花寄さんのレビュー一覧

予告を拝見した時は、タイトル的に人間はヒロイン意外どうでもいいサイコパス魔王かと考えていました。それが拝聴してみると、彼女への愛が止まらない以外はかなり常識的魔王でした。
滅ぼしちゃうのは最終手段みたいです。

トラック1魔王様:顔が可愛いという理由で娶る決心をする。まだ威厳がある。
トラック2魔王様:デートを重ねていく内に全部好きになったらしい。まるで初恋真っ最中の少年の如くウッキウキ。
トラック3魔王様:完全デロデロ愛妻家。答えに渋るヒロインを見て遂に最後の切り札を出す(タイトル回収)。絶対嫁にするマンの苦渋の決断であり、☆が付いてる感じではない。

耳舐めが魅力の一つであり、ある種最も特徴のある部分かもしれません。
水中に居るかのような、独特な籠もりのある耳舐め。筒状に響く気もする為、逆にリアルなのかも。耳奥を舌先でくりくりされるような感覚に加え、いなりうづきさんの囁きと吐息を吹き込まれゾクゾクします。

個人的には拝聴している間、ヒロインが求婚に応じるのを渋っているのがずっと気になったので、明確に言葉で迷う理由を教えてほしかったです。

飛鳥先輩への個人的印象推移
駄々っ子JKかな?→意外と冷静なとこもあるんだな…→口調ギャルじゃね?→面倒見良いなぁ→駄々っ子◯学生かな?→可愛い→その完勃ちちんこへの執着心はなんなの?→意外と冷静→やっぱギャルじゃん
のように、先輩らしい面倒見とセクハラを諦めない精神、酔っ払い駄々っ子性質を持つギャルというイメージに落ち着きました。絶対伝わらなさそうだけどマジでギャルです。
でも『適当で良い?』と言って出してくれたのがパンケーキなの凄すぎ。料理得意なのかな。

先輩はあははえへへと笑い方が可愛らしく、スケベ時も喘ぎがどこか淑やかで可愛いのに、達する直前はイくイく連呼したりと男性らしい面を併せ持っています。普段の男子っぽさとふとしたきゃわさが割とそのまま出てる感じです。やんちゃ可愛い。
工藤玲司さんの喋る間が自然というか、メリハリが効いていて拝聴していて楽しかったです。受け演技はこちらが初めてだそうですが、そうとは思えない程違和感無く気持ち良さそうでスケベでした。キス中漏れるお声もなんか可憐でめちゃめちゃ可愛い。

この作品の良いところの一つは、主人公の童貞力でちょっとハッスルし過ぎちゃう瞬間はあっても、それ以上先輩に無理させ過ぎないところかなと思います。
限界まであんあん言わせたい方には物足りない気がしますが、お互い尊重し合う関係が好きな方には合う作品ではないかと。毎回誘う側の先輩も、嫌なら無理強いしないスタンスでいてくれてるのが素敵です。おずおずお誘いするとことか意外性があってまた可愛い。

フリートークはわかりみしかないな…と思いながら拝聴し終えました。個人的好き台詞は『先輩命令じゃぁ』、シーンはフェラ前逸物の匂い(多分)嗅いで恍惚としてるところ。
普段続編のお願いはしない方ですが、キャストさんももう一作…と仰ってる訳ですし…ですし………(Calendulaさんをチラチラ見ながら)

プレイの流れ
スパンキング(逸物叩き有り)→フェラ奉仕→正常位セックス→スパンキング(叩かれイキ有り)→スパンキングされながらフェラ奉仕
スパンキングは素手のみです。ストーリーはほぼ無に等しいタイプのスケベ特化作品。

マゾヒストな坊っちゃんが使用人に叩かれてヒイヒイ悦がってしまう…という趣旨なのですが、坊っちゃんが敬語であまりに積極的に可愛くおねだりしたり妖艶に導いたりしてくれるので、えっちなお店に来たんだっけ…???と脳がバグりかけました。主従関係が逆転しているようで、その実ご主人様(自称犬)が召使いに奉仕させてもらうという奉仕を受けている状態なのかな?と思います…我ながらだいぶややこしい感想。
SEに関しては音量等結構難を感じます。ただ、二度目のスパンキングが一度目より強く叩いている音がして良かったです。

かっぱガリさんの演技は勿論素晴らしかったですし、フリートークで穏やかなお声のままパンチのあるお話をしているのも面白かったです。下手したらある意味本編より攻めてるかもしれない(個人の感想)。お知り合いに遠慮無く気持ち悪い連呼してて笑いました。

お尻ぺんぺんでイくのは一度だけなので、ハードなのかな…と敬遠されている方にも意外と優しい作品だと思いますよ。

僕凄ーい、可愛いーとナルかましつつしっかり先輩に常時デレデレのかーくん。ツン時は常識人かと思ったら予想以上にデレきってて面白かったです。
先輩のおっぱいに左右それぞれ命名し勝手に返事までするシーンは狂人の域に踏み込んでるな…と戦慄しました。すぐ正気に戻って斜め上の弁解を始めますが、おっぱい星人よりもヤバい二つ名が付きそうなのに全く気づいてなくて可愛い。
彩和矢さんは芯のある柔らかな声質が素敵ですが、かーくんのふわふわーな喋り方で魅力が最大限引き出されて、なんともベストマッチです。素晴らしい。
褒め言葉とはいえ『ブス顔』呼ばわりされた時は「お?わからせか?」と腕捲りしましたが、お咎め無しだったのが個人的にはちょっと残念。先輩もかーくん大好きだから仕方ないね。

前半と後半でかなり雰囲気が変わる作品です。
前半で仁郎は何食わぬ顔で会社の同僚と談笑し、自宅に帰れば待っている四肢を拘束し監禁した紫乃に癒しを感じる、明らかに異常な人物。
しかし次の日、久々に拘束されず自由なままにされた紫乃が「外に出て買い物がしたい」と言い出し、渋々ながらも了承を得た辺りから二人の関係性に変化が生じます。

個人的スケベポイントは、仁郎の留守中ずっと四肢拘束の上お尻にバイブを咥え込まされ、被せられた紙おむつにべっとりと付着した大量の精液が晒されるシーン。可哀想スケベです。

紫乃の同性婚が自然に受け入れられている点、乳首から母乳が出る点も特に言及はありません。
現実とファンタジーがマーブル模様を描くような、なんとも不思議な監禁小説でした。

ああ、性犯罪者ってこういう思考回路してるのかもしれないな…と考えずにはいられない童貞養護教諭の超疾走感偽治療セックス。
家庭の事情から学校公認の女装男子・夢野君を先生は『歩くAV』と称していましたが、この作品自体がとんでも設定AVみたいになってます。

夢野君の乳首から水なのか母乳なのかよくわからない液体が出るという悩み相談を訊き、騙して始まったスケベ行為はどんどんエスカレートしていき、学校から先生の自宅に連れ込むまでにもお互い何度絶頂したのかわかりません。
車から自室に移動する間も抜きたくないが為に嘘で丸め込み、挿入したまま階段で上階へ。この状態を表現した『俺と夢野のピストン号』が最高に気持ち悪くて逆に好きです。ほんと頭おかしいよ先生。

頭弱めの夢野君が乱れに乱れる姿は大変可愛らしいですが、物語は先生の一人称視点で進んでいくので、漲る性欲と気持ち悪さとクズさを覚悟して拝読する必要があります。
最後はなんか言質取ったつもりでめくるめく結婚生活を思い描く先生ですが、いたいけな生徒を蹂躙した性犯罪者として牢獄暮らしになるんじゃないかな。

二人それぞれのビジュアルにかなり惹かれました。髪の毛が細かく丁寧に描かれていて、サラサラとした手触りまで伝わってくるようです。

スケベは獣らしく、ベッドに移動する等の情緒は無し。部屋の片隅でシたり、交尾感が凄い。そこが癖に刺さったのか、受けに配慮の足りない連続ハメは苦手なはずが、ちょこちょこ場所と体位を変えながらもヤりまくる状況に興奮してしまいました。
どれだけ犯されても愛情故に怒れないサトルさん。リオン君が学校に通っていたかは謎なので、性教育受けれなかったのか、サトルさんも恥ずかしくてあまりしっかり教えられなかったんだろうか。どちらにせよ彼は聴く耳持たなかった気もしますが。

事前にレビューを拝読し覚悟していたものの、やはり終わり方の唐突感は否めません。出されすぎてお腹ぽっこりした姿等も拝みたかったです。

作品毎にかなり趣向が異なりますが、CP表記されていても結ばれる訳ではないお話が多い印象でした。ラブラブやハピエン好きの方はちょっと注意した方が良いかも。

個人的に好きな作品は以下。
『太らせて熟したお前を食べたい』お重まで持参して食べさせてきた甲斐甲斐しさと、行為中がぶがぶ噛みまくる荒々しさの対比がスケベ。早くくっついてくれ。
『手が六本ある魔物がくすぐるのは反則だろ!』魔物の正体が意外な人物でした。最後からして魔道士は、事実として魔物と理解した上で彼を人と認識しているようにも思え、温かい気持ちに。
『デビルハンターが吸血鬼のセフレになってどうする』拗ねる吸血鬼が可愛い。お互い早く素直になって丸く収まろう。

様々な趣向の作品が詰まっている為、性癖に引っかかる一作に出逢えるのではないでしょうか。
自分の場合は『俺のちんすこうを食べてくれ』と『大型犬のように愛くるしい男に食い散らかされました』の二作がそうでした。

ちんすこうは、昔それをモリモリ食べる攻めを見て「逸物を噛まれたい」性癖に目覚めた受けのお話。恋人同士です。
この手の連想にはバナナがよく登場しますが、学校にてお土産で配られる機会が多いのもあり、自然に受け入れられました。

特に心掴まれたのが大型犬。
人たらし陽キャヤリチン攻めに何故か懐かれている童貞陰キャ受け。
ヤリチンが祟って病院送りになった彼に付き合わされ、家まで送った後のやりとりが引き金になり攻めのヤりまくってきた理由と狂気性が顕わになり、襲われたのに図らずも受けの隠している性癖を満たす行為に昇華される。なんとも奇想天外なお話、めっちゃ面白かったです。

セックスでの射精シーンの描き方が印象的でした。
飛んでいく先端が玉状になっていて、勢いや質量だったり、なんか…精子だな!って感じがして良いですね!(?)
旦那様に中出しされてイくランス君の目がハートなのも可愛い。
個人的に好きなのが、想いを通い合わせたいちゃらぶエッチ中、バックで突かれるランス君がお尻以外のほぼ全身をベッドにぺったりくっつけて悦がるシーン。無抵抗で受け入れきってる感じが伝わってきて非常に可愛らしいです。

ストーリー面では、二人の(素の)一人称の違いが過去の境遇に基づいているのであろう点が、細やかな設定だと思います。外見だけ見れば逆でもおかしくないのに、出自を知るととても自然で納得しました。
ちょっと想像と違ったのが、(相手の本気度を感じたのでしょうが)あんなに分をまきわえるよう努めていたランス君が、あっさり気持ちを受け入れた点。『旦那様の性処理道具で居たい』という願いにグッと来るものがあったので、道具から恋人になる変化への戸惑いや葛藤があると尚嬉しかったです。