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■物語
安寧の日々は灰燼に帰した──
黎明から二千年、一系の皇帝により統治されてきた皇国は夷狄の手に落ちた。
当たり前だったものが、次々と崩れていく毎日。
時代の奔流に弄ばれながらも、人々は逞しく未来を探し続ける。
たった一人残された帝位継承者《宮国朱璃》は力を求めていた。
仇敵を排除し、この国を取り戻さなくてはならない。
過去を失った武人《鴇田宗仁》は主を求めていた。
鍛え上げられた白刃は、忠義のために振るわれねばならない。
その日、
運命に導かれ、二人は出会う。
往く先にあるのは失意か祝福か、答えを知る者はどこにもいない。
■登場人物
●宮国 朱璃 (CV:遥そら)
先代皇帝の一人娘であり、最後に残された正統なる帝位継承者です。
敗戦時の混乱のさなか、母親である皇帝は崩御するものの、彼女は辛うじて敵国の手を逃れました。
その陰には、主人公・宗仁の獅子奮迅の働きがあったと言われています。
戦後は身を守るため正体を隠し、王家を再興すべく臥薪嘗胆の日々を送ってきました。
宗仁が通う学園に転校してきたことにも、何か目的があるようです。
生まれながらの高貴さを持ちながらも感情表現は豊か。
上品かつ屈託のない笑顔には誰もが心を奪われます。
嬉しくても悲しくても泣いてしまうタイプで、周囲にからかわれないよう必死に涙をこらえていることも。
「私はもう泣かないわ。それに、あなたが守ってくれるんでしょう?」
●鴇田 奏海 (CV:猫村ゆき)
戦後すぐに即位した皇国の皇帝、通称《翡翠帝》。
国民に絶大な人気を誇り、可憐な姿と涼やかな声は敗戦で傷ついた国民の心を癒やしてきました。
一般には先代皇帝の娘だと信じられていますが、実際には王家と血の繋がりはなく、正体は宗仁の義妹です。
しかし、彼女の素性は最高機密とされ、兄妹ともに互いが生存していることすら知りません。
どのような事情で彼女は皇帝に即位したのでしょうか。
性格はかなり控えめ。
男性の数歩後ろを静かについていくような奥ゆかしさがあります。
「短い時間ですけれど、こうしてお義兄様の妹に戻ることができて幸せです」
●椎葉 古杜音 (CV:小鳥居夕花)
二千年前から王家に仕えてきた巫女一族の末裔です。
幼少の頃から厳しい修行を積み、現在は与えられたお役目に身を捧げています。
彼女の行動を見るに誰か探している人物がいるようです。
明るく奔放な性格でポジティブ思考、いつも周囲を明るくしてくれます。
本人は大人だと言い張っていますが、好物を前にすると自然に表情が緩んでしまったりと、
まだまだ可愛らしいところもあります。
趣味は宗仁のお世話。
お弁当を食べさせないと自分が体調を崩すとか。
「ふっふっふ。この程度、巫女にとっては朝飯前です! ……あれ、失敗?」
●稲生 滸 (CV:波奈束風景)
代々続く武人の家に生まれ、宗仁とは幼馴染。
同じ剣術道場で共に汗を流していました。
戦争では明義隊の隊長として奮闘するものの、部隊は壊滅。
奇跡的に一命は取り留めたものの、多くの仲間を失いました。
現在は武人階級をまとめ上げ、母国の独立のために活動しています。
多人数でいる時はクールで口数が少ないにもかかわらず、宗仁と二人きりになると一生懸命にしゃべります。
記憶を失った彼の身を案じ、一番近くで支えてきました。
最近は組織の活動費を補うため秘密のアルバイトをしているようです。
「私が口下手なのは宗仁が一番よく知ってるでしょ。別にいいよ、お嫁になんか行けなくても」
●エルザ・ヴァレンタイン (CV:奏雨)
学園の生徒会長を務めると同時に、共和国政府のスタッフとしても働いています。
敵国のトップの娘であることは広く知られ、その言動はいつも注目の的。
皇帝や武人といった特権的身分制度を解体し、平等な世界を作ろうと考えています。
人柄は穏やかで誰からも慕われる温和な雰囲気を纏っています。
しかし、皇国人に対しては異国の言葉できつい発言をしてしまうこともあります。
皇国の文化は嫌いだと言い張りつつも、お風呂だけは例外のようです。
「知りもせずに否定するのは好きではありません。差し支えなければ、街を案内して下さいませんか?」
●来嶌・マクスウェル・紫乃 (CV:二郷あずさ)
皇国を代表する財閥の跡取り娘として生まれ、現在は若くして総帥を務めています。
父が皇国人で母が共和国人。
戦前には共和国で過ごしていた時期もあり、その際にエルザと交誼を結びました。
仕草は共和国風で、口調は中性的。
戦後は難しい立場にありますが、上手く立ち回っています。
「ごきげんよう……ああ、悪い。これは共和国の挨拶だったか」
●更科 睦美 (CV:雨音遊)
武人社会を支えてきた三祖家の一つ、更科家の現当主。
戦争時は、穏やかな普段の性格からは想像できないほど獅子奮迅の活躍をしたとか。
現在は刀を置いており、奉刀会を脱会してからは小料理屋「美よし」の女将となっています。
店は武人でいつも賑わっており、その中には睦美を慕う者も多くいる模様です。
「では宗仁様、私のことをお姉さんと呼んで下さって結構ですよ。ふふふ」
●伊那 子柚 (CV:羽鳥いち)
伊那家は武人としては珍しい隠密の家系で、子柚も奉刀会で密偵として活躍しています。
戦争時に命を救われたことから滸を熱烈に慕っており、滸と親密な宗仁に対抗心を燃やします。
性格にはやや幼い面もあり、数馬などにはからかわれることも。
「ち、小さくてもいいんです! 潜入任務には役立ってますから!」
●鴇田 宗仁
先の戦争において、家族だけでなく過去の記憶まで失った武人です。
戦後しばらくは稲生家で世話になっていました。
現在は町の花屋【糀谷生花店】で働きながら一人暮らしをしています。
道場で師範代を務めていたほどの剣の腕を持ち、仕えるべき主がいなくなった今でも鍛錬は怠りません。
性格は武人らしく実直そのもの。
かつては冗談の一つも言えない性格でしたが、
花屋の仕事のお陰か最近は肩の力が抜けてきたともっぱらの評判です。