Daftar Ulasan 一陣の光

繊細な描線で表現する、肉感的な女体描写が記憶
に残る”トロ太郎”先生の短篇。
男子主人公”健くん”の自慢は、彼女で、スタイル
抜群なヒロインな”武本明里”。が、打ち込んでる
新体操で結果を残すことが出来ず、大会へ出場す
ることが難しいと言われて”健くん”に相談をする
”明里”・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、質感・量感を感じ
させ、肉感のある女体描写の卓越さ。違和感なく、
自然にカラミへ進む流れところも、好印象でした。

ヒロインが掲げた目標を達成できるのか、に、注目
したい”ワイズスピーク”先生、シリーズ表題作の第
一話。
修学旅行の実行委員となったヒロイン”朝比奈美夜”。
その日程中に、クラス男子全員とセックスする目標
を立てた彼女は、手始めに実行委員長に処女を捧げ
る・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、意外に繊細なヒロイ
ン”朝比奈美夜”。相手を気遣う、優しさがある女の
子として描かれていて好印象。展開が気になる作品。

己が欲望もありますが、既成事実をキッチリ残す
ヒロインの狡猾さが記憶に残る”海老名えび”先生
の短篇。
男性主人公”山口先生”のことが好きすぎて、その
想いを叶えたいヒロイン”宮塚しおり”・・・・な、
ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、既成事実を残す為、
ヒロインが用いた手段のバイオレンスさ。こんな
状況でもキッチリ勃起・射精している”山口先生”
もまた、大した人物だとは思いましたが・・・・。

最初期作から最近作になる程、絵柄の密度・高精細さ
が際立ってくる”薬味紅生姜”先生、短篇九作品と巻末
に特典収録された『作品解説』を収録した、自身初の
単行本。
印象に残った収録作品は、小柄で華奢な体形と中性的
なルックスから、女子生徒に『女装』させられてしま
う男子主人公”渡辺明宏”。そんな彼を助け出したのは
いろいろ大きいヒロイン”高野えり子”・・・な、短篇
「大きな彼女ができました。」。”えり子”の、大きな
カラダに包まれて、オトコの欲望が爆発する”明宏”に
感情移入する、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、男子主人公が大好きす
ぎて暴走するヒロインたち。前述した「大きな～」の
”高野えり子”もそうですが、短篇「とある義妹の物語」
のヒロイン”渡辺愛奈”も、突っ走っていました。良作。

comic快楽天ビーストの2020年1月号に掲載されていた”つかこ”先生と”長頼”先生の続編が、本・2020年3月号に掲載されています。特に”つかこ”先生の「関ケ原さん～」シリーズは、ヒロイン”関ケ原美咲”の生活力・バイタリティーと自身のカラダの魅力に気づいてはいない、アンバランスさが魅力的。また、”もず”先生の初体験ストーリーも、ヒロイン”こまちゃん”の優しさが記憶に残りました。

丁寧に構築された設定と、可愛いヒロインのキャラ
クターデザインが”ポン貴花田”先生らしい、表題作
第1話～最終話(第9話)と番外編、あとがきが収録さ
れた、単行本。
印象に残った収録作品は、バツイチ・子持ちな男性
主人公”竹谷健人”が、幼馴染”咲希”と再会、彼女の
セカンドヴァージンを奪う「第3話」。ふたりは昔、
付き合っていて、処女も”健人”に捧げているので男
性は彼しか知らない”咲希”が記憶に残る、お話でし
た。
読んでいて印象的だったのは、”ポン貴花田”先生ら
しい、丁寧に構築された設定の妙味。人情噺的なテ
イストながらキッチリとカラミを挿入してくるとこ
ろは”ポン貴花田”先生ならでは、だなと感じました。

食欲・性欲・・・欲望に正直でまっすぐなヒロインを
ふんわりと描く”冬みかん”先生、短篇・八作品を収録
した、自身二冊目の単行本。
印象に残った収録作品は、毎日食べよう、と、調子に
乗って買い込んだ『お餅』が、なかなか減らず、学校
に持参し、一緒に食べようと男子主人公”しもくん”も
呼んだヒロイン。お腹が満たされると・・・な、短篇
「餅モチもちっくす」。色白・巨乳なヒロインのカラ
ダも美味しく戴く”しもくん”がうらやましい、お話で
した。
読んでいて印象的だったのは、作品世界の、ふんわり
とした空気感。巻頭を飾る短篇「ヒヨにはライス」で、
ヒロインと彼女の女友達、彼氏との3Pを描いているの
ですが、作品内の空気感がそうさせるのか、インモラ
ルな印象が綺麗に払しょくされていて”冬みかん”先生
ならではな、柔らかく・優しい読み心地がキープされ
ているのは正直、凄いと感じました。
欲望に、まっすぐで正直なヒロインが堪能できる一冊。

男子主人公”山口くん”のモノローグで淡々と展開して
ゆく流れが却って新鮮なsumie/作画・森崎緩/原作の
表題作・二巻目。
印象に残った収録作品は、気になっている”佐藤さん”
に目線がいっている”山口くん”だからこそ、気付いた
”佐藤さん”の異変・・・・な、「第8話 佐藤さんが
いない日々」。
読んでいて印象的だったのは”山口くん”、”佐藤さん”、
二人の会話が深まるにつれ、心の内が明確になってゆ
く流れ。特に、うすうす、気が付いていたものの明確
になった”山口くん”の、”佐藤さん”が好きな気持ちを、
繊細に綴ってゆく流れが本作・最大の妙味、なのかな
と感じました。
はっきり・スッキリとした描線のプリミティブな絵柄
も好印象な、表題作・コミカライズシリーズの二巻目。

牧歌的な作品の空気感が味わい深い”ビフィダス”
先生の短篇。
銭湯帰りの”おっさん”が出会った”陽菜ちゃん”は、
セックスに興味津々で・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、”陽菜ちゃん”の処
女を開封する”おっさん”の姿。完成したカラダの
最後の仕上げ的カラミが、味わい深く描かれてい
ました。
オトコには媚びない”陽菜ちゃん”が可愛い、短篇。

個性的なのは、ヒロインではなく男子主人公のほう
だったりする”八木戸マト(焼きトマト)”先生、表題
作・1話～6.5話を収録した、短篇集。
印象に残った収録作品は、幼馴染で、身の廻りの世
話をしてもらっているヒロイン”心音優菜”への想い
を、自覚なく、伝えてる”悠くん”・・・・な、3話
「もう伝わってる」。
読んでいて印象的だったのは、前髪ぱっつんで眼鏡、
だけど巨乳なヒロイン”心音優菜”よりも、キャラが
立ってる”悠くん”の存在感。内心、思っていること
が、口をついてダダ漏れな”悠くん”に、ベタ惚れな
”優菜”の気持ちが、よく理解できる短篇作品でした。