てぃるほ的赏析一览

成熟した男子よりも大きな女性を主題とした「長身女性」のジャンルは、なかなか好みの身長差があらわされた作品に出合うことは少なく、
また、場面によってその身長差がスポイルされている描写もあったりなどもありますが、
この作品は、私好みの身長差であり、なおかつ、シーンによって身長差・体格差描写がスポイルされることも無く、
Hシーンも濃厚で妥協等は一切ありませんし、
まさに、大きな女性を思う存分堪能できる作品となっております。
オチもハッピーエンドで締めくくられており、読後感の悪さは全くなく、
ダークな作品を好まない方にも安心してオススメできる作品となっております。
リアルさを感じられる範囲で大きな女性にしがみつきたい、顔より大きな胸に吸い付きたいと思っている諸氏にはうってつけの作品だと思います。

とにかく、ムチムチなお姉さんに甘える作品です。
弟くんとの体格差がいささか安定していないのが玉に瑕ですが、
それが決して悪い方向ではなく、
「大きな女体にしがみつく・埋もれる」という物になっていますので、
おねショタ好きのみならず、体格差ラブラブが好きな人にも楽しめるものになっていると思います。
ただ、注意点として、宣伝文に「太ましい」とありますが、サンプルCGでもお分かりかと思いますが、あくまでも一般的に受け入れられるレベルの「太ましい」であり、いわゆる「ぽっちゃり好き」の人が好むほどの太ましさはあまりないと思いますので、
その手の人にとっては、かえって物足りなさを感じてしまうかもしれません。

低身長の男と長身の女性が絡む、一見「おねショタ」ものに見えますが、
男の方は「総受け」とは言い難く、しっかりとした一人の男としての人格やセックス時の主導性を持ち合わせていますので、
一般的な「おね×ショタ」もしくは「男受けドM(or逆リョナ)モノ」を期待されると肩透かしを食うかもしれません。
しかしながら女性陣も、体格に見合った包容力をもち、また体格差の関係上女性上位でセックスが進むことも多く、「ショタ×おね」ともまた違った趣向となっており、
正確に「(女性優位の)体格差萌え」向けの作品であると言えるでしょう。
また、女性陣は全員レスラーであり、皆鍛え上げられた腕に腿、大きな尻に腹筋を持っており、それら要素を好む方にとっても、満足できるものとなっていると思います。
リアル長身女性モノ・女性優位体格差モノが好きな方は、買って損はないと言えるでしょう。

作者氏の描かれるふたなり少女は、どの作品でも基本的に爆根ではありますが、今回は、それに加えて片方がもう片方の倍近くはあろうかという体格差で、当然、体格の小さい方が大きい方に突っ込むだけではなく、大きい方の爆根も、容赦なく小さいほうに突っ込まれてしまいます。
それに加え、爆根同士の尿道挿入や、大迫力のフェラシーンなど、そのエロさについては非の打ち所がなく、ふたなり爆根好き、ふたなり体格差好きならば、是非とも購入すべき作品だと思います。

原作自体も懐かしいですが、
同人誌としてのノリも20年ほど前の、なんでもありで作者がやりたいことをやる、
良くも悪くも無秩序でカオスなノリのものとなっています。

魔改造とありますが、原作と同じなのはもはやコマ割ぐらいであり、
淫語というか下ネタレベルのセリフ、
登場人物自身は知らないはず(当時のネット上の評価や「裏エイケン」の話など)の事をキャラに言わせたり、
流れを無視した性交シーンなど、原作を読んでいた私でも原作の内容が思い出せないほど別物となっています。
特に伝助の性格が大幅に変えられており、
純粋に原作を楽しんでいた人にはいささかおすすめづらく、
原作を性的なリビドーメインで読んでいた人には高評価を受けるかもしれません。

なお、おまけとして、原作第2話の取り込み原稿が収録されているので、
違いを比べてみる、または素直に懐かしむ、といったことも出来ます。

あと、鈴と京子以外は原作と比べてさらに二回り以上爆乳になっています。

SF部分に関しては、メーカー側の宣伝文等から見て、もっとおちゃらけた「なんちゃって」レベルのものかと思いましたが、
意外、と言うと失礼かと思いますが、「この世界ではそれが常識」という部分がしっかりと規定され、それらしいテクニカルタームも随所に登場し、
伏線なども含めていわゆる「スぺオペ」的な、技術が発展した未来へのあこがれとロマンを感じさせるものとなっています。

　戦闘パートに関しては、いわゆる「レーダー作戦ゲーム」のシステムを用いており、それなりに頭を使ってプレイしなければなりません。
が、戦闘スキップの機能もありますので、そのあたりは非常に親切です。

　キャラ攻略に関しては、メインキャラはそのキャラのみを選択し、他キャラが選べる状態でもそれをスルーすればいので、あまり迷う事はないでしょう。
ただ、EDエピソードはメインキャラの物しか用意されておらず、ハーレムルートは存在しない為、それが好きな人にとっては不満が残るかもしれません。

　シナリオに関しては、ネタバレを避けるため詳しくは伏せますが、全体的にコメディに振りつつも、シリアスなシーンもあったりして、
バランスが取れた良いものだと思います。

　SF・スぺオペが好きならきっと気に入られると思います。

プレビューでもそれなりにトンデモ理論とトンデモ展開でしたが、
そこから先に進めば超展開につぐ超展開で、ノンストップで一気に読み進めてしまえます。
缶ジュース二本分にも満たない額でとんでもなく笑えるとてもいい作品です。
ナンセンスギャグマンガが好きな方には間違いなくお勧めできます。

この作品は、とどのつまり、「自分(主人公)が創作した『サラ』というキャラを愛する純愛物」と言えます。
　よって、サラに対して恋愛感情(性的興奮ではなく)を持てない方にとっては、感情移入度が少し下がるのではないかと思われます。
　しかし、『サラ』を気に入った方、そしてその『サラ』の創造主と言える主人公に感情移入できる方にとっては、最高の読後感を与える良作となると思います。
　また、作者の方はTRPGの経験者であり、本作のあとがきにも往時の思い出も色々いと書き連ねられておられますので、それらに共感できる方は、より一層本作に感情移入できることでしょう。
とはいえ、それらの感情移入がなくとも、作者氏の描かれる、特有の柔らかさを持った女性陣派の魅力的であり、プレビュー画像が気に入ったならば、購入なさるのも悪くは無いでしょう。

ゲームの進行の方は、冒頭に攻略対象キャラを選択する選択肢が出て、以降はそのキャラのHシーンしか楽しめない、という仕様になっており、全てのキャラのHシーンを見るには、最低3回周回しないといけない仕様になっています。
　Hシーンは、パイズリがどのキャラも標準装備、ゲームの進行状況により嗜虐的、被虐的のどちらのシチュエーションも楽しむことが出来、お得な内容となっています。
また、嗜虐被虐とも、露出度の多少が関わってきており、「被虐なのに露出好き」という、露出プレイ的な内容の物も楽しめます。
　シナリオは、どのキャラとも収まる所に収まるというエンディングになっており、いわゆるバッドエンド的なものは一切存在しません。ていうか、シナリオ進行中でも、深刻な暗い話は現れず、安心してシナリオを進めることが出来るようになっています。
　グラフィックについては、塗りや構図などすべての面で表題の通り申し分のないクォリティで、また本DL版では「機能追加パッチ」適用済みであるため、ゲーム内選択肢などでも絶対に変更できない(みられない)全裸の立ち絵を思う存分堪能することが出来、確実に満足できることでしょう。
　ただ、全てのHシーンのバリエーションを回収しようと思うと、複雑ではないものの「同じ組み合わせは一回しか作れない」という制約があるアイス製作によってパラメータを調整して水着を変えさせなければならないため、「フラグ発生日にフラグ発生水着を着させ希望のHシーンを回収する」のは大変に面倒と思いました。しかしこの点も、「機能追加パッチ」適用済みである本DL版は、「全Hシーン&CG解放ボタン」が存在するので、面倒ならば当該ボタンを押せば、上記のストレスとも無縁でいられることでしょう。
　総じて大変に満足できる内容を持った、良いHゲームだと思います。

ふたなりというジャンルはもはやメジャーといえる時代になりましたが、それでも、個人的に好きな「ふたおねロリ」or「ふたなり体格差」というジャンルはまだまだマイナーで、満足のいく作品が少ないのですが、本アンソロジーにはそのジャンルの作品が2作品も収録されており、しかもクォリティも十分で、大変満足できました。また、そういったジャンルが好みでない、普通のふたなり娘同士のHが好きな方も十分に楽しめる、とても良いアンソロジーだと思います。