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「腐り姫」 へのレビュー
2008年09月26日 田中 鈴木 さん
このレビューは参考になった x 9人
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通常のギャルゲーでは物語の中で選択肢を選ぶことによって様々な展開、結末を 楽しめるものですが、腐り姫では「腐り姫」という物語の大枠が、幾つもの小さな枠に よって構成されていると言えます。その小枠の物語を経ていくことで主人公の記憶や 腐り姫の実態が明らかになっていきます。ひぐらしのなく頃に、の構成を想像して いただければ。そしてひぐらし同様にテキストの量がすごいです。 しかしプレイしていけばそのようなことは頭から消えて物語を進めていくのに 没頭すること間違いなしです。テキストの質もさることながら背景にも登場人物が 描かれており(立ち絵とは別に。むしろ立ち絵はあまり使用されていない) 作中での人物の様子がはっきり分かります。 また、鬱ゲーと評価されることが多い作品であり、事実、物語の核心に迫る部分や EDにおいてそれは否定できないのですが、日常パートでは思わずにやけてしまったり 微笑ましくなるような描写が多く、随所に製作者陣の遊び心が見て取れると思います。 あと一部に過激描写(死体イベントCGが一、二枚程)があります。 シーン回想が無いため、物語の一日ごとにセーブを取ることをお勧めします。 とまぁシステム面でやや不便なところはありますが、声優、キャラ、音楽、価格 全て素晴らしいです。シナリオ、テキストについても前述の通り。 本当に良い作品です
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