三島由紀夫的鑒賞一覽

私には金は無く、財となるものなどあるはずも無い。教養もなく、勉学というものを進んで行わない愚者。

愚かなる私、努力のできぬ私、うらぶれた私。あらゆる愚かな要素を持つ私に、他者よりも抜きん出ていると思えることが1つある。

それは性欲とも、情欲とも言う。

金は無いが、私は正規で購入するということに固執していた。金もなく、堕落しきった私であろうと、違法なものは見ないというくだらない意地があった。

それは恐らく、私が今よりも堕ちたくないという心からの無意識の行動だろう。

無料の作品を初めて買った。

素晴らしい。無料であると言うのに、後腐れなく使える。

私は、この作品を愛している

私はASMR、Autonomous Sensory Meridian Response(自律的感覚絶頂反応)というものを初めて聴いた。

サンプルにおける範囲9分55秒、10分に近いそれは、私に本編の興味を誘うものとして充分すぎるものだった。

60秒が凡そ10回分の音声は、私の心を、赤子を抱き起こす母の慈愛に満ちたもの限りなく近く、心を疼かせたものだ。

このASMRは、私の荒れた心と、ささくれ立った精神を癒し、聖母が罪人を許すがごとく、あらゆる私の不浄を浄化してくれる。

この商品を買ったことに後悔は無く、ましてや財における損失と考えもしない。

人の心を癒すASMR、私は最早ASMRというものから逃れられない。これは癒しでもある、心の休息でもある、だがASMRという魅力からは逃れらぬようになった。

後悔などもあるべくもなく、無駄などと微塵も思わない。ただ延々と思うのは、このASMRを買って良かったということである。

人には癒しが必要だ