あの日の旅人、ふれあう未来

【元女優の女子高生】
●藍井 珠季　（CV：ファイルーズあい）
高校生ながら女優として活躍していたが、ある日突然、電撃引退。その本当の理由は明かされていない。
他人を演じる事で自分を見失い、マイクの前で声が出せなくなってしまった。
今はジャージで部屋に引きこもってゲームばかりやっている干物女。
過去の透明感はどこへという感じで、濁っている。
小笠原諸島を舞台とした映画に主演している。
彼女にとって初主演で、大変思い入れがある。
短い全盛期のうちに、母は娘と、父島のシェアハウスを買い取り、そこに小さなラジオ局を作る計画を立てていた。
だが、そんな計画はもちろん頓挫。それが、今回の騒動の原因となる。
芸能界時代は課金厨。
普通のゲームをやる暇がないから、空いた時間で課金しまくってた。金銭感覚が狂っている。
日々ネットで自分のアンチと戦っている。

「やーよ、誰が働くもんですか。私はもう一生働かないって誓ったの」

【声優に憧れる女の子】
●二ノ宮 絵里　（CV：石見舞菜香）
声優に憧れている内気な少女。
ゆくゆくは都会に出て声優になりたいと思っている。
全体的にちんまい。中学生に間違われることもしばしば。
すぐ泣く。泣き虫。ポロポロ泣く。
小動物的な守ってあげたくなる雰囲気がある。
過保護すぎる兄に対して嬉しい反面、自立したいと考えている。
常に人形のハムを持ち歩いていて、言いにくいことをハムに代弁してもらう。（絵里自身がしゃべっている）
一人でいる時もハムと会話したりすることも。

「わたし、なんにもできない子ですけど、声だけはちょっとだけ自信があるんです」

【陸上部をドロップアウトした主人公】
●滝沢 勇利
陸上をやっていたアスリート。
中学の頃は全国の大会で優勝するほどの実力を持っていた。
高校に入ってから記録に伸び悩み、無理な練習がたたって膝を怪我し爆弾を抱える事になってしまう。
それまで真っ直ぐに生きてきた彼は、どうしていいか分からなくなりドロップアウト。
中学時代、まだ芸能界に入る前の珠季と付き合っていたが、珠季が女優として売れた事、高校が別々になってしまったことによりフェードアウト。
怪我をきっかけに夢を失った彼は、珠季の母親の頼みもあり、小笠原にいる珠季に会いにいく。
自身が未来に進むため、珠季ときちんとお別れをするために。

「だから、逢いにいこうと思った。あの日、言えなかったお別れを言うために」