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■ストーリー
『ん、ちゅ……いいのよ洋希は、そのままジッとして……』
……この時の俺は、酒のせいもあって碌に頭が回らなかった。
本当は、息子として母さんを窘めるべきだったのに。
後先を考えず、ただ快楽だけを感じている内に、だんだんと意識が朦朧としていって──。
実の母親だとか、息子だとか、どうでもいいとさえ思ってしまっていた。
そのまま俺は母さんの奉仕を味わい続け、やがて──母さんの口内に、射精した。
それが数日前のこと。
どことなく引きずっていた気まずさも今では消え、元通りの何でもない日常が戻ってきたと……そう思っていた。
──この日までは。
──俺宛てに、茶封筒が届いた。
消印は見当たらず、そもそも住所などの記載もない。
ただ『小篠洋希へ』という宛名だけが書かれていた。
軽く振ってみると、カタカタとプラスチックケースのような音。
まさか爆弾とかじゃないだろうけれど……。
「……開けてみるか」
中から出てきたのは、2枚の“DVD”と……四つ折りにされた紙。
紙には、まるで定規で引いたような筆跡で──。
『大好きなお母さんのヒミツだ。今すぐ見るように』とだけ書かれていた。
今すぐ見ろというそのDVDには“1”と“2”の数字。
あまりに説明不足で、何とも言えない気味の悪さ。
「もし悪質な悪戯だったら、通報したほうがいいのかな……」
そう思いつつ“1”と銘打ってあるDVDを再生する。
「い、いや……ちょっと待てよ……何だよこれ……?」
ディスプレイを食い入るように眺める。そこに収められていた映像は、予想外だった。
これは、間違いなくあの日の──
■登場キャラクター
●小篠 和沙 (CV:夏川菜々美)
旦那は15年前に他界。
それ以降、女手ひとつで洋希を育ててきた。
洋希を育てる事に生きがいを感じている。
若くして旦那を失い、身体を持て余している。
洋希がだんだんと亡き夫に似てきてからというもの、洋希をオカズにしてしまっている。
●小篠 洋希
社会人一年目。
女手ひとつで育ててくれた母“和沙”を支えるため就職する。
母想いではあるが、マザコンではない。