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作品内容
ひたすら田舎の丘の工場の片隅で稼働し続けた。錆(さび)が入り、何度も修理を繰り返された。
とある工場で大きな五角形の機械が稼働していた。
その期間356年。
時代の変遷を見守り、
ひたすら田舎の丘の工場の片隅で稼働し続けた。
錆(さび)が入り、何度も修理を繰り返された。
その機械は靴を作る機械である。
世界に一つだけのオリジナルの靴である。
色はグレーをしている。
翌年、その機械は357年目の夏の真ん中に、
一つだけネジが足りないことが分かった。
誰も気づかなかったのである。
小説。
約400字。
9ページ。