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★ストーリー
学園祭も押しせまったある日、主人公・三崎修一郎はいきなり学生会室に呼びだされる。
そこには主だった「活動実績のないサークル」の代表者(もちろん修一郎含む)が集められていた。
そして学生会から突然の通告がなされる。活動実績のないサークルに割く予算や部室はない。
今度の学園祭の一般投票で上位○○位に入れなかったサークルは解散処分——。
例年のように適当な出展でお茶を濁して済ませようと思っていた修一郎は焦りまくり、
サークルにもどってどうしたものかと悩む。しかしさっぱり妙案が浮かばない。
そこにメンバーの一人、久坂綾乃が突然「喫茶店(模擬店)をやろう」と言いだす。
とにかく目立って人気をとるにはそれが一番だ、と。他にこれといったアイデアもなく、
修一郎はやむなくその案に乗ることにした。模擬店出展することを学生会に申請し、
さて実際のメニューその他をどうするべきかとまた悩む修一郎。
が、結局みんな未経験者なので埒があかない。
仕方なく修一郎は幼なじみである小日向ころなにヘルプを求める。
ころなは、はぁ、と呆れたような溜息をつきながらも協力してくれ、
簡易で安価なメニューの考案や実際の調理の算段などを引きうけてくれ、
ついでに店内の演出やセッティングを友人である井上美由紀に頼んでくれる。
これで一通りのメンツはそろった。
はたして修一郎は、無事に学園祭で喫茶店を成功させて、
サークルを守りとおすことができるのか——?
★登場キャラクター
久坂藤乃(くさか ふじの)
修一郎のクラスメイトで、綾乃の姉。
二年生だが、病気休学で一年ダブっているため実際の年齢は修一郎よりもひとつ上。
おとなっぽい雰囲気のある美人だが、あまり感情が顔に出ない
「なにを考えているのかわかりにくいタイプ」なので、周囲からはいまいち敬遠されている。
妹の綾乃に引きずられるようにして、今年の春からサークルに参加している。
時折、浮世離れした言動をすることがある。
久坂綾乃(くさか あやの)
修一郎の後輩で藤乃の妹。一年生。
姉の藤乃とは対照的に、活発で積極的な性格の持ち主。外見的にも生気に満ちあふれており、
身体を動かすことが好き。
世渡り上手で今風な女の子。天性の楽天家で、好きな言葉は「なんとかなる」。
ある意味で無責任。雰囲気も気さくなので、周囲からの人気も高い。
が、相手が一線を越えて深く踏みこもうとするとかわしてしまう。
姉の藤乃に対しては、ややコンプレックス気味。
小日向ころな(こひなた ころな)
修一郎のクラスメイトで腐れ縁の幼なじみ。二年生。
家庭創作料理研究部という、地味だが実績のあるサークルと、
修一郎のいるサークルをかけもちしている(主体は前者で、後者はほとんど名前を貸しているだけの状態)。
努力が空回りになりがちな修一郎のことを、ほとんど母親のような気持ちで心配している。
つきあいがよく、なんでもそつなくそれなりにこなすことができるが、
逆にこれといって突出したポイントがないことを本人は気にしている。
井上美由紀(いのうえ みゆき)
小日向ころなの友人で、修一郎たちのサークルのとなりの部室に巣くうデザイナー志望の美術少女。二年生。
美術部の実態がただの漫研であったために退部し、今年になってからほぼ一人で
アート系のサークルを旗揚げした。しかし修一郎のサークル同様、
活動実績不足で早くも廃部の危機にある。
典型的なアーティスト(オタク)気質で、ひとつのものごとに熱中すると
まわりのことがなにも見えなくなってしまう。
また、一度始めたことは自分の納得がいくレベルまで持っていかないと気が済まない。
神経質で負けず嫌いのがんばり屋。人づきあいは苦手。
着飾ると美人のくせに、普段は身だしなみに全然気を使っていないため、
その事実に気づいている者はほとんどいない(本人も含む)。
黒崎夕(くろさき ゆう)
有能&優秀な生徒会副会長で学園祭実行委員会顧問の三年生。会長が昼行灯のため、
ほぼ実質的に生徒会をとりしきっている人物。
冷静、冷淡、冷徹、怜悧、玲瓏。常にクールでビジネスライクな計算にもとづいて行動し、
やる気のない部長とそのサークルを問題視&敵視している。
自分にも他人にも厳しく物堅いが、きちんと人間味も持ちあわせた真っ当な人物で、人望は厚い。