【箒星ひかりアフターストーリー】
卒業を間近に控えた3年生の冬、ひかりと付き合って1年になる。
そんな頃、天文界隈では、彗星の到来に湧いていた。
去年のプロジェクトの記憶はまだ新しく、再びの天体イベントに世間も注目している。
しかし、彗星と聞いて暁斗たちが思い出すのはガイソン彗星――世紀のガッカリ彗星。
想い出を振り返りながら、暁斗が言う。
「なぁ、『惑星観測ノート』を完成させないか?」
惑星観測ノートの欠落。
それは、中途半端で記録が途絶えたガイソン彗星の記録だった。
ひかりは受験勉強と彗星観測を両立させるため、冬休みの間、暁斗の部屋に泊まり込むことを決める。