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Recensioner för 人外コレクション第14号「異形女神との行為儀式」

    • おぞましい異形の女神と交わる儀式に捧げられた青年や少年が、
      その快楽と威光に溺れ崇拝までしてしまう人外アンソロジー小説集です。

      最初は不気味な造形に嫌悪感を覚えることも多い主人公たちですが、
      最後には女神様を崇め、虜になる展開が何より背徳的でゾクゾクしますね!
      概して豊満で巨大なその肉体から与えられる圧倒的な快楽、
      そして恐ろしさと表裏一体の神々しさに次第に心を奪われてしまうのです。

      「女神様」と題されるだけある異形の神々しさの表現や、
      その存在を盲従していく陶酔感がどの作品も秀逸でたまりません。
      個人的に人外は余り通ってこなかったジャンルなのですが、
      圧倒的な存在に支配されたい崇拝フェチとしてテーマに心を惹かれ、
      思い切って買ってみて正解でした。

      また僻地で捕らえられ無理やり儀式に捧げられるという
      物語の基本の筋こそどの話も余り変わりませんが、
      異形のディテールの描写やおどろおどろしい舞台設定、
      そして何より性行為の様々なシチュエーションで
      各作者さんの個性を堪能できるのも良かった点です。

      主人公の生死や女神からの愛情の有無などは作品によってまちまちですが、
      概ね最期は快楽と幸福感に浸ることになります。
      客観的には悲惨な境遇で、ただの自己満足に過ぎないかもしれません。
      ただその様子を見るとある種のハッピーエンドを感じ、
      どの作品もそれほど読後感も悪くなく楽しむことができました。

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