Lista de reseña de 談合坂助教授

Mazurkaをプレイした時も度肝を抜かれたが
こちらのサークルはとにかく起点の発想がすばらしく
当作もご多分にもれない素晴らしいアイデアの産物。

RPGプレイヤーならいつもお世話になっている冒険者ギルドの「クエスト依頼書」に着目し
冒険者ギルドの職員になって依頼書を書き換えて物語へ関与していくという斬新な内容。

Hシーンはヒロインによる事後報告(いわゆるインタビューもの)に特化しており
ギルド職員として自身の痴態を聞き出していくのはそこはかとなく淫靡。

だが、そのアイデアがシステムとして洗練されているかというと今作はかなり微妙。
肝心の依頼書はただ言われるがままにマイナス要素を書き換えていくばかりで
これをゲームと呼ぶのはちょっと厳しい。

魔王討伐ルートに入ろうとすると少し頭を使うが、
結局これもひたすらHルートの逆を攻めればよいだけ。

パラメータの振り分けやヒロインとのコミュニケーションなどもあり
一見するとかなり奥が深そうなシステムだが、
実際にはプレイヤーの思考・工夫が入り込む余地はほぼない。
その方がHシーンを簡単に回収できると言えなくもないが、
それではせっかくのアイデアがあまりにももったいない。

依頼書の内容やヒロインのパラメータ、攻略順序などが
もっと細かく絡み合っていれば大化けしたろう。
個人製作の限界を見た。ただただ惜しい。

快楽堕ち調教モノとしておよそ完璧な内容。
84p(前作とあわせて144p)とたっぷりページをつかって
聖女の心が快楽に魅了されていく様が実に丁寧に描かれている。

作者の過去作ではあのねX3が近い感じだが
ヒロインが一人に絞られているのでより密度が高い。
歯を鳴らして怯える聖女様はとってもかわいいですね。

個人的に嬉しいのは堕ちた後にも相応のページを割いてくれている所。
調教モノは大抵「堕ちるまでがエロい」「堕ちて終わり」となりがちだが
いや堕ちた後がエロいだろ、淫乱になってグズグズに耽溺してるとこ見せてくれよと
常々思っているので、これが大変に嬉しい。
最後の一回を長引かせようとするシーンなど最高です。

堕落した後はとっても幸せそうなので、可哀そうなのはヌけない派の人達も安心です(?)
純愛モノです(??)

よく見ると淫魔の方もちゃんと興奮して感じてるのでこっちもエロイです。

痴漢ものとループものの組み合わせという、なかなかユニークなゲーム。

そりゃ確かに、痴漢される女の子がそうそう快楽堕ちなんかするわけないし
堕ちる前に逮捕されるのがオチ(笑)なので、
その辺の説明としては珍しいが納得感もある。

だが、感度の上昇率がかなり悪く、特に序盤は作業感が強い。
一週5日ワンセットで、どうしても一つの最適な攻め方を擦る形になり
これを10週も20週もひたすらクリックさせられるのはちょっと。
終盤は我慢度が溜まりにくくなってくるので
ガンガン攻められるようになって少し加速するが
それでも似たような攻めを繰り返すのは同じ。
感度の上昇は2倍くらい速くてもよかったのでは?

ヒロインもかわいいし、
我慢度・興奮度・警戒度の3つのパラメータを管理しながら
それぞれの上昇/下降率が違う部位を攻め分けていくシステム自体は楽しい。
ストーリー面も、特に主人公の様子が変化していくくだりや
クリア後にもう一つの可能性へ進む展開もループものとして面白いのだが、
いかんせんマウスをカチカチカチカチしながらだと頭に入ってこないし
何周もする中で「またこのテキストか」と感じてしまう局面が多いのが残念。

いわゆるモンスター図鑑を作中では「ミューテメモ」と呼称しているのだが
これのエロさが尋常ではない。

最初は真面目に生態や対処法について記されているのだが
モンスターのH攻撃でイカされる度に追記されていき
この間にヒロインが耽溺していく様子が如実かつ巧妙に伝わってくる。

モンスターにされたことを詳細に書くうちに、突如文章が途切れてしまったりする。
ここでこらえきれずに思い出しニーを致しはじめてしまったわけだ。
これが抜群にエロい。

うっかり素直な感想として「気持ちいい」などと書いては
ガリガリと消して書きなおしていたり、
ひどいものでは1ページ丸々削除されていたりする。

なんなら本戦のHシーンよりこっちの方がシコい。


ありそうでないアーマーブレイクを制御する手段があるのもいい。

たいていのアーマーブレイク系は、衣装が完全に壊れてからでないと
本番が始まらない仕様だが、当作では衣装ダメージなしでもHシーンへ突入する。
そして衣装ダメージを完全防御する防具が比較的序盤で手に入る。
これは着エロ好きには大変に嬉しい仕様だ。

衣装が壊れないよう振舞うとHシーンに移行しない、
Hシーンの時はほぼ全裸、というのは着エロ好きがエロRPGをプレイする際に
ありがちなジレンマではないだろうか。

Hはモン姦とモン娘とのレズプレイ。催眠や淫紋、発情なども。かなりライトな雰囲気。

太めの線で描かれたデフォルメの強い絵柄は
エロゲの画風としてはややクセが強いが、ユニークで他にない可愛さがある。

キャラが好きそうなら買い。

エロシーンの7割が間男に調教されて性欲まみれになったヒロインのあへ顔という有様を
アオハルと言い張る度胸!

いかにも純愛な表紙で内容がNTRだった時、地雷だ詐欺だと言われがちだけれども
やはり寝取られの神髄は主人公とヒロインの純愛が横槍の性欲で踏みにじられる
ことにあると思う。
ヒロインの初期状態が爽やかなら爽やかなほど、寝取られて淫乱になった姿が映えるんです。

難易度もちょうどよく、無理なく楽しめる。
RPGを作るうえで難しい『プレイヤーを誘導する導線』が
きちんとできているので、何をすればいいかと戸惑うことは少ない。

1ループが短いのを「テンポがいい」とみなすか、「せわしない」とみなすか。
NTRゲージの溜まりが早いので、町の構造やイベントの位置を把握する前にバッドエンドになってしまう。
覚悟値・堕落値の稼ぎや、イベントフラグの把握に割り切った周回も必要。

ゲームの構造上、イベント回収の順序がバラバラになってしまうのも難。
だが、ループしながら少しずつヒロインの惨状を把握していく主人公の気持ちを味わえるとも。

また、フェラやパイズリなどいくつかのイベントは
段階で少しづつヒロインが乗り気になっていったりしても良かったか。
何かのおくすりを使われたことを示唆するEDがあるのに、
そのシーン自体はなかったりする。

こちらのサークルはボイス作品も多数取り扱っているので
素材ボイスで済ませていたのは残念。
フルボイスは流石に値段が跳ねあがってしまうとして、
喘ぎをオリジナルで用意してくれても良かった。

色情霊に憑かれたヒロインの怯え方、パニクり方、憔悴し方と
ヒロインの表情・行動がいちいちエロい。エロい怯え方をする。

霊も単にエロいだけの可愛げがあるようなタイプでなく、
しっかり悪意に満ち満ちた悪霊なのも点数高い。

ホラー物の定番として主人公の取るような行動はしっかり取っていて、
カタチだけの幽霊がエロいことしてるのではなく
一つの完成したホラー作品にエロが不可分に融合している。
EDも「ツボ」を押さえたもので完璧。

と、ホラーホラー強調したが、怖いの苦手な人がガチで読めないほど極端な恐怖演出というわけでなく、
エロさを強調するためにホラー的演出が応用されている、といった具合なので
世にもなんちゃら物語くらいが見れる人なら十分耐えられる。……と思う。

とにかくまずホラーアドベンチャーゲームとして秀逸。
怯えさせる・脅かす・気持ち悪がらせる と
プレイヤーを怖がらせるポイントがしっかりと押さえられている。

そんな恐怖から逃げるために一定のプレイスキルが要求され
謎解きの難易度も簡単すぎず難しすぎず。
(ちゃんとイージーモードもある)

ストーリーも和風ホラーのド王道、詳細は伏せるが期待を裏切らない。

そして何よりエロい!
清楚、あるいは快活なヒロインがぐちゃぐちゃに堕とされて下品で濃厚な媚態を晒していく。
それらが取ってつけのエロではなく、ストーリーと密接に関与しているのがポイント高い。

ダークで暗澹とした塗りのイラストはホラーにもエロにもよくマッチし
ホラーはエロスを、エロスはホラーを、それぞれに強調しあっている。

キワドい衣裳のサンタっ娘が迫りくるゾンビ的な何かに無双する(できない)
上方視点シューティングアクション。

とにかく330円でこの内容は実質無料。
Hシーンはアニメーションでぶっかけ×腹ボテ差分あり
しっかりBGVもついている。(重要)
腹ボテはON/OFFできるので、苦手な人も安心。

ゲームパートも、連射性能◎のマシンガンで迫りくる化け物を蹴散らすのは
そこそこに爽快感があり、そこそこに難しい。
エロは敗北凌辱なので、そっちが見たい人はさっさと負けてしまえばいい。

怪物に輪姦されて体力ゲージをがんがん減らしながら
イキまくるサンタちゃんはたいへんエロかわいい。
しかし全くのセリフなしではさすがにキャラが分からなすぎるので
自己紹介ていどのテキストがあってくれても良かったか。

ギャグ猥談のようなサンプルからは想像もつかないスペクタクル巨編。

382Pという大ボリュームでも十分驚愕だが、1Pあたりの文章量が非常に多く
軽い気持ちでうっかり買うと大いに戸惑うが、読めば読むほどのめりこんでいく。

辺鄙な島に越してきたブサイクな主人公が美しい少女に出会う。
少女は化け狐をルーツに持つとされ「くえん」という名を代々引き継ぐ家系の末裔だった。
というボーイミーツガールものだが、描かれる情景は多岐にわたる。

社会に適合できず鬱屈した生活を送る人々の心理が丁寧に描写されることもあれば
辺鄙な島での青春群像劇の側面もあり、
オカルト冒険物とも、あるいはSFミステリとも言える。
心が沈むような、目を覆うような、手に汗握るような、胸のすくような展開らが続き
読んでいて飽きが来ない。

登場人物は魅力的で、特にヒロインはひたすら可憐で、しかもHに興味津々というギャップもある。
友人はニヒルかつ知的で女性読者でも人気が出そうだ。
主人公はサンプル最後のｷﾓﾁﾜﾙｲ男であり、その辺はこちらのサークルの一つの特徴として留意が必要だが、
しかし、読み進めば彼が主人公としての資格十分であることはきっと分かる。

それらは終始淡々とした文体で表現され、独特の世界観を形作っている。

Hシーンは比率で言うとかなり少ないが、それでも80P以上あり、
下手すると同価格帯の作品より多いということさえあるかもしれない。
ヒロインの愛らしさ、このサークル一流のねちっこく丁寧な描写とあいまって充分な実用性がある。

ネタバレになるため詳細は伏すが、
エロ同人としてお馴染となった『アレ』を史上最大規模・最大ボリュームで
描写したものであったことが最後に明かされ、
全ての違和感、伏線、登場人物の行動が結末に向かって大胆に収束していく様は目がくらんだ。

サンプルシーンの次のページから早速アクセル全開の展開が始まるが
とにかく臆せず最後まで読み進んでほしい。