作品内容
泥酔した功太郎は、気がつくとモノを手に、しげしげと見つめる部長の玲子とホテルのベッドの上にいた。
無用の長物と化していた「ウタマロ」を活かして社内で組むことを命じられ、独身、窓際、三十九歳に転機が訪れる。
化粧品会社としてどうしても取り込んでおきたい女性顧客たちの形のいい唇と細長い漆黒の翳りの底で、
直径五センチ、長さ二十センチがじっくりひろげたのは、小さな蜜口だけではなく自分の人生だった!?
霧原一輝(きりはら かずき)1953年、愛知県生まれ。エロスを追求しながら様々な文筆業を続け、2006年『連鎖』(双葉文庫)で霧原一輝としてデビュー。『回春』官能の旗手として絶大な人気を得る。コロナ下の激情や旅情官能も精力的に手掛け、全国各地を取材する多忙な日々。