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作品內容
宮宇地先生は元官僚で、内務省事務次官まで務めた方ですが、今はフィールドワークを主として精力的に研究に取り組む気鋭の社会学者です。
-基本情報
本文2600字程度
挿絵1枚
収録形式:JPEG、PDF、RTF
-以下本文サンプル-
―今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、先生がご専門とされる自治区内の性風俗産業についてお伺いしたいのですが。
宮宇治:はい、こちらこそよろしく。ときに山田さん(筆者)は、もうフィールドに行かれたのですよね。
―はい、先日行ってまいりました。
宮宇治:どうでしたか、楽しめましたか?
―あぁ、いや、あくまで取材ということで、はい(笑)
社会学者の宮宇治先生、ということで、やや硬い話から始まるかと身構えていたのだが、これには少し面食らってしまった。もちろん取材前に著作を拝読し、ユーモアにあふれる方だと聞いてはいたのだが…。
宮宇治:いえ、まじめな話ですよ(笑)。私自身、風俗への興味から野に下った身ですが、やはり、個人的な好奇心というものが重要です。
―好奇心、ですか。
宮宇治:そうです。「興味本位は無関心にまさる」といいまして、何事も興味を持たないと始まらないのです。
―なるほど。
宮宇治:そこで実際に出向いて、女性たちの話を聞いてみる。お小遣いをあげて一緒にご飯を食べる。同衾して顔を覚えてもらったら週3回かよって常連になる。そうやって少しずつ信頼関係を築いてゆく。すると今まで見えていなかったものに、気づくはずです。働く女性たちへの印象、実際に話を聞くまで抱いていた印象とはだいぶ違ったのでは?
―そうですね、貧困や無知といった負の側面を想像していたのですが。
-以下略-