Liste der Rezensionen von華深

憧れのアイドルのイベントに参加したその日の夜に当の本人と再会し、話しているうちに流れで宿を共にすることに……という、余計な設定や背景が削ぎ落とされたストーリーが描かれる短編。
性経験は乏しいけれどえっちなことに興味はあって、ドキドキしながらも主人公を誘惑してみせる、背伸びしたい性格のカナちゃんがデザイン・キャラ設定ともに魅力的だ。
エロシーンでは、太め体型のおっさん主人公と、小柄でスレンダーな美少女の体格差セックスが興奮を高めてくれる。
世の男が一度くらいは空想してしまうような、シンプルな夢とロマンを味わえる作品である。

息子の同級生である悪ガキの現実離れした巨根とねちっこい責めに美女たちが屈してゆくシリーズ作品。
シリーズ4作目ということで身も心も悪ガキの虜になってしまった2人のヒロインは、我が子の誕生会のはずがすっかり発情モードに。
我が子にも夫にも見せられない蕩け顔を晒し、はしたない喘ぎ声を上げて肉感的な肢体をくねらせる、シンプルゆえにストレートなエロスを堪能できる。
完結編かと思いきや新ヒロインも顔見せし、先への期待も高まる一作である。

念願の学園祭を開催するため、催眠によりおかしくなってしまった街で女主人公が奮闘する育成型シミュレーション。
某ゲームを彷彿させるSDキャラとUIだが、単なるパロディにとどまらず、場面によってころころと変わるキャラたちの表情が魅力的である。
物語は主人公であるひなたちゃんの主観で進行するため、エロシーンは基本的に回想部屋で見る方式。
本編のプレイを阻害せず、サクサク遊べる快適さにつながっていると感じる。
街の人々があいさつ代わりにポンポン仕掛けてくる催眠を切り抜け、失った仲間を取り戻して学園生活で有終の美を飾ることができるか。それとも催眠にドハマリして、エロエロな爛れた日々を送るのか。
ひなたちゃんの青春はプレイヤー次第だ。

悲劇を回避するため、繰り返す1週間で魔法学園の謎に立ち向かう主人公とその裏で寝取られ続けるヒロイン・アメリを描いたRPG。
ループの際にレベルは引き継がれ、前回のループの知識で敵やトラップも難なく対処……のはずが、アメリの開発度も引き継がれてしまうため、やり直すたびにスケベになっていってしまう。
透き通るような美麗さと匂い立つような下品さを兼ね備えたCGが魅力的で、ループによって淫乱に堕ちてゆくアメリの痴態をみごとに表現している。
メインヒロインであるアメリと間男たちの多彩なエロシーンはもちろん、個性的なサブヒロインたちにもエロCGが用意されている。
RPG部分もヌルすぎず難しすぎずで、良いバランスではないかと思う。
NTRに抵抗がなければ一度遊んでみてほしい良作だ。

校内での陰口をなんとかしてもらうために先生に身体を差し出した気弱なヒロインが、彼氏とは違う先生の激しいエッチにドハマリしていくお話。
「なぜ陰口を叩かれるようになったのか?」という情報や彼氏との関係などは必要最低限の説明で済まされ、先生との情熱的な性交がたっぷりと描写されるシンプルな構成である。
頭ではダメだとわかっているはずなのに、早い段階でオホ声や淫語を(おそらく無意識に)口に出してしまっていたヒロインが、繰り返し先生と身体を重ねるうちに自身の淫らな本性を突き付けられてゆく様子がエロティック。
物語はヒロインがとうとう「気持ちいい」と認めてしまったところで幕を閉じる。今作単体でも完結しているが、快楽堕ちしたヒロインが自分から先生を求めてしまうような続編があれば嬉しい。

性欲を持て余す教え子たちと家庭教師の先生とが甘く激しくヤりまくる田舎生活を描いたシリーズ。
趣を変えて東京観光に来てもヤることは変わらず、豪華な都会のラブホにチェックインして4Pになだれこむ。
豊満ボディの美少女が乱れ悦ぶ様子にたっぷりと尺を取っているが、ただセックスするだけでなく、私服や寝間着の差異、セックスの合間の食事や入浴中の会話などで各キャラクターの性格が細かく伝わってくる。
実用度の高さはもちろん、シリーズを通して読むとヒロインたちがすっかり仲良し3人組になったんだな、と微笑ましい読後感を味わえる作品。

とある学校を舞台に美少女たちが不良男どもの毒牙にかかっていく長編シリーズ。
この巻のメインヒロインはお堅い生徒会長の沙織ちゃん。
親友を救うため、これまで厳しく取り締まってきた不良に従わざるをえない、悔しげな表情が興奮度を高めてくれる。
さらに不良たちの罠によって、悪徳教師や顔見知りの生徒会メンバーにも犯された沙織ちゃんは、既に堕ちていた親友と並んで快楽に溺れていく。
当初は心の中で「耐えてみせる!」と言いながらも、激しい責めに涙ぐんで「もう許して」などと口走ってしまうのがなんともそそられた。

個人的ハイライトは描き下ろしパート。
かつて規則違反を取り締まった不良たちに、ドスケベ改造制服でご奉仕させられる短編エピソードである。
規律にうるさく制服をキリッと着こなしていた女の子が、エロ目的のためだけに作られた改造制服に袖を通して蕩け顔を晒す、このギャップが素晴らしかった。

旅先のホテルをチェックアウトする朝、ある理由からすっかり高ぶってしまったヒロインのため、1泊延長して日の高いうちから情事にふける……そんな、ロマンの詰まったシチュエーションの1冊だ。
水着姿で先生を求める仕草が可愛らしくもエロティックな導入から始まり、甘く燃え上がるラブラブえっちが大ボリュームで描かれる。
合間合間に入る時計の表示や、こまめに仲間へメッセージを送る描写によって、休憩を挟みつつも朝から晩まで身体を重ね続けていることが強調されている。
前半はミヤコの身体を先生が責めたり焦らしたりしていたものの、しまいには少しばかりバテてきたところでミヤコに搾り取られる、という展開。
攻守逆転……というほどではなくイチャエロの範囲内で、様々な表情のミヤコを楽しむことができた。

心優しい修道女が多額の借金を背負い、街の様々な事件に関わりながら奮闘するRPG。

本作のストーリー的な特徴は契約紋(いわゆる淫紋)と、主人公であるエニシアちゃんが押しに弱くエロい目に遭うとためらいながらもずるずる流されていくところにある。
オープニングで契約紋を刻まれてから1日でさっそく追加の契約を持ちかけられ、サンプル立ち絵の超ミニ修道服を着る羽目になってしまう。
「追加の契約で様々な効果が得られる」というチュートリアルなのだが、システムの説明と同時に主人公がどんなキャラかをわかりやすく表す、秀逸な幕開けだった。
こうしてエニシアちゃんは借金返済のため、ダンジョン攻略でエロエロな魔物と戦ったりいかがわしいお店で接客したり、街の人々に身体を許したりとこれまで知らなかった世界に足を踏み入れていく。
とはいえ目標額まで稼ぐための手段は幅広く、ミニゲーム的なスローライフ要素も多い。
実質無期限モードや返済期限短いモードなど難易度変更もできるため、自分の好みのプレイスタイルに合わせて自由度の高いゲーム進行が可能。
なるべく清楚なまま進めるもよし、とことん堕落させるもよし。プレイヤーの数だけエニシアちゃんがいると言えるだろう。

エロシチュの多彩さとユーザーフレンドリーさ、遊び心を兼ね備えた至れり尽くせりの快作である。

サンプルを一目見ればわかるようにシチュが本当に多彩で、イラストにしてもコミックにしても参加している作家の方々がそれぞれの好きな要素を詰め込んでいるのが伝わってくる。
個々の分量が若干少ないと感じるかもしれないが、登場するキャラのバリエーションも幅広く、自分好みのエロシチュが見つかること請け合い。
こういうバラエティ感がアンソロジー(合同誌)の良さだと思う。