しえんさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 18位 | (役に立った数:2,867件) |
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投稿数ランキング | 56位 | (総レビュー数:2,250件) |
いちおし作品
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人を壊す薬物の物語の、18巻です
1巻から唯一抜きん出て並ぶ物ない扱いだった真阿片、
その対抗馬として表紙で掲げられている狼阿片が登場します
製造者は青幇…三つ巴が基本構造の本作、
今回の構図は真阿片一味・青幇・関東軍であるようです
表紙の人は化学技術者、競合である勇も化学技術者、
そして満州重工業の鮎見は機械技術者です
技術者たちの意地と情念がぶつかり合う展開となっており、お好きな方にお勧めです
ただし、表紙の人だけスタンスがねちゃっとしてるね…作劇と立場上仕方ないね
そして、関東軍の渕が技術者の価値観を理解できない様子は、
本作の芝居を見せる画面作りと相性がよくて素敵です
これがモデルの実際の人格をイメージした結果なんだから参るね
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当然、理人がのあ先輩に金の無心をした訳ではありません
しかし、レビュータイトルを連想せざるを得ない状況が発生している3巻です
前半はお金の話が多めです(そして巻末の4コマで補足があります)
あんなに毎日飲み続けて、肝臓や財布は大丈夫なのかと思っていたら、
前者は大丈夫だが後者は大丈夫じゃなかったようです
それでも飲みを継続しようとするのあ先輩は、流石と言うか何と言うか
また、2巻に続いて理人に対するのあ先輩の出費が唐突に発生しています
1巻で語られたヒモを飼っていた過去の根拠を、満を持してお出ししてくるんじゃないよ
前半も大概でしたが、後半はそれを遥かに超えてきます
記念日、そして友人の恋人という強烈な地雷が、立て続けに炸裂します
重い女がお好きな方に強くお勧めします…こっちに来い、そしてこの狂った感覚を堪能しろ
この様に、のあ先輩の元カレ連中が逃げた原因が散見される一冊です
「愛を望む」って名前が実態に忠実すぎるが、
何でこれが理解されると思ってんだこの女…
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インターネットの方々で戦慄と共に語られている本作の評価を読んで、恐る恐る手を出してみました
1話からあれかよ、もうちょっと手心とかねぇのか
外面(多面的に)はいい女性の先輩と、悟りを開いている疑惑がある男性の後輩のお話です
そして1話にして先輩の外面が剥がれ、誇張し過ぎたメンタルクソザコ女劇場が始まります
SNSが普及し過ぎて見たくないものまで見える昨今、我々はあれがデフォルメであること、
そしてデフォルメを解除した高解像度の実態を知っています
二人が始めたともだちという関係をより正確に表現する語彙はすぐ思い浮かぶし、
その語彙で合っていると端的に示す描写は、粛々と積み上がっていきます
夢のないイメージから公式が掲げている「ギャグ」に辿り着くために二手間
まずは後輩から普通あって然るべき熱量(性欲含む)をカット
続けて、先輩から本来ない筈がない攻撃性をカット
はい、これで平和な友人関係になりました!
フィクション最高!
こんな話作りがあってたまるか
物語として調整した世界観にあって、のあ先輩のスマホの画面に現実の残り香があります
そのスマホを大きく細密に描き出した裏表紙が、最高にクールです
レビュアーが選んだジャンル
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会社の先輩の満ち足りた日々を支える物語の、2巻です
イカが陣地を奪い合う作品に似た作中のゲームが、導線的に機能しています
オタクの誉を経て中盤に徹夜(未遂)ゲーお泊りイベントが発生するも、
「ギャグ」の枠は死守していて素敵です
名は体を表す…「『理』人」の名は伊達じゃねぇな
俺もあれくらい冷めた頭でいてぇなぁ…無理かなぁ…
のあ先輩の出番が少ない、理人と葱衛門が二人で過ごす話があります
「友達がいない」はずののあ先輩と縁を育んでいる葱衛門の心中が語られ、
理人共々強く生きてほしいと思ったり
でもさ、恐ろしい事に、世界の隅で続く美しい友情にもフィルターを外した形があるんだよ
俺が知っている現実の近似値は、双方もう交流どころじゃねぇんだよ…
扉絵や描き下ろしでサービスショットがあるものの、喜べない印象は本作固有の味わいです
だって、あれイリシウム…
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ヤクザの孫(※)同士の、結婚も見据えた関係を描いた物語です
※片方は孫ではないが、便宜上
反社系を軸に暴力やらイケメンやら自力救済やら、夢とロマンを詰め込んだ内容になっています
その詰め込み方が巧妙でクールです、筆者的にはメイン二人の関係性よりクールです
例えば1~2巻の力関係、アウェイで予備知識の少ない吉乃に地の利を含めて準備万端の霧島をぶつけて、
物語序盤の劣位の主人公と優位の相方という構図を作っています
そして後日、帰省時の吉乃は地元パワーを梃に霧島と丁々発止のやり取りを披露しています
主人公という立場上、吉乃は常に少ない情報で動かざるを得ないのですが、そこを埋める要素もあるということで
箱入り娘(パズル)かよ
2017年連載開始にして2024年にアニメ化という躍進を遂げた本作、他にも時代が追い着いたと言える要素があります
それは、霧島が好んでいたハイリスクな女(≠吉乃)の実像が知れ渡った2020年代の環境です
ここ数年で起こった幾つかの事件と世相を語る論客たちによって人々(特に男性)が啓蒙された結果ですが、
あの手合いはずっと存在して局所的影響力を持っていたんだな…7年前に漫画の題材になるほどに
現実社会怖すぎだろ…
よって霧島の異常性の解像度が連載開始当初より上がっていると思われる一方で、
吉乃は現実で被告人となっている女たちよりやべーやつだと思われてるんですよね
8巻にして次回用燃料は配置済みであり、後は吉乃が発火するのみ…楽しみだなぁ
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男狩り(物理)と妊活のお話です
大まかに3分割できます
・前編…トラック1~トラック3
・中編…トラック4~トラック6
・後編…トラック7~トラック8
主人公は攫われたか行きはよいよい帰りは恐いの憂き目に遭ったか、囚われの身から前編が始まります
目的が妊活なので、段階を踏まずに中出ししまくる流れが熱いです
フェラチオ等で寄り道的に発射する場合があるものの、
ここでサキュバスの血統が効いてきて、精液は糧になるため無駄がありません
一方魔法の技術は特定部位の感度や持久力を上げる用途が主で、長く力強いプレイを実現しています
ただし、人間とサキュバスは受胎率が低いそうです
そこで中編で魔力を増強する一手を投入し、起死回生を図ります
目論見は見事成功し、後編は経過観察とご褒美から始まります
客観的に主人公は犠牲者なのですが、本人に全くそんな認識がないところが本作の妙味です
一目惚れしたのか飢えていたのか前編から妊活に積極的で、
結果中編突入時点でアンネリーゼさんと信頼関係を築いています
アンネリーゼさん側も上質な主人公に対する愛情が詰み上がっていき、
トラック5やトラック7でお礼かご褒美に相当するプレイを振舞った果てに、
トラック8で求婚を受け入れています
結婚の契約としての面に光を当てた結末となっており、重いくらいがお好きな方にお勧めです
フリートークは割とスリリングです
笑って話題にできるって事は、問題なかったんだろうけど
2024年10月03日
でも死にたくないので台本で時間を稼いで逃げ…てねぇよなぁ?
録音されてるもんなぁ
或いは、女優がマイクと録音機材完備でお呪い申し上げてたか
状況を想像すると笑えるメタフィクション作品です
短編の台本を組み合わせ自由で3本選択して演じる構成になっています
個々の演目が短いため即オチ展開が多くなっており、お好きな方にお勧めです
組み合わせ自由なのに妙にシスター台本が人気ですが、理由は実際聴いてみればわかります
音声作品で実感する経済史~需要と供給、その結果の技術蓄積~
1シチュエーションが短い(更に台本によっては濡れ場の割合が低い)ため、実用できるか否かは適性によるところが大きいです
寧ろ、長めのサンプルボイスとして作品を作る立場の方が活用すると、最も効果的かもしれません
マジでお任せで発注したんだなぁと感じられる部分があり、発注者自身と声優さんの相性を推測できる可能性があります
病みキャラの粗筋が色々と異質(特に人怖方面)でお気に入りです
そして本編外でchobitのサムネが好きです、圧が強すぎる
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試供品を満喫するお話です
セクサロイドという看板を遺憾なく活用して、物語が幕を開けます
抜く事ヤる事が至上命題であるため関係を深める様な通常のコミュニケーションがなく、
トラック2突入後間もなく疑似人格をダウンロードしてプレイが始まっています
以降もトラック5まで、手を変え品を変え疑似人格を変えて彼女が主人公の性癖を把握するための試行錯誤が続きます
加えて機械ゆえに制約がなく、彼女の容姿はもう産めるギリギリのラインを攻めていると語られており、
小柄な女の子に圧し掛かりたい方に合うと思います
筆者は女性に酷い事をするシチュエーションが好きなので、トラック4の苦痛と嫌悪感が最高でした
ゴッツァンゴッツァン
野郎は下半身で生きています
だから基本誰でもいいのですが、どこかでこいつしかいないに変節する機がありましょう
本作の場合、トラック6で主人公が機械的なデフォルト人格を求めた時から流れが変わります
中身が変わったところで実体は一つ、その自然な状態に魂を見出して、彼女を愛でるんだぜ
主人公の愛を受けて、困惑の果てにトラック7で彼女が導き出した答えは、異様の一言です
怪物が本性を表した後でも愛を貫ける覚悟ガンギマリ兄貴姉貴に、本作は適合すると存じます
彼女の姿勢は献身という形の愛であり、主人公もそれに応える姿勢を見せています
ただし、音的にも異様になってくるため、人によっては耳が辛くなる恐れはあります
後味が「金が要る」である作品は、初めてかもしれません
レビュアーが選んだジャンル
怪力乱神の末裔が人と共に暮らす世界の物語の、2巻です
視点がカニ&タココンビを中心に外側へ広がっていきます
そのつかみとなる校長が、教育者としても亜人としても魁偉なあり様をしています
ちょっと前にXで校長に似た存在の動画が流行ってましたね…ルーツが火で体温高かったりするんでしょうか
校長の人となりと教育方針がああなので、学校は亜人に対する差別意識などない平和な環境となっています
多感な時期だから当事者達に思うところはあるにしても、現実で例えるとマスク付けっ放しくらいな感じか
後半、くねくね倶楽部の活動に成果があり、その後水田の家族と顔合わせが発生します
やっぱり、何かある家系っぽいな
主役の学生共が青春している一方、学校勤務の成人女性達も可愛いです
犬の人も兔の人も、柔らかそうでよい
2024年10月02日
排水もとい背水の陣から始まるお話です
物語開始時点で水泳部は部員不足による存亡の危機に直面しており、
綾さんはスカウトの言葉と共に主人公君に近づきます
主人公君は健康でそれなりに邪悪な野郎だったため、
入部の交換条件として肉体関係を要求して呑ませ、トラック1では黒めの欲求も満たせます
が、トラック2のタイトル通り、綾さんの外面が流れ過ぎること布帛の水着のごとく、
頭ちんぽ野郎の主人公君と頭卵胞女の綾さんは互いに求め貪り合い、やがて相思相愛の仲に辿り着きます
アヌスを自分から差し出してくる様な女だ、たまらんぜ
また、水着を着る必要上綾さんは剃っているので、処理済派の方にお勧めです
クールの実態が、本作の妙味です
プレイ上青姦がプールサイドと神社裏の2回もあり、
いずれも主人公君の意志で始まっています
綾さんが主人公君に対して思うところは後追いで語られるのですが、
流される様子から感じ取れるものは陰の者としか言いようがない気配です
即ち、本人の素質と作中の状況によって
綾さんがコミュ障を発症した状態を「クール」という看板で表しています
この辛気臭さを淫らさの発露で上書きし、更に奥から愛嬌が出てくる構成がお上手です
他方、主人公君は当初は体だけが目当てな印象でしたが、
彩さんを深く知った結果、彼女に強い愛情を向けるようになります
主人公君の粗暴さと不器用さからTier1下位めいた印象があり、
二人の世界が成立するバランスを精緻に調整した成果を感じます
象徴的なシーンが、トラック2でコンドームが出てくる行と、
トラック5前半で主人公君が綾さんを求める行です
きっとトラック6のいちゃつきまで誰の邪魔も入らずに進めたんだろうなぁ
だがテニス部から漏れる
左耳のウエイトが若干重めです
射精音を派手に入れている場合があり、苦手な方はご注意ください
特にトラック4で環境再現に注力しており、風呂場(シャワー室)でヤるのがお好きな方にお勧めです