華深さんのレビュー一覧

旅先のホテルをチェックアウトする朝、ある理由からすっかり高ぶってしまったヒロインのため、1泊延長して日の高いうちから情事にふける……そんな、ロマンの詰まったシチュエーションの1冊だ。
水着姿で先生を求める仕草が可愛らしくもエロティックな導入から始まり、甘く燃え上がるラブラブえっちが大ボリュームで描かれる。
合間合間に入る時計の表示や、こまめに仲間へメッセージを送る描写によって、休憩を挟みつつも朝から晩まで身体を重ね続けていることが強調されている。
前半はミヤコの身体を先生が責めたり焦らしたりしていたものの、しまいには少しばかりバテてきたところでミヤコに搾り取られる、という展開。
攻守逆転……というほどではなくイチャエロの範囲内で、様々な表情のミヤコを楽しむことができた。

心優しい修道女が多額の借金を背負い、街の様々な事件に関わりながら奮闘するRPG。

本作のストーリー的な特徴は契約紋(いわゆる淫紋)と、主人公であるエニシアちゃんが押しに弱くエロい目に遭うとためらいながらもずるずる流されていくところにある。
オープニングで契約紋を刻まれてから1日でさっそく追加の契約を持ちかけられ、サンプル立ち絵の超ミニ修道服を着る羽目になってしまう。
「追加の契約で様々な効果が得られる」というチュートリアルなのだが、システムの説明と同時に主人公がどんなキャラかをわかりやすく表す、秀逸な幕開けだった。
こうしてエニシアちゃんは借金返済のため、ダンジョン攻略でエロエロな魔物と戦ったりいかがわしいお店で接客したり、街の人々に身体を許したりとこれまで知らなかった世界に足を踏み入れていく。
とはいえ目標額まで稼ぐための手段は幅広く、ミニゲーム的なスローライフ要素も多い。
実質無期限モードや返済期限短いモードなど難易度変更もできるため、自分の好みのプレイスタイルに合わせて自由度の高いゲーム進行が可能。
なるべく清楚なまま進めるもよし、とことん堕落させるもよし。プレイヤーの数だけエニシアちゃんがいると言えるだろう。

エロシチュの多彩さとユーザーフレンドリーさ、遊び心を兼ね備えた至れり尽くせりの快作である。

サンプルを一目見ればわかるようにシチュが本当に多彩で、イラストにしてもコミックにしても参加している作家の方々がそれぞれの好きな要素を詰め込んでいるのが伝わってくる。
個々の分量が若干少ないと感じるかもしれないが、登場するキャラのバリエーションも幅広く、自分好みのエロシチュが見つかること請け合い。
こういうバラエティ感がアンソロジー(合同誌)の良さだと思う。

悪い噂の絶えない先輩の策謀に引っかかり、暴力沙汰を起こしてしまった彼氏を救うため、水泳部のクール系美少女が先輩に身を任せてしまう短編作品。
「朝まで好きにするといいわ」と啖呵を切った直後にはしたない喘ぎ声を上げてしまっている落差が興奮をそそる。
先輩の悪事の証拠を掴むべく気丈な態度を取り続けるが、カラダの方は半ば堕ちかかっており、おクスリのせいだと言い訳しながら快楽をむさぼるように腰を振ってしまうのが本作のハイライト。
最後まで競泳水着を脱がさないところにこだわりを感じた。
本作単体でも十分楽しめるが、続編に含みを持たせるような要素も散りばめられており、次回に期待大である。

同名小説のコミカライズ作品。
仮想17世紀を舞台に、人々を救う魔女ユリーシャが悪徳司祭グストーの罠にかかり、「絶対愛」と称したエロ調教を施されてゆく。
原作読了後に本作を購入したが、全2巻の原作小説で描写された様々なプレイを上手く取捨選択しており、かなり丁寧にまとめきっていた。

本作のハイライトはやはり原作でも印象的だった「卵」であろう。
身動きを封じられ呼吸しかできない状態で、人肌の温水が詰まった卵型のカプセルに何時間ものあいだ閉じ込められるエピソードである。
思考と身体の感覚を極限まで鈍くさせられ、追い詰められた末に他者との接触を欲してしまったユリーシャが、憎い仇敵に抱かれることをついに自ら求めてしまう姿が痛々しくも美しい。
原作とは細部が異なるのだが、コミカライズならではの表現に感心した。

物語の順序なども原作から若干変更されている部分があり、終盤ではコミック版オリジナルのストーリー展開を見せる。単体で十分楽しめるのはもちろん、原作と一緒に読むことで面白さが倍増する良作。

前作が非常に高い完成度でまとまっていただけに、今作がどのような展開になるか楽しみにしていたが、個人的には期待以上だった。

ストーリーは完全に前作の続きであり、仕事に支障をきたすほど「サボり(セックス)」にドハマリしてしまった2人が、やむをえず一時的に遠ざかるところから始まる。
距離を取っている間もお互いに相手のことが頭から離れておらず、久々に顔を合わせるや激しく求め合ってしまう2人の姿がもどかしくも美しい。
シチュや衣装、セリフ回しが魅力的なのはもちろんのこと、1人で慰めている時のせつなげな表情がちゃんと描写されているからこそ、先生と2人で共に堕ちていくような汗だくセックスを繰り広げるイロハの微笑がなんとも幸せそうに感じられてグッときた。

美人のお隣さんに恋い焦がれた主人公が、彼女を旦那から寝取るべくあの手この手で迫っていくSLG。

春香さんとの出会いから関係の進展、そして背徳感にまみれた不倫に堕ちるまでが、丁寧に描写される。この「関係の進展」が本作の最大のポイントだ。
本作は初セックスどころかスキンシップ可能になるまでにも、かなりのプレイ時間を必要とする。それを面倒だと思う人もいるかもしれない。
だが春香さんのいる日常を過ごしてじっくりと関係を深めるこの時間こそが、本作にある種のリアリティを与え、プレイヤーを没入させるのである。
時間をかけていく中で、徐々に春香さんの色々な面を知ることができ、プレイヤーもまた彼女を好きになっていく。初めて身体を許してくれた時には、大きな達成感が待っている。
好きな色と料理はランダムで決まっている?っぽいのは「俺だけの春香さん」感があって地味に良いなと思ったところ。

私事で恐縮だが、To○eartとかとき○きメモリアルとかを初めて遊んで、意中のヒロインを攻略できた時の感動を思い出した。
合う合わないが出やすいゲームかもしれないという気はするので、興味を持ったらまずは体験版を遊ぶのがおすすめ。
そして体験版で春香さんのことを素敵だなと思った貴方、ぜひ彼女と結ばれる喜びを知りにいきましょう。

姉と慕っていた幼馴染の婚約を帰省時に知らされた主人公が、滾る熱情を美少女たちにぶつけていくシリーズ作品。
前半部分では前作で結ばれた妹ヒロイン・葵との退廃的な交わりが描かれ、後半でいよいよ本丸である姉ヒロイン・水蓮との「ヤリなおし」に雪崩れ込む。

本作の最大の特徴は、なんといってもその筆致である。むせ返るような暑い夏の田舎を舞台に、描き込みの密度や集中線、大ゴマの使い方などバトル漫画にもひけをとらない大迫力のドロドロ汗だくSEXが展開される。
そう、主人公にとってこれは戦いなのだ。実は両想いだった幼馴染との関係を取り戻すための、ひと夏の決戦。
今作では長年の想いを叩きつける荒々しいSEXが目立ったが、次巻以降はヒロインの身も心も虜にするようなねちっこい責めも期待したい。

限界まで絆を深めたトリ子(バーヴァンシー)とのスキンシップから甘々セックスになだれこむ短編作品。
原作ゲームのメインシナリオで彼女が辿った運命を知っていると、主人公とのスキンシップが当たり前になってて幸せに過ごせているであろうトリ子の姿に思わず目頭が熱くなってしまった。
もちろんエロ方面でもぬかりなく、冒頭からほぼ全編エロシーンという思い切った構成で、口では色々言いつつも様々な衣装でのエッチに応じてくれるトリ子が肉感たっぷりに描かれている。
行為前半の挑発的な口調と後半の蕩けきったおねだりとのギャップが素敵。

「憧れの爆乳美女が家族になった上に自分を誘惑してくる」という、男の夢のような導入から、
はちきれんばかりのおっぱいを活かしたエロシーンが山盛りのCG集。
すみれさんの特大おっぱいの影に隠れているが、ボリューム感のあるお尻を用いたプレイを始め、シチュエーションも衣装も多彩で飽きさせない。
またアップデートによって追加された、ヒロイン視点のストーリーが素晴らしい。
本編では度重なる誘惑にうろたえつつも、本気で彼女を堕とそうと奮闘する主人公の姿が描かれていたが、
すみれさん視点では愛する夫の頼みだからと主人公を誘惑するうちに、
若く力強い主人公のもたらす快楽に抗えなくなっていく様子がじっくりと楽しめる。
音声作品もセットになっており、音声を聴きながらCG集を読むことで没入感がさらにアップする。
1作品で2度3度と違った味わいが楽しめる、ボリューム満点の作品に仕上がっている。
寝取らせが苦手でなければ、まず買って損はしないと言えるだろう。