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「継ぐ者のコドク」 へのレビュー
2020年06月20日 弁財アキ さん
このレビューは参考になった x 1人
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発売当初から気になっていたが、当時は序盤の雑魚である「トンボの顔と羽を移植したウサギ」が生理的に受け付けなくスルー。 そしてちょうど一年になろうかというこの時期に割引していたので購入。 結果、スルーした当時の自分をぶん殴ってやりたくなった次第である。 確かに癖の強い作品ではある。 予想通り生理的にキツめの鬱グロドッキリ要素は少なくなかったし、全編QTE戦闘は操作の負担も大きい。 しかし後者は難易度調整や無限リトライなどの救済要素が多く、後半にはQTEであることを活かした戦闘、演出もあり なるほど製作者が「通常戦闘のみモードはありません」と断言した意味もわかるこだわりようが見える。 前者においてもただの悪趣味ではなく、主人公たちが乗り越えるべき困難やトラウマの象徴として意味を持ち だからこそその先にある克己イベントや他愛の無い日常がいっそう尊く見える。 そしてその末に、ヒロイン・コドクへのガチ恋に至るのだ。 コドクちゃんの可愛さについては先人たちのレビューでも触れられている通りなので今更語る気は無いが 虫娘というニッチ属性、超美麗!とは言い難い絵柄ながら、それでも多くの人から好評を受けているのはキャラ描写の上手さ故だろう。 そう、この作品はとにかくキャラがイキイキしているのだ。 なんなら無言主人公であるイオにすらキャラクター性が見えてくるほどだ。 中盤、これまたキャラの立ったサブヒロイン(という名の居候)が増えれば更に日常は賑やかになり、 前述の鬱グロイベントとの高低差で感情を揺さぶられ、気が付けば時間を忘れてゲームに没頭してしまった。 同人RPGながら3G容量は伊達でない快作、是非この機会にお試しあれ。
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