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「お姉さんに教えてもらう行政法 一、行政手続法」に続く、シリーズ2作目です。1作目と同様に、お姉さんが行政不服審査法(以下「行審法」という)の各条文を読み上げるという、法律学と音声作品が掛け合わせられた作品です。条文テキストが付属するので、重たい六法を持ち運ばずに外出先でも条文を参照しながら作品を聴けます。
行政争訟法には、行審法と行政事件訴訟法があり、不服申立前置主義でこの2つは深く関わってきます。なので、行政事件訴訟法も併せて確認すると良いでしょう。
行政不服審査制度は、社会保険や生活保護をはじめとして、国や地方公共団体による処分に不服があるときに利用できるので、資格試験に臨む人や法学部生以外の方々でも行審法を学ぶ価値があると思います。難しい分野ですが、お姉さんの優しい声と一緒なら頑張れるはずです。
行審法1条乃至84条まで読み上げた声優さんと、本作品の面白いコンセプトに心動かされました。もし次があれば労契法とか労働法分野が聞きたいな～

行政手続法の各条文を読み上げるという、法律学とASMR・音声作品が掛け合わせられたユニークな作品でした。退屈な条文確認を、優しい声のお姉さんと一緒にできて集中できます。条文テキストもついてくるので、六法を持っていない人でも安心です。条文を読みは速すぎず、遅すぎず適切です。
大学の法学部での講義やペーパーテスト、レポートでは適宜に六法を参照しますし、法実務でも書籍やe-Gov等を用いることが多いため、条文を自然と覚えることはあっても、丸暗記することは稀だと思います。しかし、どのような条文がどこにあったか大まかに記憶しておくと、リサーチにかかる時間を減らすことができて作業の効率化に繋がります。なので、条文確認は欠かせません。
また、行政手続法は、行政法分野を学ぶときに避けて通れない、処分・行政指導・届出・命令等の手続について定める法律です。特に同法2条に掲げる用語や、同法第2章乃至6章の内容は行政法学や行政書士試験等で必須な知識なので、この作品を聞きながら条文を確認するとよいでしょう。
全て読み上げた声優さんの頑張りと、先駆的な作品コンセプトに感服です。声かわちぃ。