なしぇるさんのレビュー一覧
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いちおし作品
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タイトルは、本作をはじめ原作となった同人のサンプルにも記載されている叔父さんの一言からとりました。
終始、この一言が作品を良く表していると思います。
璃沙は良く言えば青春を謳歌している女子高生。悪く言えば、若さからか世の中や大人を甘く見ている節があります。
例えば、いくら叔父とはいえ何年も会ったことのない一人暮らしの男の家に上がりこむのはあまりに無警戒。
叔父が言葉巧みに璃沙に行為を迫るのを深く考えず受け入れ、あまつさえ叔父と彼氏の性欲が同じだと考えたのは浅はか。
果ては、約束を守ろうとしない叔父の言動をあやふやに信じ、ずっとゴムを着けているものと勝手に信じ込むなど璃沙の甘さが目立ちます。
その璃沙の甘さを絶倫叔父さんが見逃すはずがなく、巧みに璃沙を絡めとっていく流れが上手です。
その為、レイプ作品というよりは世間を甘く見ている璃沙に世の中の厳しさを叩き込むという感じが強いです。
後、夜から朝までしていたのに璃沙が全裸になる事はなく、必ず何か身に着けている点に作者のこだわりなのかなと考えてしまいます。
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2018年05月25日
新米冒険者という設定がとても活きた作品です。
新米ということは何色にも染まっておらず、プレイをしていく中で自分好みに彼女たちを染め上げていくことが可能です。
本作では特にHシーンにおいてその面が顕著です。
まず、Hシーンにおいて彼女達のステータスの中に淫乱度というのがあり、Hな行為をしていくと上がっていきます。その設定が本作では細かく、どの位淫乱なのかによって同じHシーンによっても変化があります。
また、18禁ゲームには珍しく仲間の中に非処女がいるのも特徴の一つ。
彼女がいることによって、今まで淫行の類に手を出さなかったプレイヤーに、淫行を行うとこういう変化があるのだという本作の魅力を再確認することができる。
RPGの部分においても作りこまれており、難易度むずかしいでは普通に武器で叩いてスキルを使ってでは、数戦闘を重ねるとMPなどが厳しくなる。
その為、町の施設で武器を鍛えたり、スキルを習得したり、果てはアイテムに頼って戦うことも必要になる。只、こうでないと勝てないということもないので、戦いのプレイスタイルもプレイヤー次第です。
是非、新米冒険者の彼女達がどのような旅路を経て森を救うのかを楽しんでください。
本作の大きな特徴は、ハソユアさんの以前の作品と違いプロローグで魔物に襲われることなく、主人公は終始純粋な人間として描かれる。
また、職業に関しても前々作は騎士、前作はシスターでしたが冒頭から戦闘経験があるのを語っていたことから人や魔物などを相手に戦いなれた方々だった。
本作の主人公も暗殺者であり、戦闘には通じていますがそれはあくまで対人相手に限っている。さらに特技も常人から見れば優れた技能も、以前の主人公たちが使う魔法や特技から比べると訓練して得た人の力の域を出ない。
そんな中で見えたのは、魔物たちが住まうこの世界での人の弱さである。
本作をプレイした方の中でこう思った方はいないだろうか。
「特技に使うナイフや鉄糸を買う資金集め面倒だなぁ。魔法で全体攻撃や衣服が直せたら楽なのに。」
「HPやTPが少ないな」
「不意を突いても攻撃が弱すぎる。もっと力があったらすぐ倒せるのに。」
私はプレイしている時、幾度と思うことがあった。
だからこそハソユアさんのシナリオ作りは凄いなと私は思う。
なぜなら現実社会においても人は弱い。
獣の様に鋭い牙も無く、空を飛んだり、長時間水の中で生きていくなどはできない。その為、知識と技術を学び人間に足りない強さを身につけ、さらなる高みを目指す。
本作も人間が強さを求めてやまない描写がある。それを分かりやすくする為に、主人公を前作までと違い人間という力量の域にあえて落としていると考える。
後、これは余談ですがハソユアさんの作品は作品は違えど世界観は同じで、時系列が違います。本作は短編でプレイしやすいが、できれば処女作である「侵胎迷宮を抜けて」を先にプレイするのをお勧めする。その方が、より本作を楽しめると思う。
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2017年10月09日
まず、この森は危険すぎる。
確かにタイトルで「アルプスと危険な森」と書かれており、危険を促し、体験版ではどのように危険かが分かる内容でした。
それでも、製品版は体験版からでは想像もつかないほど危険に満ち溢れていました。逆にアルプスが何故、この森を通り抜ける必要があったのか知りたいぐらいです。
肝心のアルプスの操作ですが、歩く・走る・しゃがむ・ジャンプ・物を掴むの基本動作。そして、しゃがみ歩きや走ってから物を掴んでのジャンプなどの複合動作はありますが、このゲームならではの動作は無いのでとっつきやすいです。
あえて変わっている点を挙げるならば、逃げるゲームでは主人公が追跡者に対して何らかの戦闘手段や緊急回避を持っていることがあります。ですが、本作は作品内容の通り戦闘能力は持たず、迫り来る脅威から逃げたり、ギミックを利用して抗う事しか出来ません。
HCGの出来は非常に良いです。
詳しくは見てのお楽しみですが、タイトル通り捕まるまでの流れが臨場感に富んでおり、感情移入しやすいです。そしていざ捕まると捕まえた者の本能赴くままのプレイを行うのですが、その流れが最初はねっとりとアルプスを味わうように始まるので興奮します。
ゲームの難易度は、作品内容で初見での対処は少し難しめとありますが、失敗してもすぐその場から始まるだけでなく、アルプスからヒントが貰えるため回数をこなせばクリアできると思います。
最後にサークルさんにとって本作が処女作とありましたが、クオリティが高く、繰り返しになりますが場の臨場感の演出は素晴らしかったです。
また、以前からあった販売予定価格を気にして、販売直前に販売予定価格を上回らにように調節して頂いた事、いちプレイヤーとして感謝致します。
エンディングを4つ見て、総プレイ時間27時間程です。
やりこみプレイや全ての武器等を集めるとなると、それ以上の時間がかかると思います。
ゲームの感じはSFCで最初に出たロマサガに似ています。
例えば、ラスボスは決まっていてもそこに行き着く過程はプレイヤーによって違う。
善行や悪行によってイベントや会話も違うし、当時斬新であったとある武器をめぐって某キャラクターとの駆け引きでの選択肢が本作でも登場します。
戦闘も閃きステムがなかった当初、武器を使い込んで技を習得したり、地相という概念があるなど似ています。
只、まったく似ているだけでなく、本作ではスキルスロットに限りがある為、誰が何の役をするかを決めておかないと強敵では苦戦します。
シナリオはどのエンディングにおいても筋が通っており、ぜひ全て見て頂きたいです。
多くは語れないですが、悪・バッドエンドであっても悪は滅びるというものではなく、救いはあります。只、何が救いかはプレイヤーに委ねられています。
又、本作は非常にキャラがたっています。
その中でも本作の功労賞は小竜のドグだと思います。
理由は、主人公は人間社会からの外れもの。ドグは悪魔や魔物が住まう万魔殿からの外れもの。お互い角も牙もあり、人に恐れられ、万魔殿の者からは襲われる。そして何より主人公はプロナントという絶対的な力を得ながら、ドグの行動に対し嫉妬している辺り、似た者同士だと思う。
その為、ドグが居なければ盛り上がらないシーンや成り立たないシーンも多いです。
最後に本作は18禁RPGである為、HCGはあります。でもそれ以上にシナリオの出来が良く、シナリオを楽しみたい方にはお勧めです。
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前作「侵胎迷宮を抜けて」と同じ世界ですが、時系列では少し前のお話です。前作未プレイでも支障は無いですが、前作をプレイしていると前作の前日談が楽しめます。又、一時的ですがサラが操作可能になるのでサラ好きにはたまりません。勿論、立ち絵からCGまであります。
今作もシナリオは良く、主人公アンナの過去に対する葛藤と決別までの流れが丁寧に描かれています。又、物語が進むごとに人の欲深さを考える場面が見受けられます。
システム面は前作同様に汚染度上昇によるバッドエンドがありますが、今作では選択が可能です。
バッドエンド有りを選択してプレイした感じでは、今作は汚染度の上昇をプレイヤーが選択する場面が多く、特に気になったのが初期設定と町の使用のです。
初期設定は前作同様に弱点となる性感帯を選べるだけでなく、プレイヤーの任意で精液過敏・苗床体質・露出癖と3つの性癖が好きな数だけ選べ、選んだ数だけ行動に支障が出やすいです。私は3つ全て選びましたが、その中で特に厄介なのが服が脱げやすくなる露出癖。理由は、衣服への攻撃は頻度が高く、対策の装備品が出るまでは3回程の攻撃で服がボロボロになり、修復せず放置すると服を奪われ、その後拘束されるとすぐ犯されるので結果的に他の二つを誘発しやすいです。さらに、TPが少ないことや衣服の回復アイテムが高く、戦闘中に使えないのも厄介な要因です。
町の使用に関しては下の町は汚染度を上げる施設が多く、武器屋に関しては話しかけた後、エフェクトが出ると汚染度が上がっています。只、汚染度を上げるに見合う価値があるのでそこはプレイヤーの判断が要ります。
最後に、この作品の醍醐味は自分に合った難易度を選べることです。でも出来る事なら、自分が少し難しいかなと思える難易度でプレイするのをお勧めします。その方が緻密に作られたゲームバランスをより堪能できます。
この作品ではレベルを始め装備品や薬品、Hシーンを含め縛りプレイが多いです。
肝心の作品の中身ですが、シナリオは短めですが主人公や悪役であるイレスが今日に至る理由がしっかりと描かれており、特にグッドエンディングは是非見て頂きたいです。ですが、それ以上にプレイ開始時に主人公の性感帯を選べることとレベルを含めた戦闘面が非常に独特です。
只、ゲームの難易度は一部を除き変更できますがノーマル以上では難易度が高く、特に終盤ではそれが顕著です。
その為、まず主人公を良く知っておく必要があります。オープニングは飛ばさずに見て、弱体化する前の主人公の能力及び覚えている特技・魔法を確認しておきます。これは装備に縛りがある為、敵を倒して進むならば相手によって装備を変えていかないとレベル制限と相まって苦戦を強いられます。
戦闘面では敵を倒してもレベルは上がらず、性的な事(絶頂や射精される等)や汚染された部屋で寝るとレベルが上がります。一見楽な仕様ですが、レベルを上げ過ぎると性攻撃に敏感になり、最悪バッドエンドを迎えてしまいます。
さらに敵の性攻撃は熾烈を極め、対策を何もしていないと性耐性(SP)が500あっても一回の性攻撃で60程減り、性感帯になると150程減るので数回で絶頂してしまいます。それが拘束された状態になると性攻撃される、絶頂する、絶頂により各種能力低下・HPが大幅に減る、HPを回復しても性攻撃されるのループに入り、いき地獄を味わった上で戦闘の勝敗にかかわらず大きく汚染され、別の意味でいってしまいます。
最後に絵ですが、キャラクターは凛々しく引き締まっており、でも出るところは出ているのでとてもエロいです。
またオープニングの時は気づかなかったですが、主人公とイレスの瞳は一種の証なんだなと思うとシナリオと合わさってよく練られて作られていると思いました。
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2016年09月12日
何処で聞いたか見たかは忘れた上、うろ覚えですが「世の男は(性癖を含めて)変態である。その為、自分の変態を受け入れてくれる女性を愛する」というのがありました。
本作もその例にもれません。
主人公には付き合っている彼女がおり、喧嘩はすれど関係は良い方です。そして彼女には妹がおり、妹は主人公に好意を寄せています。ですが、主人公は最初妹に対して好意は無く、むしろ良い感情は持っていません。
そんな中、主人公の部屋に入り浸る彼女の妹から嫌われようと主人公は自分も妹に好意があると嘘をついて半ば強引に肉体関係を持ってしまう。
主人公にとっては遊びでやり捨てる予定でしたが、妹は肉体関係を持ってからも部屋に入り浸ります。そして主人公は彼女ではしてもらえないプレイを妹に強要しますが、妹はそれを受け入れてくれます。
そうこうしていると主人公の心の中に、自分の欲望を受け入れてくれない彼女よりも欲望を受け入れてくれる妹の方が好きになるのは冒頭の下りと同じであって、本作ではその描写が丁寧に描かれています。
こういった話が好きな方、サンプルの魅力的なイラストに惹かれた方は楽しめると思います。