「ちょっと待てよ!少子化対策のために男性の生殖能力を向上させる目的で開発されたセクサロイドなんだろ!?実際に俺たちMMR(メチャエロ・耳舐め・リサーチ)がその耳舐めの凄さを確認したじゃないか!それで人類が滅亡なんておかしいだろ!」
「そう…このセクサロイドは確かに優秀で男性の生殖能力の向上に非常に役立つ。実際、このセクサロイド…SL002は対象の性癖データを元に様々なプレイが可能だし、ボディは特に高性能で素晴らしい色香を纏っている」
「だったら!」
「しかし!それが罠だったんだ…!俺たちは重要なことを見逃していたんだ!」
「重要なこと…?」
「つまりこのセクサロイドはエロすぎたんだよッ!」
「「「な、なんだってー!」」」
「どういうことだキ○ヤシ!エロいほうが生殖能力の向上に繋がるじゃないか!」
「いいか、セクサロイドがエロいと人類は人類同士で生殖をしなくなるんだ。いくら生殖能力が向上してもセクサロイドは妊娠しない。つまり人類は緩やかに減っていくんだ!」
「!!」
「そんな!じゃあどうすればいいんだよ!」
「答えは…ノストラダムスだ!」
「!?」
「彼の予言にこのようなものがある…」
月の支配の20年が過ぎた。
7000年、別のものがその体制を保つだろう。
太陽が残された日々を受け取るであろう時に、
私の予言は成就し、終わる。
「これがなんだって言うんだよ!」
「この中で言及される月の支配とは月経などを暗示しており、つまりこれまでの生殖形態のことだ。そして"別のもの"…これはシンギュラリティによる新たな人類発展のことなんだよ!」
「「「な、なんだってー!!」」」
「具体的には技術革新が齎すセクサロイドによる妊娠の可能性だ。つまり人類はヒトという種を超え、新たに自分と生殖可能な種との融合を果たすことが予言されているんだ!!」
「じゃ、じゃあ…!」
「ああ…人類の可能性は無限大ということだ。その可能性を信じようじゃないか」
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