●安倍かぐや ※名前のみ変更可
他人に触れられると肌が痛む、という特異な体質を持つ物静かな娘。
痛みから逃げるように人との距離をとってきたため、孤独な日々を過ごしている。
今のままでは駄目だと思っているが、上手く人付き合いができない。
「わたしがいてもいなくても誰も何も思わない……」
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■あらすじ
今は昔、安倍晴明という翁がおりました。
その者、愛されるべき娘を守るため罪を重ねるのです――
人と触れた瞬間、肌に痛みを感じる不思議な体質を持つ孤独な少女がおりました。
彼女は夏休みを数日後に控えたある晩、平安時代へと時間移動してしまうのです。
帝がおわす都。
雅な世界と死の世界が折り重なる場所。
都を彷徨う少女を拾うは柔らかな金色の髪をした少年でした。
少年は言うのです。
――次の満月の夜、元の場所に還す、と。
少女は返します。
――わかりました、と。
他人事のような響きに少年は眉を顰めます。
しかし、少女にとって少年の言うことが真実であろうと、気休めであろうとどちらでも良かったのです。
元の時代に自分のことを案じる者は唯のひとりも存在しない、と思っているのですから。
少年は少女の虚無的な性格に気付き命じました。
――「生きる屍」から「生きる者」に変われ、と。
しかし、その変化こそが不幸の始まりでした。
少女の抱く想いが愛する者を歪め、男たちの胸を狂気で満たしていくことになるのです。
少女は大切な者を守るため、帰らなければなりません。
今生の別れとわかっていても。
――全ては、愛する者を守るために。
●安倍かぐや ※名前のみ変更可
他人に触れられると肌が痛む、という特異な体質を持つ物静かな娘。
痛みから逃げるように人との距離をとってきたため、孤独な日々を過ごしている。
今のままでは駄目だと思っているが、上手く人付き合いができない。
「わたしがいてもいなくても誰も何も思わない……」
【考えることを放棄した男】
●源 頼光 (CV:土門熱)
都、随一の刀の使い手。
優雅さを第一とする貴族でありながら、荒っぽい仕事でも命じられるまま従う。
他者に『権力者の狗だ』と比喩されることもあるが、怒ることはまずなく鷹揚な笑みを浮かべ意見を聞き、
気付けば批判してきた者と友になっている不思議な魅力を持つ。
「お前が安倍の姫か。困った事があればなんでも相談してくれ」
【家族想いの貴公子】
●藤原 保昌 (CV:谷根千)
宮中の権力を掌握している左大臣に目を掛けられている青年。
本人は現状に甘んじることなく、
自らの足場を確固たるものにしようと敵を作らないよう常に笑みを浮かべ、
巧みに人付き合いをしている。
貴族の娘の間で人気があるが、不思議なほど恋愛に関して噂が立たない。
「こちらの生活には慣れた? 君は良い子だから頑張りすぎていないか心配だよ」
【心と体の成長を止めた青年】
●空也 (CV:まつたけ弥太郎)
人里離れた屋敷に住む、かぐやの兄と名乗る不思議な少年。
他人との関わりを極力減らし、
喋る時は人の視線から逃げるように俯きぼそぼそと言葉を発する。
何かを探すように、一日の大半は空を見上げ過ごしている。
「……何を言われても僕は動かない。ずっとここにいる」