Lista de reseña de 巻き貝

厨二病だと思っていたクラスメイトが実は本当の魔王様で実際に魔法を目にしてしまった主人公は彼女が本当の魔王だと知ってしまう。
信仰心を力に変えるタイプの魔王様は癒やしの耳かきで信仰心を得ようとしている。
全人類を耳かきで癒やし信仰心を得ること目標としている。
魔王…魔王でいいんだよな。
全人類を癒やしてくれるとかもはや神と言ってもいい。

好きだった主人公が他の女の子と付き合ったことで、好きだった思いを忘れるために主人公に冷たくなる。
ヒロインがなぜツンデレになったかの設定がしっかりしているため感情移入しやすくてよかった。
最終的には悲恋を乗り越え結ばれるのがいい。
ヒロインの悲しみがちゃんと描写されているからこそ幸せになった時の嬉しさが倍増する。

異種族と人間が普通に暮らしている世界。しかし、種族ごとの好き嫌いが分かれており、獣人系は人気だけどスライム娘はあまり好かれていないようだ。
そんなスライム娘に目をつけた主人公は休日に家に呼び出し彼女にあれや(耳かき)やこれや(耳マッサージ)をさせたりする。
普段はツンケンしている感じのスライム娘だけどそれは嫌われたくない気持ちの表れで、主人公に対してありのままを受け入れてと本音を吐露するシーンははっきり言って萌えた。

家族に大和撫子であることを矯正されていた彼女は、かすかな反抗と自分探しのためにゲームを始めたがそこで好きになれる主人公と出会う。
画面越しでしか会ったことのない彼。ゲームを辞めてしまえば関わりを失ってしまう懸念からオフ会を開催し直接会うところにこぎつける行動力は素直に尊敬する。
そこまで好きになれる相手に出会えるのだから、どこに出会いが転がっているか分からないものだと思った。

朝、目が覚めたら女の子が隣で寝ていてその娘が「彼女なんだから何も不思議じゃないでしょ?」と言ってくるシチュエーション。最高だと思った。まさかの朝チュンで始まるシチュだとは思いもしなかった。
照れ隠しから素直になれずツンツンしちゃうけど、台詞の端々でデレが隠しきれていないのがとてもいい。
犬塚いちごのツンデレボイスはやっぱり可愛いですね。
あと、彼シャツしてる彼女ちゃんのジャケットイラストが最高。

幼女コスプレの彼女が赤ちゃん彼氏に耳かきする話。
えっ…彼氏も幼児退行してるんですか!? 普通彼女が幼児化してたら彼氏は普通の設定であれよ。
多分彼氏は彼女に変な格好させて、恥ずかしがってるところを見たかったのかもしれない。しかし、相手は普段から子供達のおままごとつき合ってる保育士さん。逆に彼氏の方が先に恥ずかしくなってくるのは笑えた。
保育士だからこそ子供達を不安がらせないように堂々とすることを心がけているのは立派だった。職業柄の経験で包容力に説得力を持たせるのはうまいやり方だな。

人と話すことが苦手な女の子が、幼馴染みにお礼の耳かきをする話。
人と話すことができないから、買い物や通販の受け取りもできない。だからこそ耳かきでお礼するっていうのは上手い設定だなと思った。
人との交流が少ないから関わりのある人間に対して感情が重くなっていくの共感できて、現実的で生々しい。
だからこそ、それを受け入れる主人公の優しさが際立っているように感じた。

チャットでやり取りしていた友達を男の子だと勘違いした主人公。日本に来たいと言った友人に一緒に住むことを提案したけど、友達はなんと女の子だった。
カタコトだけど一生懸命に思いを伝えてくれる積極的で健気な女の子が可愛い。
優しい主人公と接していくうちに「日本に行きたい」が「いつか絶対行く」って言う台詞がとても印象的だった。

人を傷つける言葉を使うのが苦手で最初は罵り台詞に否定的だった娘が、先輩の癖につっこみを入れているうちに罵りに目覚めてくるのがいい。
そしてその後に先輩を骨抜きにしてダメダメにしちゃうのメンヘラっぽくてゾクゾクしてしまった。この子に耳かきされてみたいけど骨抜きにされるのは怖いな。
耳かき音もゴムブラシ、のの字、スライムジェルと多彩で飽きることなく楽しめます。

契約しないと魂を奪うことのできない悪魔の彼女は、看護師として人間社会に溶け込み、最期を迎える患者の願いを叶えることで魂を奪っていた。
本編の主人公もその一人で天井を眺めるだけの寂しい最期を迎える前に彼女に出会い耳かきをしてもらうことになった。
作中の描写から悪魔も元は人間であると推測でき、本編の悪魔にはどことなく慈愛のようなものを感じることができる。
実際なにもしてくれない天使よりも、欲望を叶えてくれる最期までそばにいてくれる悪魔のほうがよっぽど天使っぽく見える。