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「——ふう、テストも近いし勉強しないと……」
自宅に帰り着いた春奈がひとりごちる。
しかし、何をするにしても、春奈にはまずやらなければないことがあった。
それは、春奈にとっては、もはや恒例の儀式といってもいいものだ。
「今日もよろしくね、クマさん……」
そう言って、春奈はベッドの枕元に置かれたクマのぬいぐるみに目を落とした。
それは、まだ幼かった頃、両親が買って来たもので、それからずっとそのぬいぐるみは、春奈のよき遊び相手となっていた。
そして、それは春奈が肉体的にも成熟した今でも変わることなく続いている。
身体の奥に、熱いほてりを感じながら、春奈は服を脱ぎ始めた。
他には誰もいない部屋に、かすかな衣擦れの音だけが響く。
春奈は、何とも言えないもどかしさを覚えながら、服を脱ぎ捨てて、下着だけの姿になった。
そしてそのまま、ベッドの上に横たわる。
少し小さめの子供用ベッドが、軽く軋み声を立てた。
春奈が、ふと枕もとに目をやると、いつものようにクマのぬいぐるみが、愛らしいが無表情な顔で見つめている。
それに気づいた瞬間、春奈は背徳的な感覚を覚えるとともに、自らの胸の奥で情欲の炎が燃え上がるのを感じた。
春奈はたまらずショーツをズリ下ろすと、可憐にすぼまった秘所に自らの指先を這わせた。