「最低なことで悦んでいる自分」に酔ってしまう。そしてそこをくすぐられるのが大好き。
そんな自分が愛おしいと思う。
マゾにはこういった思考があると私は考えています。
前半、麻里奈さんの元彼の愚痴話を軸に「女友達との会話」をリアルに演出しているのでいるので没入感が凄いです!
愚痴の中で出てくるエッチの描写も生々しかったり、自分に気を許してる女友達の解像度が高いです!
そしてリアル感を演出すると同時に、後半パートに向けて「マゾって終わってる」という大事な前提作りと、「聴き手をエッチな気持ちにさせる」という
「最低な自分」になる為のお膳立てを丁寧に、粘着質にしてくれています。
愚痴の内容は、最初は男らしくて頼れる感じの人だった元彼が実はマゾだった…というような内容なのですが、聴き手を「頼れる人」として配置しているのが本当に最高です!
元彼に自分を重ねて「マゾってばれたらこんなに嫌われちゃうの?」という思いが自然に作られていきます
会話の中でのマゾ煽りで「この先」を想像して、女友達の愚痴でゾクゾクする感覚は新しかったです!
後半の扱いとの落差で本当に「堕ちる」感覚がありました!
ヒロインの麻里奈さんはかなり性悪な女性です笑
口も悪いですし、色情を刺激して彼女と最悪な形で別れさすし…!
「嫌な女」なのですが、この設定においてとても魅力的な女性です!
綺麗な声での囁きもドキドキして良かったです!
前半で作った前提と、麻里奈さんというキャラクターの掛け合わせで
「性欲に負けて嫌な女に逆らえず、最低な指示で悦ぶ哀れなマゾ」にさせてくれます。
ただのマゾバレじゃないんです。下の下の下までとことん堕としてくれます。
マゾの方には心からお勧めできる作品ですし、そうでない方もこの作品で「自分探し」をしてみてはいかがでしょうか?
惨めで哀れで愛おしい…そんな最低な自分に会いにいきませんか?
気持ちいいですよ?