熊くじらさんのレビュー一覧
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パロディ満載でハイテンションな探偵物語の二作目。
今回もミステリーとしては決して本格派でも正統派でもありません。
けれど物語としてはやはり面白く、前作よりも激しく燃え上がります。
また、現実離れした数々の設定にも関わらず、推理そのものはそのような設定無しで組み立てられるのも好印象。
推理時のキーワードの組み合せによって発生する超展開のギャグ時空も必見。
前作が楽しめたならば、今作も問題なく楽しめるでしょう。
人が、「人に限りなく近い人ではないもの」を作り出したとき、それとどう向き合っていくのか。
心はどこにあるのか。どうして生まれてくるのか。同じであるのか違うものであるのか。
アイザック・アシモフ以来、SFというジャンルのメインテーマの一つとしてあるもの。
それを考えざるを得ない世界で、手を取り合う者、信じる者、拒絶する者、不器用な者達の物語。
平行する二つのシナリオは、はじめの頃は繋がりが見えず、共にコメディタッチに。
物語が進むにつれて明らかになっていくもの、悪意と陰謀、それでも消えない願いと想い。
その繋がりに気づいたとき、発された言葉に、涙が。
人とロボットの関わりというテーマが好きな人、また単純に物語が好きな人、これはいいものですよ。
個人的に反則だったのはノンノ。心の繋がりがあれば、形さえも大したことではないのだと。
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2010年10月04日
理不尽な運命に翻弄され、命を賭した戦いに放り込まれてしまった少年少女達の物語。
ファクターそれぞれが抱える事情は悲劇的で、本人にとって切実な思いばかり。
己の命のために他者の命を食らうことを否定するか肯定するか。
正しい答えなどどこにもない問いを抱え、言葉を届けられないまま戦い合うことになるのが前半。
ようやく言葉が届き始めるも、それは時すでに遅く、というのが後半、ということになるのでしょうか。
個々の事情も、全体の物語も、最後まで悲劇的で、最後に見出した答えもまた儚く。
物語としては綺麗にまとまっていますが、救いを求めてしまうのは、私がまだ弱いからでしょうか。
あと、能力は作中で「超能力」と明記されており、伝奇的要素は特にありません。
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2010年10月04日
短編集で綴る、ユーノ×なのはなお話。幼少期は始めだけで、基本的にStS以降の物語です。
中身は、やきもきさせる恋愛してくっついていちゃついて…とまあ、ごちそうさまでしたと。
なのは好き、特にユーなの好きな方には文句なくおすすめ。バカップル乙、みたいな気分になりますが。
…でも、四期二作品の状況考えると、この展開も難しいんですよね。
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2010年10月04日
作品内容にある通り、まさに理不尽な悲劇たる物語。何一つ悪くない状況での一方的な喪失は、心を抉ります。
物語の概要は、上の一行で全てになってしまいます。失って、それでも絆を掴んで折れなかった少女の物語、と。
その中で個人的に最も心惹かれるのは、前半の演奏シーン。独奏以降、描写から映像が見えました。
舞台の上で演奏する一人と三体が脳裏に浮かんで、ああ綺麗な音だな、と。
それだけに、以降の悲劇もより引き立ちました。評論家でも何でもないですが、十分な技量だと思えます。
語彙が足りなくて上手く表現できませんが、「物語」が好きな方は、購入してみてはいかがでしょう。
2010年10月04日
トラップハウスになったアリスの家で行われるドタバタコメディ。マリ×アリ。
中身はほぼネタによって構成されています。これでもかとネタ満載。地の文で遊ぶのもいいですよね。
そんな軽いノリの作品ですので、東方好きなら基本的に誰でもおすすめ。
…しかし、アリスメインはドタバタの方がしっくりくる私は、二次創作に毒され過ぎだろうか。