験の失敗、人間関係、性の不一致。
自殺を考えるほど悩むのが理解できない人には決して合わないでしょうが、
プレイし終えたあとに優しい気持ちになれる、良い作品だと思います。
人が、「人に限りなく近い人ではないもの」を作り出したとき、それとどう向き合っていくのか。
心はどこにあるのか。どうして生まれてくるのか。同じであるのか違うものであるのか。
アイザック・アシモフ以来、SFというジャンルのメインテーマの一つとしてあるもの。
それを考えざるを得ない世界で、手を取り合う者、信じる者、拒絶する者、不器用な者達の物語。
平行する二つのシナリオは、はじめの頃は繋がりが見えず、共にコメディタッチに。
物語が進むにつれて明らかになっていくもの、悪意と陰謀、それでも消えない願いと想い。
その繋がりに気づいたとき、発された言葉に、涙が。
人とロボットの関わりというテーマが好きな人、また単純に物語が好きな人、これはいいものですよ。
個人的に反則だったのはノンノ。心の繋がりがあれば、形さえも大したことではないのだと。
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2010年10月04日
理不尽な運命に翻弄され、命を賭した戦いに放り込まれてしまった少年少女達の物語。
ファクターそれぞれが抱える事情は悲劇的で、本人にとって切実な思いばかり。
己の命のために他者の命を食らうことを否定するか肯定するか。
正しい答えなどどこにもない問いを抱え、言葉を届けられないまま戦い合うことになるのが前半。
ようやく言葉が届き始めるも、それは時すでに遅く、というのが後半、ということになるのでしょうか。
個々の事情も、全体の物語も、最後まで悲劇的で、最後に見出した答えもまた儚く。
物語としては綺麗にまとまっていますが、救いを求めてしまうのは、私がまだ弱いからでしょうか。
あと、能力は作中で「超能力」と明記されており、伝奇的要素は特にありません。
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2010年10月04日
短編集で綴る、ユーノ×なのはなお話。幼少期は始めだけで、基本的にStS以降の物語です。
中身は、やきもきさせる恋愛してくっついていちゃついて…とまあ、ごちそうさまでしたと。
なのは好き、特にユーなの好きな方には文句なくおすすめ。バカップル乙、みたいな気分になりますが。
…でも、四期二作品の状況考えると、この展開も難しいんですよね。
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当たり前に魔法がある日本で、その名の通りの魔法学園に通う少年少女の物語。
幼馴染との約束を守れず、ただ強さを求める少年と、彼を囲み支える友人達。
敗北と再会、強さの意味を見つめ直した少年が、大切な人の為、仲間と共に立つ。
王道でした。少年漫画的な、「お約束」レベルの完成された王道。大好きです、こういうの。
文章の粗い部分や、設定の足りなさもありますが、細かい事は熱さで吹き飛ばします。
同じく王道好きの仲間になら、文句なくおすすめできます。
…さて、一話完結だと思って買ったら続きがあったようなので、今から購入リストに入れますね。
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2010年10月04日
作品内容にある通り、まさに理不尽な悲劇たる物語。何一つ悪くない状況での一方的な喪失は、心を抉ります。
物語の概要は、上の一行で全てになってしまいます。失って、それでも絆を掴んで折れなかった少女の物語、と。
その中で個人的に最も心惹かれるのは、前半の演奏シーン。独奏以降、描写から映像が見えました。
舞台の上で演奏する一人と三体が脳裏に浮かんで、ああ綺麗な音だな、と。
それだけに、以降の悲劇もより引き立ちました。評論家でも何でもないですが、十分な技量だと思えます。
語彙が足りなくて上手く表現できませんが、「物語」が好きな方は、購入してみてはいかがでしょう。
2010年10月04日
トラップハウスになったアリスの家で行われるドタバタコメディ。マリ×アリ。
中身はほぼネタによって構成されています。これでもかとネタ満載。地の文で遊ぶのもいいですよね。
そんな軽いノリの作品ですので、東方好きなら基本的に誰でもおすすめ。
…しかし、アリスメインはドタバタの方がしっくりくる私は、二次創作に毒され過ぎだろうか。